鍵盤楽器

【楽器パート対決】ギターとキーボード…すごい楽器はどっちだ! 【6種目で対決】

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ロックバンドの中で上物として共にリズムやハーモニーを担当するギターとキーボード。この両者はいったいどっちが楽器としてすごいのか。

割と興味のあるテーマだと思います。

今回はギターとキーボードで6つの勝負を通じて、楽器のとしてのポテンシャルを探ってみたいと思います。これから楽器を始めたいという方の参考にもしていただければと思います。

 

楽器としての役割対決

まずは楽器としてどちらが優れているのか、勝負してもらいましょう!

前提条件

ギター、キーボードともにたくさんの種類があるため、ここではあらかじめ以下のとおり条件を定めます。

  • ギター   → エレキギター(6弦)
  • キーボード → 88鍵のシンセサイザー

ギターくん
ギターくん
かかってきなさい
キーボードくん
キーボードくん
ほほぅギターくん余裕ですね。望むところです
ししょー
ししょー
よし!今回の対決メニューはコレだ!
  1. 和音のバリエーション
  2. 音色の表現
  3. 音量(ダイナミズム)
  4. 移調のしやすさ
  5. 音域
  6. 持ち運びやすさ

 

①和音のバリエーション

キーボードくん
キーボードくん
これに関してはボクの圧勝だと思う。なんといっても両手10本の指で押さえるコードは、どんな複雑なハーモニーでも奏でることができるから
ギターくん
ギターくん
音の積み方は確かにな。でもギターだってテンションコードを含むバリエーションは豊富だぞ。それにパワーコードでの重厚感やクリーンでリズミカルなカッティングなどコード演奏の表現力も多彩だ!
キーボードくん
キーボードくん
それは鍵盤も同じだよ…しかも両手でのコンビネーションを使えるのは大きい。あと、コードを理解するために用いられるのはだいたい鍵盤でそれはインターバルの関係性を理解しやすいから。そういう学習面からも鍵盤は優秀だと思う
勝負を総括!

ギター、キーボードとも、コードバッキングからリードプレイまでオールマイティな役割をこなせる楽器です。

そんな中どちらがより楽曲のコード感を担うかといえば、キーボードの方がより比重が大きいでしょう。それはギターにはリードプレイが求められているとともに、キーボードの多彩なコード表現によるところが大きいでしょう。

転回形を用いることでオープン・クローズのヴォイシングを切り替えたり、シンプルなトライアドコードからテンションコードまで難なく繰り出すことができます

ギターは構造上オープンヴォイシングが基本で、複雑なコードも鳴らせますが、ストレートなトライアドやセブンスコードが主流といった感じです。

こと和音に関しては、キーボードに軍配を上げざるを得ないでしょう。

ししょー
ししょー
この勝負、キーボードの勝ち!

②音色の表現

キーボードくん
キーボードくん
音色で勝負しようとしているのは正気ですか?まず音色数じゃ勝負にならないですよね?なんといってもピアノ、オルガン、エレピからギター、ドラム、ベース、ホーン、ストリングス…ありとあらゆる数百種類の音色を鳴らす事ができます
ギターくん
ギターくん
たしかに音色数はそうだけど勝負は”音色の表現だぜ?”ギターはエフェクターを使えば歪みからクリーントーンまでバリエーションを出すことができるのに加え、ピッキングの強弱でかなり細かいニュアンスを表現することができる!
キーボードくん
キーボードくん
表現というところではシンセも多彩ですよ!例えばベロシティ設定を細かく設定することでピアノを弾くようなニュアンスも出せるし、音色づくりでもアンプエンベロープやフィルターによって音の時間経過やうねりなど見明な表現も可能だよ
勝負を総括!

こと”音色”に関しては音を作るプロであるシンセサイザーに一日の長があるでしょう。

主流であるPCM音源型のシンセは、様々な楽器の音色を取り入れたものであるためリアル感があり、音色数についてもリーズナブルな入門機でさえ数百種類が搭載されている。まさに音色のプロ。

一方エレキギターの演奏における音色コントロールは確かに素晴らしい。エフェクターや本体ボリューム、トーンのしぼり、アンプの設定…それらの組み合わせですごくダイナミックなものから繊細な音までコントロールでき、それは非常に魅力的な音です。

しかし演奏における音色のニュアンスはある程度シンセもできるので、ここは圧倒的な音色バリエーションでシンセに軍配をあげたい。

ししょー
ししょー
この勝負、音色数で差を見せつけたシンセの勝ち!

 

③音量(ダイナミズム)

ギターくん
ギターくん
勝負の肝は音量といってもただ音が大きいだけじゃなくダイナミズムが重要…つまり音量のレンジが大きい…これはメタル、ハードロックからバラードソングまで網羅できる俺の出番だろ!
キーボードくん
キーボードくん
僕もシンセリードを使ったプレイでは太い音で攻めたり優しいストリングスで包み込んだりと幅広さには自信がある
ギターくん
ギターくん
本当にそれはダイナミズムといえるのか?さっきも言ったとおり、単純な音量の問題だけではなく、攻撃性だったりやさしさだったりを楽器で表現できないと
勝負を総括!

音楽の要素としてダイナミズムはかなり重要。それは1曲中での変化としても、あらゆる楽曲、ジャンルに対応できるという意味でも。

そういった意味でいうと、ギターのディストーションサウンドが持つ勢いや気持ちよさと、ディレイが効いたクリーンなトーンとのギャップは、他の楽器ではなかなか表現できない部分であると思う。

シンセサイザーも音量のレンジはコントロールできますが、やはりダイナミズムのインパクトではギターに敵わないのが正直なところ。

ししょー
ししょー
この勝負、ギャップを生かしたダイナミズムを発揮できるギターの勝ち!

