「新たに趣味としてピアノを始めたい!」となったとき、誰かに習うのは選択肢としてスタンダードですが、時間やお金、その他の問題でなかなかそうはいかないよ…というケースもあると思います。
そんな”まずは独学でがんばりたい”という人へ強い味方となるツールがピアノ練習用のスマホアプリです。
この種のアプリはいくつか存在しますが、今回ご紹介する「flowkey(フローキー)」は、特に初心者の方におすすめしたいアプリです。
「flowkey」(フローキー)の概要
フローキーはドイツ発のピアノ練習用アプリで、実際に弾いたピアノの音をアプリが認識することで、正確性などの判定を行いながらレッスンが進められていきます。
主に海外向けのアプリとして運営されていましたが、日本語対応が完了したことから日本人にも利用しやすくなりました!(公式WEBサイト)
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ではさっそくflowkeyの主な特徴を下記の5つの項目に基づいて説明していきましょう。
- 使用デバイス
- 音声認識方法
- レッスンメニュー
- 課題曲
- 料金
①使用デバイス
フローキーはマルチデバイス対応なので、様々な環境で使用することができます。
PC | スマホ | タブレット |
〇 | 〇 | 〇 |
WEB | アプリ | アプリ |
②音階認識方法
弾いた音を認識する仕組みは次の2通りあります。
- スマホやPCの内臓マイク
- MIDIケーブルで接続
①スマホやPCの内臓マイク
特別な道具が必要なくスマホ一つで完結するのがこちらの方法です。スマホのマイクを利用してピアノ音を認識します。
マイクが有効になっていない場合は下記の画面が表示されますので、マイクをオンに設定します。
実際に使用した感想ですが、認識状態はかなり良好です。
ただし、マイクによる認識方法はスマホの置き場所やボリュームなど環境によって異なるため、もし認識状態がよくない場合はMIDIケーブルとの接続を試してみましょう。
②MIDIケーブルで接続
電子ピアノなどを使用している場合は、背面などに備えられているMIDI端子とPC、スマホなどを接続することで、ほぼ確実に音を認識することができます。
以下は電子ピアノとPCをMIDIケーブルで接続しているところです。
僕が使用しているのはRolandの「UM-ONE」というUSBタイプのMIDIインターフェースです。
スマホ(iphone)と接続する場合は更にUSBとLightningケーブルを変換するためのカメラアダプターが必要です。
③レッスンメニュー
フローキーのメインレッスンは「コース」というメニューに集約され、全部で8つのコースが用意されています。
コースの内容は次のとおりです。
- ピアノにふれてみよう(全8レッスン)
- 両手で弾く練習(全7レッスン)
- 中級ピアノテクニック(全6レッスン)
- コードをマスターする(全7レッスン)
- コードを使った即興演奏(全5レッスン)
- 読譜の練習(全8レッスン)
- 長調と短調(全10レッスン)
- 長調と短調Ⅱ(全12レッスン)
①②が初心者、③が中級、④⑤がコード奏法に特化、⑥が譜面、⑦⑧が音楽理論といったところです。レベル感や練習カテゴリーといった面で割りとバランスのとれたメニュー構成だと思います。
ここでは一例として「⑦コードを使った即興演奏」のレッスン内容の流れをご紹介します。
まずはコースの選択画面からレッスンを受けるコースを選択します。
コースを選択するとそのコースに特化した練習メニューが表示されます。基本的には上から進めていくとよいでしょう。「コードを使った即興演奏」の場合は5レッスンあります。
各練習メニューの中に更に具体的な練習メニューがあります。上図で選択した「伴奏のパターン-パート1」の場合は5レッスンあります。
レッスンメニューを選択するとそのレッスンのポイントを動画で解説してくれますので、まずはざっと見ておきましょう。動画をスキップすることもできます。
動画を見終わったらいよいよレッスン開始です。最初に模範演奏をみてから、流れる音符に基づきまずは左手、右手、両手といった順番で演奏します。
レッスンではきちんと弾ければ上の写真のようにチェックマークが表示され、間違えると楽譜が一旦ストップ(待機状態)され、正しい音を弾くと先に進みます。
④課題曲
flowkeyではクラシックからポップスまで1000曲以上の中から自由に選んで弾くことができます。
曲の選び方は”レベル”及び”カテゴリー”から絞り込むことができます。
- 初心者
- 中級者
- 上級者
- プロ
