普段、何か新しいこと始めたいなぁと思っていても、ついつい後回しにしたり、きっかけが必要だったりすることが多いと思います。
そういった意味では、新しい年を迎えた今のタイミングというのは何かを始めるタイミングとしてはピッタリです。
きっと楽器やバンドを始めたいなという方もいらっしゃると思いますが、さて始めるのはいいものの、自分はどういう楽器を買うのが一番いいんだろう?って悩むことないでしょうか?
今回はそんな方のために、鍵盤楽器限定で「今の自分に最適な一台を把握する!」をテーマにお送りいたします。
フローチャートを使って、簡単に自分に合った機種を探してみましょう。
目次
フローチャートの説明
上記フローチャートの説明ですが、私が一番重要視するのは「機材の持ち運び」です。基本的にはやりたい音楽や見た目で気に入ったものを選ぶのが正攻法ですが、その楽器を運ぶのに疲れて「もうイヤだー!(><)」になってしまうと活動そのものが停滞していく可能性が大きいです。(←実体験済み)
特にキーボーディストは、楽器運搬との戦いは避けて通れません!
そういった前提を踏まえ、フローチャートの各項目で判定するポイントを説明します。
練習場所
バンドを組んでスタジオ練習を定期的に行う状況(将来的も含め)にあるか、または個人が楽しむために自宅中心で練習するかによって選択してください。
移動方法
「スタジオ練習メイン」を選択した場合、楽器の運搬方法を選択してください。
もちろん天気、その他の状況によってどちらの方法もあり得ると思いますが、ここでは通常メインとなる方で結構です。
ジャンル
この項目では鍵盤のタッチや音色数を判断します。
ピアノの音色を使って主に弾き語りや、少人数(2~3人)でのユニットをやりたいな~という場合は「弾き語り系」を、バンドを組んでロックやポップスをやりたい場合は「ロック系」を選択してください。
ライブor作曲
この項目では楽器に備わっている機能面を判断します。
作曲にも興味があって是非やってみたいという場合は「作曲興味」を、演奏が主目的でライブでも活用を想定している場合は「ライブ重視」を選択してください。
どちらも興味がある場合は「作曲興味」で良いと思います。
おススメ機種
①を選択 → KROME EX-88(KORG)※2019/2発売
外への持ち出し頻度も多いけど車での運搬が可能で、活動はピアノ音色中心だけど、後々は作曲などにも使っていきたい、そんな欲張りさんなあなたへのおススメ→ KROME EX-88(KORG)
出典:KORG
《ポイント》
- ピアノ音色中心の場合に一番重視したいポイントは鍵盤のタッチ。ピアノに慣れた人がシンセサイザー等の鍵盤で弾くと軽すぎて弾きにくいですが、この機種は「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション」というある程度重さのある鍵盤を採用しています。
- ピアノメインで活用する場合、鍵盤数が88鍵あれば安心です。
- 本体重量は14.7kgと、鍵盤の重さのあるタイプの中では重量抑え目です。
- 16トラックのシーケンサーを内蔵しており、演奏の録音やリズムトラックの作成など曲作り等へも活用できます
- 公式サイト KORG
②を選択 → D1(KORG)
外への持ち出し頻度も多いけど車での運搬が可能で、ピアノ音色を中心として主にライブで使っていきたい、そんなアクティブなあなたへのおススメ→ D1(KORG)
出典:KORG
《ポイント》
- ピアノ音色中心の場合に一番重視したいポイントは鍵盤のタッチ。ピアノに慣れた人がシンセサイザー等の鍵盤で弾くと軽すぎて弾きにくいですが、この機種は「リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3」というある程度重さのある鍵盤を採用しています。
- ピアノメインで活用する場合、鍵盤数が88鍵あれば安心です。
- 本体重量は16kgと、鍵盤の重さのあるタイプの中では重量抑え目です。
- 音色数は30音色ですがピアノ、エレピ、オルガン等に特化しており、見た目も含めシンプルで扱いやすい機種です。
- 公式サイト KORG
③を選択 → KROSS2-61(KORG)
外への持ち出し頻度が多く、様々な曲に対応するため色んな音色を出したい、そして後々作曲などにも使っていきたい、そんな前向きさんなあなたへのおススメ→ KROSS2-61(KORG)
出典:Gear4music
《ポイント》
- ロック、ポップス等に使用する場合は音色数と音色切り替えのしやすさがポイントになります。音色数に関しては、どのメーカーもそれほど遜色ありません。切り替えに関してKROSSの場合は「フェイバリット機能」により、登録した音色を瞬時に呼び出すことができます。これはライブでは重要です。
- ロック系では61鍵あれば十分対応可能です。
- 本体重量は3.8kgと驚異的な軽さ!エレキギターも3~4kgありますので、同じように背負って移動できます。
- 16トラックのシーケンサーを内蔵しており、曲作りへも活用できます。
- 好きな音を取り込んで本体のパットに割り当てて鳴らすことができる「サンプリング機能」も搭載されています。
- 公式サイト KORG
④を選択 → JUNO-DS61(ROLAND)
外への持ち出し頻度が多く、様々な曲に対応するため色んな音色を出して、ライブで使っていきたい、そんな活動的なあなたへのおススメ→ JUNO-DS88(ROLAND)
出典:Roland
《ポイント》
- ロック、ポップス等に使用する場合は音色数と音色切り替えのしやすさがポイントになります。音色数に関しては、どのメーカーもそれほど遜色ありません。切り替えに関してJUNODSの場合は本体中央のカテゴリボタンで切り替えられる他、右側にある8コのパットに音色を割り当てておくこともできます。しかもこれが光る!見た目、使い勝手的にもポイント高しです。
- ロック系では61鍵あれば十分対応可能です。
- 本体重量は5.3kgとめちゃ軽い!③KROSSよりは若干重いですが、お手軽に背負って移動できるのはキーボーディストにとって助かります。
- 操作が全般的にシンプルで分かりやすい。まさにライブ向けシンセ!
