もうすぐ春ですね!
春は卒業式・入学式に代表される出会いと別れの季節として節目感がありますね。
加えて、気候も暖かくなりますから行動的にもなります。
…つまり何が言いたいかと申しますと、「何かを始めるのにもってこいの季節だよー」ってことです。
日頃バンドに興味あるけど、仕事忙しいしなぁ…と行動できていない方!
まずは一歩踏み出してみませんか?
やってみると最初に心配していたことなど、案外どうにかなるものですよ。
ということで、今回は社会人になってバンドを始める場合のスタートガイドをお届けしたいと思います。
バンドの結成
メンバーの募集とバンドへの加入
まずは当然ながらバンドを結成する必要がありますが、バンドを結成するルートは大きくわけて2つあります。
・自分がメンバーを募集する場合
・自分が既存のバンド(もしくは新規バンド)に加入する場合
の2ルートです。
自分が今置かれている状況等を考慮して、より適したルートを選択しましょう。
各ルートに適した考え方等をまとめてみます。
メンバー募集
適している人
音楽ジャンルやパート数、活動頻度や練習場所などを総体的に考えて「こういうバンドをやりたい!」というイメージが明確であれば、そのイメージにそったメンバーを集めるという意味で、自分が中心になるのは手っ取り早いでしょう。
メンバー集めの難易度
0からメンバーを集める必要があるため、全パートを揃えるまではそれなりの期間が必要となります。(特に経験上、ドラムやボーカルは集めるのに苦労する傾向にあります。)
ある程度時間がかかってでも、納得の行くメンバーを揃えたい場合はいいですが、すぐにでもバンドをスタートしたい場合は適しません。
バンド運営の難易度
自分が中心となってメンバーを募集する場合は、その後のバンド運営において、ある程度リーダー的な立ち位置を求められることが多いです。言いだしっぺってやつですね(^^;
音楽面でリーダーシップを図れる人が別にいる場合は、スタジオの予約や練習日調整等の雑務を請け負う立場にもなりがちです。
そういった役割を負担に思わない(むしろ自分で回していくのを楽しめる)、または役割をメンバー間で分担するように持っていける人は適していると思います。
楽器の演奏技術
バンド運営の項目でも述べた通り、何かと中心的な役割を担うことが多いため、行動に納得性を持たせるためにも演奏技術はそれなりにあった方がいいです。初心者としてバンドを始める場合は、メンバーにも同レベルの方を集めることで、当面の演奏技術はそれほど問題にならない場合もあります。
メンバーとして加入
適している人
バンドをやるのは初めて(またはかなりブランクがある)で、まずは「バンドをやってみたい」という場合は、すでにあるバンドや新規バンド結成の応募に参加することで、比較的スムーズにバンドをスタートさせることができます。
あと、既存のバンドに後から加入する場合は、既にある程度人間関係が出来上がっている場合が多いですのでその辺りも気にならない、また、織り込み済みとして対応できるならなおベターですね。
加入の難易度
まずはバンドをやりたいという場合でも、最低限のこだわりポイントはあるはずです(練習場所や、やりたい曲など)。
そういった希望にそうバンドが自分の楽器パートを募集している必要があります。根気よく探していけば見つかりますが、全ての条件を満たしていることは少ないため、条件に優先順位をつけておくとよいでしょう。(やる曲はちょっと希望と違うけど、活動頻度が理想的だからいいな等)
バンド運営の難易度
バンド経験少なめで、後から加入したメンバーだと、ひとまずバンド運営的に中心になることは少ないと思いますので、そういった面で苦労することは少ないと思います。
バンドの音楽面では思ったことはなるべく発言するのと、雑務系も一人に負担が集中しないよう、出来ることは声掛けする等、一般的な社会人として振舞えれば問題ないと思います。
楽器の演奏技術
楽器の経験が浅い場合は、初心者メンバーを募集しているバンドに参加することで、当面の演奏レベルはそれほど問題はなりません。ただし、初心者の定義も様々ありますので、加入希望を出す際は自分のレベル感をある程度話しておくことが、後々のためにもよいと思います。
キーボーディストの場合はどの程度のレベルでバンドを楽しめるかの目安を別記事でお話しします。
バンド加入時のケーススタディとして、過去記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