- ロマンティック
- クラシック音楽
- 人気ポップス
- 映画&テレビ
- ゲーム音楽
- ジャズ
- メランコリー
- 名曲
- ハッピー
- ロック
- パートナーズ
- グルーピー
- キッズ
- トラディショナル
- R&B
- エネルギッシュ
- メロ―
- クリスマス
- アジアンポップス
- スムーズ
今回はレベルから絞り込みを行い、選んだ曲を練習する流れを解説します。
各レベルが示された丸いボタンを押すとそのレベルの曲が絞り込まれます。複数で絞り込みもOK。各曲の左上にある色はレベルを表しています。
今回は中級者用のプリテンダー(official髭ダンディズム)を選択します。「曲を習う」を選択してスタート!ちなみに各局の右上♡マークを押すとお気に入り登録され、「マイソング」メニューから簡単に呼び出すことができます。
右上にある手のマークを選択すると、左手だけ、右手だけ、両手を選択できます。自分のレベル感に合わせて段階的に練習することができます。
右上のメーターのようなアイコンを選択すると、再生スピードを指定することができます。これも自分のレベルに合わせて指定しましょう。
「待機モード」はきちんと弾けるまで演奏が進まないモードです。
さあこれで準備が整いました!楽譜に合わせて練習します。
弾いていて難しい箇所がでてきたら、そこだけ集中的に練習することができます。リピートしたい範囲(下図では灰色に反転している部分)を指で指定するだけで簡単に行えます。
⑤料金
flowkeyを無料で利用できる範囲は8曲分まで。上記で説明したコースの練習やすべての楽曲を弾くためにはプレミアム会員になる必要があります。
プレミアム会員の月額料金は現在以下のようになっています。
プラン | iPhone | Android |
1か月プラン | 2,100円 | 2,100円 |
6か月プラン | 9,100円 | 9,100円 |
年間プラン | 12,800円 | 12,800円 |
感想(よかった点・改善してほしい店)
実際に使用してみて「ここはいいね!」とか「ここもうちょっと改善してほしい」という点がありましたので、何点かピックアップしてみたいと思います。
良かった点
手の動きと楽譜の同時表示
楽譜だけでなく弾く際の手の動きが同時に表示されているのはいいですね!弾く場所を視覚的に捉えられるだけでなく、運指的な部分も参考になります。
ただ手の動き中心で見てしまうと楽譜の読み取りが身につかない恐れがありますので、あくまで楽譜メイン、手の動き参考くらいの使い方がベターだと思います。
演奏補助機能の操作充実
曲を弾く際の速度や弾く手(両手、右手のみ、左手のみ)、リピート範囲を都度リアルタイムに変更できるのはすごく便利です。
というのも、弾くのに苦労する箇所や間違えやすい箇所というのは実際に弾いてみてわかりますので、その段階で速度を変えてみたり、苦手な場所を繰り返しやれるように設定できるというのは理にかなっているんですよね。
このあたりはユーザーフレンドリーな設計としてよく考えられていると思います。
曲のバリエーション
他の類似アプリと決定的に異なる点が曲のバリエーションです。
他類似アプリがほぼ洋楽中心なのに対し、フローキーは日本の映画音楽やJ-POPのヒット曲を始め、K-POP、C-POPが充実しています。
そして、マリオやゼルダ、FFといったゲームミュージックがあるのもうれしい。こうした普段親しんでいる音楽が課題曲として設定されているのは日本で展開するうえで訴求ポイントが高いのではないでしょうか。
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改善してほしい点
履歴や採点などのモチベーション維持機能
このようなアプリを使った練習は簡単で便利である反面、やめてしまうのも簡単です。そこでもうちょっとモチベーションを維持してくれるような機能があったらと思います。
例えば、楽曲を弾いた結果の採点機能であったり、レベルに応じて挑戦できる曲が開放されていくなど、日々の取組の結果が目に見える形で反映されることで、継続性にもつながるかなと考えます。
まとめ
フローキーの概要から使用方法、実際使ってみての感想を中心にレビューしました。
あくまでプレミアム会員として使用する前提ですが、画面構成などはかなりユーザフレンドリーが高い設計になっており、ムリなくピアノのスキルアップが図れると思います。
今後定期的に曲やコースの追加があればより深みのあるアプリになると思います。
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