- 公式サイト ROLAND
⑤を選択 → P121(YAMAHA)
ピアノ音色を中心に活用したいし外にも持ち出したい。けれど電車しか使えない、そんな頑張り屋さんなあなたへのおススメ→ P121(YAMAHA)
出典:Gear4music
《ポイント》
- ピアノ音色中心の場合に一番重視したいポイントは鍵盤のタッチ。ピアノに慣れた人がシンセサイザー等の鍵盤で弾くと軽すぎて弾きにくいですが、この機種は「グレードハンマースタンダード」というある程度重さのある鍵盤を採用しています。
- ステージピアノでありながら本体重量10kgとかなり軽量化されており、電車での移動も十分可能です。(とはいえ長時間の手持ちはなかなか厳しいため、カート等に乗せて移動することをおススメします。)
- 本機は73鍵(軽さを重視するため)ですが、クラシックピアノ等でない限りは十分対応可能と思われます。
- 本体にスピーカーが内蔵されているため、自宅での練習も手軽です。
- 2018年度のグッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュな外観!
- 公式サイト YAMAHA
⑥を選択 → ARIUS YDP-163R(YAMAHA)
自宅でじっくりピアノを弾きたい…そんな何だか優しい気持ちになれるあなたへのおススメ→ ARIUS YDP-163R(YAMAHA)
出典:YAMAHA
《ポイント》
- 自宅でじっくりピアノの練習をやりたい場合は、電子ピアノがおススメです。この機種は鍵盤に「グレートハンマー3」鍵盤を採用しているため、ある程度本物のピアノに近いタッチで弾くことができます。
- 「リアル・グランド・エクスプレッション スタンダードⅡ」という豊かでリアルなピアノ音色が内蔵されています。まさにYAMAHAブランド!
- ワンタッチで自分の演奏を録音することができ、演奏をチャックしたりアンサンブルを楽しんだりできます。
- 本体にスピーカーが内蔵されているため、自宅での練習も手軽です。
- ピアノの名曲が50曲内蔵され、楽譜も同梱されています。
- 公式サイト YAMAHA
⑦を選択 → Alesis USB MIDIキーボード(Alesis)
自宅でじっくり作曲をしてみたい…そんなクリエイティブなあなたへはDTM(デスクトップミュージック)にチャレンジすることをおススメします。
DTMとは、DAWとよばれるPC上のソフトを使って楽曲制作を行うものです。
DTMでメロディ等を入力する方法はPCのマウス等で行う方法もありますが、「MIDIキーボード」という鍵盤を接続して行うこともできます。
MIDIキーボード自体は音源を持たず、単なる入力装置であるため、製品間の違いはあまりありませんので、今回はコストパフォーマンスにすぐれた、AlesisのMIDIキーボードをおススメします。
公式サイト Alesis
⑧を選択 → ・・・ないかもです(;^_^A
自宅での個人練習主体で、ロック系のライブ重視…うーんこのパターンはあまり想定していませんでしたねぇ。
まとめ
機材を選ぶ場合は、上記の判断要素の他にも、予算や見た目など色々あると思いますので、ある程度のターゲットが定まったら、是非お店等で触ってみることをおススメします。
特にピアノ鍵盤といわれるタイプには、鍵盤をピアノに近づけるため各メーカーがものすごく努力をして色々な方式が生み出しており、名前(「〇〇ハンマー方式」とか「リアルウェイテッド〇〇」とか…)だけでは違いがよく分からないと思うので、そういった意味でも感触を確かめから購入するのが一番です。初心者で良し悪しが分からない場合は、ピアノ経験のある方に相談するのもいいですね!
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