ピアノのイントロで始まる名曲はとても多いと思います。
曲名を知らなくてもイントロが始まるだけで「あ、この知ってる!」という経験は誰しもがあるのではないでしょうか。それだけイントロというのは、その曲の顔ともいえる存在だと思います。
例えば弾き語りするにしても、バンドでセッションするにしても、オリジナルに近い形で曲を丸ごと覚えるのは結構大変ですし、一回覚えたとしてもしばらく演奏しないと忘れてしまうものです。
そこで今回ご紹介するのは、ピアノのイントロのみを覚えて、気軽に弾き語りやセッションをしようというテーマでお届けしたいと思います。
目次
ピアノの良さを生かす楽しみ方
他の多くの楽器と比較してピアノの良さの一つに、「ピアノは一人でも十分楽しめる」というものがあります。
どういうことかと言うと、ピアノは音楽の三大要素である「メロディ」「リズム」「ハーモニー」を一台で表現することが可能であり、なおかつ口も空いているので同時に歌まで歌えちゃう!
これがベースであれば低音のリズムに特化した楽器であり、トランペットであればメロディの単音しか出せません。
もちろん、これらの楽器はその道の専門楽器として魅力ある楽器ですが、バンドアンサンブルの中で生きる楽器であって、こと一人でも楽しめるという観点からすればピアノの独壇場なわけです。(ギターもそれに近いですけどね)
そんなピアノの楽しみ方の一つにピアノを弾きながら歌う「弾き語り」がありますが、伴奏を覚えるのもなかなか大変です。(譜面の初見が出来ればいいですが、それも難しいし。)
そこでおススメなのは、コードのみが記載されたコード譜(リードシートともいいます)を元に弾く方法です。
これであれば事前の練習などほとんど不要で、気軽に弾き語りを楽しむことができます。
バンドでセッションする場合も同様で、イントロさえ覚えておけば、後はコード譜を見ながら、それっぽく演奏することができます。
そして、たまたま通りかかったラウンジに置いてあるピアノに対して「お、ピアノあるんだ」と近づき、サラリと弾きこなす…彼女はウットリ…そんな夢のシチュエーションもできてしまいます。
それでは、具体的なやり方を見ていきましょう!
イントロ付ピアノ伴奏のやり方
具体的なやり方といっても、やること自体は簡単です。強いて言えば日頃からの準備です。
イントロをストックしておく
ピアノイントロで始まる有名曲はたくさんあります。そして名曲率も著しく高いです。
そういった曲のイントロを日頃から練習し、自分のものにしておきます。つまり暗譜しておきます。
例えば次のような曲です。
- Hard to say I’m sorry … Chicago
- Honesty … Billy joel
- Don’t know why … Norah Jones
- Desperade … Eagles
- Close to you … Carpenters
- Saturday in the Park … Chicago
誰もが一度は聴いたことがあるような、名曲ばかりだと思います。
この「誰もが一度は」という部分が重要で、人は耳にしたことのある曲には何らかの反応を示します。つまりウケがいいのです。
イントロの覚え方は色々ありますが、その名もズバリ「ピアノのイントロ&ソロが美しい曲をあつめました」がおススメです。
定番どころが網羅された、最強の一冊です。
一曲単位で楽譜を購入したい場合は「ぷりんと楽譜」というサイトがおすすめです。
データを購入して自宅で印刷できるのでお手軽です。
コード進行を把握する
伴奏部分はコード譜を見ながら弾いていくことが基本ですが、いつでも曲集や譜面を持っているわけではありません。特にラウンジにふらりと訪れた場合はそんなもの持っていないですよね。
ねらいはあくまでも「さらり感」です。なるべく準備感は出さないようにしましょう。
サラリと「弾き語り…」
サラリと「セッション…」
サラリと「ラウンジ弾き…」
こんな時はコード進行が閲覧できるWEBサイトを活用しましょう。
「U-FRET」というサイトがおススメです。
当然歌詞も載っていますので、弾き語りへの対応も問題ありません。
このサイトで曲名を検索し、あらかじめブックマークしてきます。
弾くときはスマホをサッと取り出し、そのページをサラっと開き、チラ見をしつつ弾いていけばOKです。
シーン別弾き方
弾き語り
弾き語りの場合は伴奏になりますので、基本的には右手はコード、左手はベースになります。
コードの種類に関しては、慣れないうちはあまり凝ったことをしなくとも、コード譜どおりで構いません。
リズムに関しては特に個性が発揮される部分ではありますが、基本は4つ打ち(1小節に四分音符4つ)です。この辺りは色々上手い人の演奏がyoutube動画などにありますので、そういった人の演奏を聴くことが最も参考になります。