https://ongakuroom.com/band-formation/
具体的な募集・加入方法
さあ、募集するか加入するかの方向性が固まったら、次はどのようにしてメンバーを集めるor加入するかです。(本記事ではより多いパターンと思われる「加入するケース」をベースに記事を進めさせていただきます。)
まずメンバー募集を把握するには以下のような手段があります。
- 知人がやっているバンドに加入
- 練習スタジオの募集チラシに応募
- メンバー募集サイトに応募
① 知人がやっているバンドに加入
自分の周囲にいる人がやっているバンドに加入するパターンです。
これが学生であれば軽音部等でバンド結成をスタートするケースもありますが、社会人では身近な人同士で結成するのはなかなか難しいと思います。(まず都合よく様々な楽器を弾ける人が周りにいないですよね(苦笑))
② 練習スタジオの募集チラシに応募
練習スタジオの掲示板等にメンバー募集のチラシが貼ってあることが多いです。
ただし傾向としては、即戦力として高レベルを求められていることが多いうえに、こういった募集チラシ自体、一時期より減っているように思います。数が少ないだけにパートの選択肢も少なく、なかなか加入すべきバンドが見つからないのが実情ではないでしょうか。
③ メンバー募集サイトに応募
一番現実的なのがこちらです。インターネット上のメンバー募集サイトでバンドをリサーチです。これであれば募集しているバンド数も多く、細かく条件を検索してバンドを特定できるため、より希望のバンドが見つかると思います。
バンド経験の浅い社会人の方にとっては一番のおススメです。
おススメのメンバー募集サイト
ということで、おススメのバンドメンバー募集サイトを2サイトご紹介します。
OUTSOUNDS |
検索機能が非常に充実しています。 地域や担当パートなどの基本事項はもちろん、音楽ジャンルや好きなアーティスト、性別、年齢など、かなり事細かに条件設定することができるため、より自分の希望に近いバンドを探すことができます。 cafe
個人的には「好きなアーティスト」が有効だなと実感しています。というのも、メンバー募集の記事を掲載した際に登録したアーティストを辿って、加入のお誘いがコンスタントにあるからです。結構に参考にしている人が多そうです
あとはテーマから探すという機能もあり、「初心者」「おやじバンド」「社会人」「シニア」から探すことができます。特に初心者の方等にはうれしい機能ですね!記事数もかなり多いです。 |
with9 |
こちらも記事数がかなり多く、基本的な検索機能は充実しているため、希望のバンドを探すのに適しています。
また同サイトではスタッフの募集や音楽関係の質問掲示板、ライブ出演の募集などメンバー募集サイトにとどまらず、バンド活動をするうえでの総合サイトといえます。 |
実際にコンタクトを取る際のポイント
【相手→自分】募集している記事で特に気にしておくべき点
メンバー募集の投稿には色んな情報が載っており、人によって大事な条件は異なると思いますが、経験上特に気にしておいた方がよい点をあげてみます。
◆練習場所
多くの記事には「練習場所は〇〇周辺で月2回程度」のような内容が載っています。
やりたい曲等が合致している場合、多少練習場所が遠くてもいっか…と考えてしまうかもしれませんが、それは後々問題になることも多いです。
1回や2回程度であればそれ程気になりませんが、バンドの定期的な練習となると長く続きます。しかも楽器持参での長距離の移動は考える以上に負担感が大きいです。
(特にキーボーディスト…しんどすぎ(汗))
社会人は何かと忙しいですから、移動時間という観点も大きいですね。遠くても片道一時間程度に収めたいものです。
勢いで加入したはいいけど、スタジオ練習の負担感から活動がしんどくなって脱退…というのは悲しいですからね。
◆練習頻度
これも練習場所と同じ理由です。多くの社会人は忙しいです。結婚している場合は家族との時間も大切です。「月〇〇程度」という頻度に対して、無理なく時間を捻出できるか十分考えておくことが重要です。
例えばコピーバンドの場合で「月2回程度」と聞くと、活動頻度としてはそれほど大変じゃないような気もしますが、案外ゆとりがなかったりします。
スタジオ練習はバンド全体のアンサンブルを調整する作業であり、各パートの練習は個人練習としてやっておく必要がありますが、それをスタジオ練習の間隔である中2週間で行う必要があります。平日が仕事で帰りが遅い方は、必然的に週末に集中的にやることになりますが、そうすると週末は1回です。割と忙しいですね。