 

④移調のしやすさ

キーボードくん
キーボードくん
うっ…移調…(苦手だ…誰だこのテーマ選んだの…)
ギターくん
ギターくん
フフン!移調ね、ええ得意ですよ。なんてったって同じように弾いても横にいっこポジションをズレせばキーを変えれるからね!
キーボードくん
キーボードくん
しょうがない…奥の手!トランスポーズ機能発動!
勝負を総括!

楽器の構造上の問題ですが、鍵盤楽器はキーを変えると弾く鍵盤のポジションが大きく変わることになります。

例えば、Cメジャースケールは白鍵から始まるし、1つキーがあがってC#になると黒鍵から始まる、といった具合です。

よって曲を暗譜したとしても弾くポジションや運指で覚えた場合、キーが変わると途端に対応できない…なんてことが起こります。

一方ギターは運指をそのままで、弾く場所を横にズラすだけで移調に対応できます。例えばGとAだと横に2フレット分移動すればいいわけです。
またローコードを中心に使った曲の場合は開放弦を含んでいますが、その場合でもカポダストを付けることでキーを手軽に変えることができます。

移調が手軽にできれば臨機応変さという面で音楽的にも強いです。

一応シンセサイザーにはトランスポーズ機能があり、設定を変更すれば運指はそのままでキーを変えれますが、ピアノのようなアコースティック楽器ではできないので、やはりここはギターが有利でしょう。

ししょー
ししょー
文句なしでギターの勝ち!

 

⑤音域

キーボードくん
キーボードくん
音域ね…うんうん…で、ギターくんはボクの音域知ってるんでしょ?
ギターくん
ギターくん
知らない
キーボードくん
キーボードくん
じゃあ教えてあげるけど、ボク88鍵盤だから7オクターブ以上あるんだよ。つまり一人でオーケストラ楽器のすべての音域を網羅しているの。こっちにその記事があるから勉強しといて
【ピアノは楽器の王様】ピアノとオーケストラ楽器の音域比較  当ブログの様々な記事で「ピアノは楽器の王様ともいわれ…」という決まり文句を当たり前のように使用しています。 その理由の一つとして「...
ギターくん
ギターくん
これはもうしょうがないなぁ
勝負を総括!

ピアノの88鍵盤はオーケストラを構成する各楽器の音程をすべて網羅します。ピアノが一人オーケストラ、または楽器の王様といわれる所以です。

シンセサイザーも88鍵モデルはピアノと同じであることに加え、鍵盤に割り当てる音程を上げたり、下げたりすることもできます。つまり音程に関してはある意味ピアノ以上です。

この項目に関しては、真正面からぶつかり合うというよりは、勝負は最初から決しているといえるでしょう。

ししょー
ししょー
この勝負、その音域は楽器の王様とも称されるキーボードの勝ち!

 

⑥持ち運びやすさ

ギターくん
ギターくん
オレはちなみに体重が4kgだ。だから気軽に背負って運んでもらえるし、外にもよく連れだしてもらってるぞ
キーボードくん
キーボードくん
ボクは17kg…正直背負ってもらうなんてとんでもない!
ギターくん
ギターくん
プレイヤーに優しくないなぁ~
キーボードくん
キーボードくん
さっきの音域は88鍵盤あるからこそなんだけど、その代償にどうしても重量は重くなっちゃうんだよ…世の中そう上手くはいかないよ
勝負を総括!

音楽、特にバンド活動を行ううえで楽器の運搬は非常に重要です。なんなら楽器を運ぶのが負担で活動が嫌になってしまうケースもありますから。

そういう意味いうとギターは非常にバランスがいい。ストラトタイプであればだいたい3.5kgが平均的ですし、ボディがが大きいレスポールタイプでも4kg程度。楽器を背負っての電車移動が可能です。

一方キーボードは鍵盤数によって様々です。例えばKORGのKROSS61鍵などは6kg未満の軽量化を実現しています。しかし88鍵盤までになるととても手で運搬はムリでしょう…車での運搬が基本です。

モデルや機種による部分もありますが、総体的にはギター有利でしょう。

ししょー
ししょー
この勝負、ギターの勝ち!!

 

勝負の結果

勝負内容 ギター キーボード
①和音のバリエーション LOSER WINNER
②音色の表現 LOSER WINNER
③音量(ダイナミズム) WINNER LOSER
④移調のしやすさ WINNER LOSER
⑤音域 LOSER WINNER
⑥持ち運びやすさ WINNER LOSER

結果は6勝負中まったく互角の3対3でした。

ギターくん
ギターくん
なかなかやるな、いい勝負だったぜ!
キーボードくん
キーボードくん
ギターくんも。今後セッションしたいですね

まとめ

ギターとキーボードを様々な側面から比較してみました。もちろん、各楽器にはもっと様々な特徴はありますが、ひとまず6項目の勝負では互角という結果です。

この勝負からも見えてくることは、楽器はどっちがすごい…という視点で見るよりは、どっちが好きか…という視点で見た方がいいです。それぞれに得意な役割があるわけですから。

なのでこれからバンドを始めたい人も「どの楽器が簡単かな」という視点でみるよりは、自分が感覚的に惹かれる楽器の方が絶対続くし、上達すると思います。

是非参考にしてみてください。