こういった疑問にお答えします。
いうまでもなく、ピアノの上達には地道な練習が必要です。弾きたい曲があるから上達したい…でも練習を休む日があったりイマイチちゃんと続かない。
こういうジレンマを抱えている人も多いのではないでしょうか。あなたはどうですか?
今回はピアノを独学している人がちゃんと練習を継続できて、かつ基礎テクニックが向上する教則本をご紹介します。
目次
ピアノを上達するには
上達する近道は「継続」のみ
何でもそうですが、その道を極めていく最も確実な方法は「継続」する…ということです。もう少し付け加えるなら「正しく継続する」ですね。
なぜ継続が必要かというと、ピアノは「楽器の王様」とも称されるくらい楽器として出来ることが多く、その分求められるスキルも広範囲。当然それらを習得するには膨大な練習時間が必要なのです。
- 演奏テクニック
- 音楽理論
- 表現力(感性)
- 読譜力
- リズム感
- 音感
- アドリブ力
…などなど。
もちろんジャンルや演奏スタイル(ソロorバンドなど)によって、どこまで網羅する必要があるか、また目指すべきレベル感も異なると思います。
ただ仮に”趣味で楽しみたい”…といった場合であっても最低限の基礎力は必要ですし、演奏レベルが上がれば上がるほど楽しめる幅も広がります。
そう考えたとき、上記にあげたようなスキルを短時間でイッキに身に着ける方法はあるか?というと、残念ながらそんな都合のよい方法はありません。
結局、ピアノを楽しめるレベルに上達するには、コツコツと毎日練習を「継続」していくことが近道なのです。
これはここで改めて力説しなくとも、昔から普遍的に言われてきたことですよね。
…古からの格言・ことわざ
- 継続は力なり
- 千里の道も一歩から
- ローマは一日にして成らず
しかも「毎日」継続することが大事
ただ「継続」するだけでなく”毎日”継続することが望ましいです。
なぜかというと、楽器というものは触らないでいると下手になっていきます。残酷ですがこれが事実です。
「下手になっていく」を具体的にあげると次のようなことです。
- 指の感覚が鈍ってくる
- リズム感覚が鈍ってくる
- 暗譜した曲を忘れる
- コードがパッとおさえられない
- 楽譜をスムーズに読めない
これは極端な例ですが、数日単位でも確実に影響あります
この状態で行う練習は下手になった分を取り戻す練習となります。つまり一生懸命練習したけど現状に戻っただけで成長していないというわけです。
練習したりしなかったり…こういう練習間隔を繰り返していると、練習時間に比べて成長スピードが鈍るので、非常に非効率な練習をしているといえます。
こういった観点からも、毎日短時間でもいいので練習する、楽器を触るということは大切なのです。
楽器の反復練習についてはこちらの記事でも軽く触れています。
そうはいっても練習が続かない
何かを成し遂げるときに「継続」が大事なのは上記のとおりで、これに異論を唱える人はあまりいないでしょう。
それでも、自分も含めて継続できない人が多くいます。
- 分かっているのに続けられない
- 分かっているのにやめられない
- 分かっているのに始められない
”分かっているのに〇〇”というのは、日常の色んな場面で見られますよね。これにはいろんな理由があるでしょう。
ピアノ練習に関して、ちょっとその理由を考えてみましょう。
- 仕事が残業続きで忙しい
→今日の練習はいいや - 上手く弾けないところがある
→やる気起きない - ゲームやりたい
→ピアノに向かう時間減少 - モチベーションが上がらない
→鍵盤に向かわない
- …忙しさから練習時間が取れないケース。社会人などに多く、言い訳にしているケースもあり
- …練習につまづくとやる気がそがれ、そのまま練習間隔が空いてしまう
- …現代は娯楽が豊富。他に優先事項があると練習が疎かになることも
- …練習の気力が湧かない…①~③とも関連する
こんな感じで「継続」が途切れていくのは、それだけ上達への道が遠のきますし、最悪そのままピアノから離れてしまう…いわゆる「挫折」という道に入ってしまうことすらあります。
上記の①~④の根本原因を考えてみたとき、”練習のハードルを上げすぎている”ということはないでしょうか?
- 練習ではアレもコレもやらなければ…
- 最低1時間やると決めている
練習のハードルを上げすぎているがために、練習時間が取れなかったり気分がのらないと逆に「今日はいいや」となってしまいがちなのです。
そこで今回は「練習を継続する」という部分に特化した方法をご紹介します。
その方法とは一回あたりの練習目標を絞ることです。
例えば「今日は最低限この2小節分を練習する!」という内容だったらどうですか?毎日練習が続きそうではないですか?
これをそのまま実現した教則本がありますのでそちらをご紹介します!