自分の生活ペースがあっての趣味ですからね!もちろん要望を伝えることもできますが、後で話が変わるのもよくある話ですので、複数人の意見に流されないよう大事なところは意見しましょう。
【自分→相手】加入希望の連絡を行う際に重視するポイント
実際によさそうなバンドがあり、加入希望の連絡を行う際、盛り込んでいた方がよい点をあげてみます。
◆自分の楽器レベル
特に初心者の場合は、現在のレベル感を記載しておけば相手の判断基準になりますし、自分自身としても安心感はあります。
というのも経験の浅い状態で、見ず知らずのバンドに加入するのは勇気がいるものです。
「ヘタだと思われたらどうしよう…」といった不安は付きものですが、正直に伝えたうえで、それでも選んでもらえたら、そこはある程度フラットな気持ちで入っていけると思います。
楽器経験の豊富な特に詳しく書く必要はないと思いますが、楽器歴、これまでのバンド歴、ライブ経験の記載があれば判断材料になりますね。
◆好きな音楽やどんな活動をしていきたいか
好きな音楽が共通していることは、共に活動していくうえで重要ですから、どんどんアピールしましょう。(この辺はメンバー募集記事にそもそも載っていると思いますから、それに答えるのと、それ以外にも…といった形になると思います。)
あと大事なのは、どんな風に活動していきたいのか。
・趣味の一環としてゆるく、楽しく活動していきたいのか。
・楽器を上達したいから、その延長でバンド活動をしたいのか。
・とにかく好きなバンドがあって、自分でその曲を演奏してみたいのか。
・バリバリ、ライブをやっていきたいのか。
いろいろあると思います。
まぁやることはそんなに変わりませんから、そこまで考えない人も多いと思いますが、これは活動ペースにも直結してくる話で、活動が進んでいくと各人でバラつきが露呈してくる点でもありますから、最初にある程度すり合わせたうえで加入できた方がきっと楽しいと思います。
顔合わせ
サイトで申し込み後、相手から何らかの連絡があると思います。
バンドの意向や活動ペースに合わなそうなら、この時点でお断りの連絡があることもあります。
条件面で問題なさそうな場合は、顔合わせしましょうという話になりますが、顔合わせのパターンにもいくつかあると思います。主に次のようなパターンでしょうか。
- 代表者とカフェで顔合わせ
- バンドメンバー全員とカフェで顔合わせ
- バンドメンバー全員と居酒屋等で顔合わせ
- 初回からスタジオで音合わせを兼ねて顔合わ
①は主にサイトにメンバー募集を掲載した代表者とカフェ等で顔合わせするパターンです。
②はその場に他のメンバも同席するパターン。
相手側がまだ決めかねているウエイトが高い場合はこの傾向があります。
③も同様ですが、飲みの席でざっくばらんに…となればこういう発展形もありますね。
④は相手方からすれば加入してもらいたいなぁ感がある場合でしょうか。
バンドのメンバー募集ですから、音を合わせるのが一番手っ取り早いといえば早いです。
どれが正解というものでもありませんから、ひとまず相手方からの提案があればそれに応じるという形でよいと思われます。
色々気にすべきポイントはあるのでしょうが、結局は第一印象というか、フィーリングみたいなものがピンとくるのが一番大切なのかな~とも思います。
まとめ
今回はバンド経験のない(少ない)社会人の方向けのバンドスタートガイドとしてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
今回はバンド結成の入り口であるメンバー加入(メンバー募集)から初コンタクト、顔合わせまでの導入部分についてご説明しました。今回のやり取りは一例であり、実際は色んなパターンがあると思います。
その中でも共通して大切なのは、(繰り返しになりますが)長く楽しむためにも自分の生活ペースに合わせた活動を心掛ける、ただし自分勝手ではなく相手を尊重する…これが出来ていれば、おかしなことにはならないと思います!
団体で取り組む趣味は、自分勝手ができないだけに色々大変な面もありますが、みんなで一つの目標に向かって取り組むという楽しさ、やりがいがあります。特にバンドはそれが如実にでる趣味だと思います。
音楽好きであれば、是非一歩踏み出して、スタートしてみませんか。きっと楽しいですよ!
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