楽器を始めて上達してきたら次は誰かと一緒に演奏したい!というのが当然の流れですし、その為にバンドを組むのが目標という方も多いと思います。
ただ、社会人になると様々な理由で固定のバンドに参加できない、という場合も多いでしょう。
そこで今回は、バンドを組まなくても、誰かとバンドアンサンブルを楽しめる方法を5つご紹介します。
固定メンバーでのバンドが難しい理由
バンド活動を行うには一般的にメンバーを募集するか自分が加入することで、メンバーが固定された状態で組むことが多いでしょう。
この辺りの流れはこちらの記事で詳しく解説しています。
バンドに加入した後は、決まったスケジュールに基づいて行動することが求められます。
- スタジオでの練習日
- 課題曲をマスターするまでの期限
- ライブを行う日
規模は小さくても組織という扱いになるため、メンバー一人ひとりに責任が生じるということです。
子育てや仕事、その他の優先すべき趣味などで自由になる時間の捻出が難しい方にとって、この辺りがハードルになり二の足を踏む…ということもあると思います。
こうした時間の問題のほかに、お金や楽器テクニックの問題なども考えられますね。
個人的にはそういう諸問題は話し合いで解決できることも多いので、まずは一歩踏み出してみたら…と思いますが、それも無責任ですので、メンバーとしての責任は回避しながらも、バンドアンサンブルを味わうには…というのがこの記事の趣旨です。
アンサンブルを味わえる方法 5選
はい、それでは具体的な方法について一つずつ説明していきます。いずれも自分のやりたいタイミングで出来る、というのがポイントです。
WEBオンライン
BAND ONLINE
「BAND ONLINE」というサービスは、インターネット上で様々な人が自由に各パートを録音して曲を作成することができるものです。しかもブラウザ上で実行できるので、とても手軽に利用することができます。
使用方法の手順は以下の感じです。
- ユーザ登録を行う
- 参加する曲を探すまたは自分で新規録音
- 楽器をPCに接続し録音
- 必要に応じてSNS等に投稿
上の画像が録音画面です。この例では、ベース、キーボード、ドラムが既に録音されていますので、ギターやボーカルなどで参加することができます。
参加するにあたり「この曲はこうしほしい」「こういうコード進行で」などを指定でき、また掲示板でやり取りしながら仕上げていけるので、オンライン上とはいえコミュニケーションもはかれる仕組みです。
基本的には無料で使用できますが、月額300円のプレミアム登録を行うことで、楽曲のダウンロードやSNSへの公開範囲などの制限がなくなります。
スマホアプリ
JAM STUDIO(iosアプリ)
「JAM STUDIO」は複数人で歌や楽器パートを録音して曲を完成させていくことができるアプリです。先に紹介したBAND ONLINEのアプリ版のようなイメージですね。
主な機能については、JAM STUDIOのWEBサイト画像を引用して説明します。
自分で多重録音を行い音源を公開する、という基本的な使用方法はもちろんですが、売りはなんといってもコラボ機能。
既に投稿されている音源に対して他人がパートを追加できるというものですから、既にある程度の世界観(リズムやコード感など)が整っている前提ではありますが、自分以外との合奏という意味でアンサンブルを楽しめるものです。
NANA
「NANA」も「JAM STUDIO」とほぼ同種のスマホアプリですが、こちらはAndroid端末でも使用することができます。
主な機能について、NANAのWEBサイト画像を引用して説明します。
バンドサークル
社会人向けのバンドサークルというものがあります。サークルに所属しておけば、サークルが主催するライブに、自分が参加できるタイミングで参加することができます。
これを聞くと「お、手軽でいいな!」と瞬間的に思いますが、メリットの裏返しはデメリットでもあります。固定バンドと違い、基本的には当日出会ったメンバーとぶっつけ本番で演奏することになるため、クオリティの高い演奏は難しいといった面があります。
まとめるとこんな感じです↓
- メリット
自分のやりたいタイミング、好きな曲でライブに参加できるので、スケジュールに縛られない。 - デメリット
事前の合同練習などが難しいため、バンドとしての演奏クオリティを上げるのは難しい。
ここでは一つの例として以下のサークルをご紹介します。
社会人バンドサークルケイオンR40
「社会人バンドケイオンR40」の仕組みを理解するためのYouTube動画が用意されていますので、まずはこちらをご覧ください。
ケイオンR40のキャッチフレーズは「忙しくてバンドができない!でもライブがしたい!」ですから、まさにこの記事で紹介するど真ん中のサービスといえます。
R40と謳われていますが、20代、30代からも多くの参加があり盛り上がっています。
ケイオンR40のライブは、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の5か所で定期的に開催されています。気になった方はWEBサイトに開催レポートが掲載されていますので、雰囲気を確かめてみるのもいいと思います。
セッションバー
ジャズの場合は元々セッション文化が発展しているので、固定で組むバンド以上にその場限りのメンバーで演奏することが多いといえます。
そういった意味でジャズを身に着けていれば、普段の生活の忙しさに大きく左右されずにアンサンブルを楽しむことが出来るでしょう。
そして、その演奏を楽しむ場としてセッションバーがあります。
セッションバーにはセッションホストとしてドラムやベースといったプレイヤーが常駐していることが多く、
・自ら手を上げたり
・順番を紙に書いたり
・指名を受けたり
しながらステージにあがって演奏します。
こちらもイメージを伝える動画がありますのでそちらを参照します。
バンドカラオケ
バンドでヴォーカルをやりたい場合も他の楽器パートと同様に、バンドの一員として振舞う必要があるため「それなら出来ないかぁ…」とあきらめてしまう方もいるかもしれません。
でも、生演奏を体感したい…そういう方に「バンド・カラオケ」はどうでしょう。
バンドカラオケとは通称「バンカラ」といい、生演奏をバックに歌を歌うことができるというものです。
イメージはこんな感じです
利用方法はお店によって違いまずが「BANKARA ZONE」さんの場合は、一般的なカラオと同様にリモコンで曲を入れ、自分の順番が来たら歌う、というシンプルなものです。
従来のカラオケに慣れている方が生演奏をバックに歌った場合、はじめはその違いに驚くかもしれません。
それだけ音の聴こえ方や自分の音の感じ方が異なるはずです。ただ、慣れればその違いがすごく気持ちいいです。人によっては病みつきになっている人もいますから。
まとめ
テクノロジーの進化もあり、今やバンドを組まなくても(何なら外にでなくても)アンサンブルが出来ちゃうんだなというのがお分かりいただけたと思います。
もちろんバンドを組んで長く活動していくことで、メンバーの人となりやクセが分かり、より演奏に深みも出るでしょうし、長い時間を一緒に過ごした共有感から特別な絆が生まれることもあります。
社会人になって会社以外のコミュニティが出来るというのは、案外楽しいものです。
とはいえ、それが難しい環境にいる方にとっては、まず今回ご紹介したような方法を使ってバンドアンサンブルの楽しさを味わっていただくのがいいかな、と思います。
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