ベースパートに関しては、基本的にルートをオクターブで押さえ、時折5度の音程を織り交ぜていけばOKです。慣れてくれば、もう少しベースラインを動かしていければ、曲も躍動し、それっぽく聴こえてきます。
バンドでのセッション
バンドのメンバーと事前に練習した曲ではなく、急に合わせたりするのは楽しいものです。
こんな感じで始まったとしても、イントロさえ弾ければこっちのもの! あとはネットでコード進行を見ながらバッキングすれば、それっぽく仕上げることができます。
ベースパートについて、バンドではベーシストがいるので、弾き語りと同じ弾き方だと左手の音が被ったりします。厳密にはアレンジの切り分けが必要だったりしますが、遊びで楽しむ分にはそれほど気にしなくとも大丈夫です。
セッションでは曲間にアドリブ回しを入れる場合がよくあります。そういったところにもチェレンジしてみると、楽しさ倍増しますよ。
アドリブは今回のテーマではありませんので、また別記事で触れていきたいと思います。
実際に弾いてみた
実際にイントロを覚えて、伴奏部分はコード譜を見ながら弾く感じをやってみました。
伴奏なので、本当は歌も唄えればよかったのですが、公開できるほど上手くできる自身がなかったので伴奏のみとなりました。
肝心のピアノも非常に拙い演奏で申し訳ありませんが、雰囲気だけでも感じ取っていただけると幸いです。
Hard to say I’m sorry Chicago
1982年に発表されたChicago(シカゴ)のバラードナンバー。「素直になれなくて」という邦題で有名ですね。
この曲のピアノはプロデューサーも務めたデイヴィッド・フォスターが弾いています。それだけに、とても印象深いイントロだと思います。
この曲は、デイヴィッド・フォスター自身のソロアルバムにもピアノがメロディを担当するインストバージョンとして収録されており、そちらも良い味を出しています。
Honesty Billy joel
1979年にシングルとしてリリースされた「Honesty」。ビリージョエルの歌とピアノが堪能できる名曲です。日本のCMにもよく起用されていました。
曲の内容は「世の中が不誠実に溢れ、誠実さを得ることは難しいが、それでも誠実さを求めていく」というものであり、曲全編に渡り何ともいえない哀愁が漂っています。
歌詞、曲、ピアノ、歌…すべて圧倒的な存在感を醸し出す名曲です。
Don’t know why Norah Jones
2002年に発表されたジャズ歌手、ノラ・ジョーンズの名曲です。
2003年のグラミー賞で「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」の3部門を受賞した曲でもあります。
イントロ…雰囲気出すの難しいですね。なんか感情表現が足りなすぎますねぇ…。
この曲は個人的に大好きで、よく聴いていた時期も含めて思い出深い曲です。
Desperade Eagles
1973年に発表されたイーグルのバラードナンバー。邦題はそのまま「ならず者」。
非常に多くのアーティストからカバーされていますが、個人的にはカーペンターズがカバーしたバージョンも好きです。ちなみにカーペンターズのカバーバージョンは邦題が「愛は虹の色(デスペラード)」となっています。邦題をつける人のイマジネーションもすごいですね。
ピアノのイントロから始まって、ピアノとボーカル、そしてストリングスが加わり、徐々にリズム隊…といった感じの盛り上がりがたまらない!これもまさに名曲!
Close to you Carpenters
カーペンターズのバージョンとしては1970年に発表された曲で、邦題は「遥かなる影」です。いやーこの邦題もすごいですね。
この曲、実は作詞作曲はカーペンターズではないんですよね。でも、カーペンターズのイメージがすごい強い曲だと思います。
この曲のイントロもニュアンス出すの難しいです…自分はのっぺり弾いてしまっていますが(汗)
Saturday in the Park Chicago
こちらもシカゴのナンバー「Satuday in the Park」
非常にリズミックなイントロです。
バンドでセッションしたら、割と楽しいんじゃないかなーって思います。
まとめ
今回は有名曲のピアノイントロを覚えておくことで、いろんな局面でピアノが楽しめますよ、といったことについて、動画を交えてお話しさせていただきました。
今回の動画では、イントロ以外はネットで確認したコード進行を元に弾いています。
つまり事前の練習等はほとんど不要というのがポイントです。
こういう楽しみ方って、実は忙しい社会人の皆さんに是非お勧めな方法です。
オリジナル通りに弾かなくても楽しめますよってことです。
是非、日頃からイントロ、備えておきましょう。
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