おすすめ教則本「ピアノ基礎トレ365日!」
教則本の概要
リットーミュージックから販売されている「ピアノ基礎トレ365日!」はその名のとおり1年間かけてピアノの基礎トレーニングを行えるように設計された教則本です。
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その秘密は紙面構成にあります。この教則本の進め方を解説しているページがありますので一部抜粋させていただきます。
- 一日2小節のエクササイズ
- 目にみえる取組履歴
- 多岐に渡る練習テーマ
- お手本演奏を聴きながら
- 楽しみながら自分の実力アップを確認
では特徴を一つずつみていきましょう。
特徴① 一日2小節のエクササイズ
この教則本には、2小節のエクササイズフレーズが365日分(52週間分)掲載されています。一日1フレーズにチャレンジしてちょうど一年分で完結できるようになっています。
この究極までに練習内容を絞った構成が最大のポイントです。
本ブログの以下記事でも解説していますが、練習内容が定まっていないとムダな時間を過ごすだけでなく、やる気も低下してしまいます。
その点、2小節に練習内容を絞っているのでアレコレ迷いようがありません。スッとピアノに向かいやすくなるはずです。
しかも各週に取り組むテーマというものが設定され、そのテーマに基づき各エクササイズフレーズの解説が掲載されているので、「何のためにこの練習をするのか」というのを意識しながら取り組むことができます。
特徴② 目に見える取組履歴
各エクササイズフレーズにはチェック欄が備えられており、終わったらチェックできるようになっていることに加え、その週の取組が全て完了すれば右上の「終了日」欄に完了日を記入できるようになっています。
このように自分の取組履歴を教則本に残していける構成になっているので、継続のためのモチベーション維持機能として役立つでしょう。
特徴③ 多岐に渡る練習メニュー
1週目のトレーニングは両手強化として「5指独立トレーニング」が設定されていますが、両手の強化だけでなくこの教則本は基礎力を万遍なくアップさせることが出来るのが特徴です。
練習テーマには次のようなものが設定されています。
- 両手強化
- スケール強化
- リズム強化
- コード強化
- バラエティ
上記のテーマに沿って具体的な練習テーマとデイリーエクササイズ(2小節)が設定されています。他にどのようなものがあるか気になる方はアマゾンで「試し読み」というものができますので、是非下記のAmazonリンクからチェックしてみてください。
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あと、先ほど掲載した第1週目のエクササイズフレーズ(2小節)をみるとすこし簡単だなと思った人もいるのではないでしょうか?
でもその心配はまったく不要です。先に進むと歯ごたえのあるるフレーズがたくさん出てきますので安心してください。
というのも、あなたがこれまでやってきた練習って、どちらかというと自分が得意な範囲に寄っていないでしょうか?苦手なものを避けてきた部分は無いですか?
例えばリズム。ピアノを弾く際どこまでリズムに向き合っているでしょうか?左手のリズムの安定性だったりバリエーションが増えると、各段に演奏の幅や聴こえ方が向上するはずなんです。
ただやっぱり地道な練習が必要なので避けがちな分野だと思います。
この教則本を順番にこなしていくことで、今まで避けてきた練習にも自然と向き合うことになるため、苦手部分の基礎力アップにも力を発揮するはずです。
特徴④ お手本演奏を聴きながら
この教則本にはCDが付属しており、各エクササイズフレーズのお手本演奏を聴いてから練習に臨むことができます。このあたりは初心者にすごく優しいですね。
多種多様な2小節フレーズと音源を自分の中で紐づける。これを一年に渡って取り組むだけで、譜面をみたときのイメージ力がすごい向上すると思います。
なお音源はCDだけではなく、リットーミュージックのサイトからもダウンロードできるようになっています。Kindle版を購入した場合はそちらから利用する感じですね。
特徴⑤ 楽しみながら自分の実力アップを確認
4~5週間の取組ごとに1曲の割合で曲の譜面が掲載されています。
各曲は様々にアレンジされていますので、楽しみながら取り組めると同時にこれまでの練習でどのくらい基礎力が身に付いたか確認することもできます。
そしてうまく弾けない部分は、そのエクササイズフレーズが掲載されているページも案内されていますので、そこに立ち返って復習することもできます。
曲のタイトルだけご紹介します。
- 「エリーゼのために」 ラテンバージョン
- 「ムーンライト・セレナーデ」 ボサノババージョン
- 「きらきら星」ジャズバージョン
- 「アヴェ・マリア」ブルースバージョン
- 「茶色の小瓶」ラグタイムバージョン
- 「野ばら」ボサノババージョン
- 「ラ・クカラーチャ」ラテンポップバージョン
- 「アメイジング・グレーズ」ゴスペルバージョン
- 「もみの木」癒し系バージョン
- 「G線上のアリア」16ビートバラードバージョン
- 「メヌエット」ロックバージョン
- 「歓喜の歌」ファンキーバージョン
まとめ
この教則本の著者は丹内真弓さんです。東京音楽大学ピアノ科卒でクラシックからジャズ・ポップスまで幅広くこなすピアニストであると共に、この本以外にも多数の教則本などを出版されています。
最後に本教則本に掲載されている丹内真弓さんの言葉を引用させていただき、この記事をまとめたいと思います。
「継続は力なり、とは誰でも知っている。しかし、これがすべての才能を凌ぐことを知る人は少ない。」
今の世の中、便利で簡単が優先していて、多くの人が手軽に飛びつくけれど、本当に身につく前に飽きて、投げ出してしまうことが多い。ただ、よーく見ていれば、世の中のために本当に役に立つ仕事を成し遂げた人は、ほとんどが皆毎日の地道な努力の積み重ねを繰り返してきています。
ただし、趣味の世界や誰でもできる簡単な仕事でも、本当に身に着けるには想像以上に毎日の気合と勇気と覚悟が必要あることも事実です。
引用:「ピアノ基礎トレ365日!」リットーミュージック
この言葉が真理をついていると思います。練習の継続に悩んでいる方は是非本書を有効活用してみてください。
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