バンド活動

クラシックピアノの経験者がロック・ポップス系バンドに加入してまず身に着けておきたいこと

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K氏
K氏
ピアノ経験者だけどバンドに初めて加入することになった…まずはどんなことを身に着ければいいの?

このような疑問にお答えします。

そもそもバンドにおけるキーボード人口は割と少ないため、ピアノを習っていたことがあると誘われることはよくあります。高校や大学の軽音楽部などでよくみられる光景です。

もちろん活動しながら覚えていけばいいことですが、ある程度初期のうちから意識や準備しておくとスムーズに活動できると思います。

是非参考にしてください。

 

ジャンルによって求められるスキルも異なる

ピアノを弾く人

キーボーディストの役割をよく知らない人からすると、ピアノがバリバリ弾けるんだからバンドでも楽勝でしょ!と思うかもしれません。

ここでいうピアノが弾ける…というのはクラシックピアノである場合が多いでしょう。確かにクラシックピアノを経験していれば、テクニック的に”鍵盤を弾く”という面では問題ないことが多いです。

問題ないどころか譜面を見て再現するということにかけては一級品です。

ただしバンドといっても、音楽ジャンルによって鍵盤奏者に求められることが大きく変わってきます。
以下のジャンルを例にとって解説します。

  1. ジャズのピアニスト
  2. HR/HMのキーボーディスト
  3. テクノポップのキーボーディスト
  4. ロック・ポップスのキーボーディスト

 

①ジャズのピアニスト

ジャズピアニストに求められるスキルはクラシックピアニストと大きく異なります。その最大の違いはジャズ特有のリズムとアドリブ演奏にあります。そしてクラシックではまず使わないテンションコードを多用することも大きな違いです。またジャズではジャズオルガンでの演奏も需要があります。

こういった面でクラシックピアノだけの経験ではすぐに対応できないことが多くあります。

ジャズピアノとクラシックピアノの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。

クラシックピアノとジャズピアノ
ジャズピアノとクラシックピアノ…それぞれの違いと魅力を徹底比較!世の中には様々な音楽ジャンルがありますよね。ロック、ポップス、ラテン、ブルース、EDM、演歌…などなど。 それらのジャンルの中でも...

 

②HR/HMのキーボーディスト

HR/HMとはハードロック、ヘヴィメタルの略ですが、このジャンルのキーボードで避けて通れないのは”速弾き”というやつです。速いパッセージのフレーズをギターとハモったりするのはよくみられるプレイです。

ただ、このジャンルは意外とクラシックピアニストにとって親和性が高いともいえます。

なぜかというと、クラシックピアノ自体速いパッセージがよく登場するので、そういったプレイに慣れているのが一つ。そしてHR/HMというジャンルはヨーロッパが主流のためかバロックやロマン派のピアノの影響が見受けられます。つまり曲調がクラシカルなんです。

スウェーデン出身のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの曲なんてクラシックの影響がモロですからね。

このジャンルではハモンドオルガンなどピアノ以外の楽器(音色)の使用率も高いため身につけなければいけない部分も多々ありますが、比較的対応が早いジャンルでしょう。

HR/HMのキーボーディストについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

ハードロックキーボーディスト10選 シンセ活用のヒントが満載!ハードロックと聞くと”ギターメインの音楽”というイメージがあるかもしれませんが、実はキーボードプレイヤーが重要な位置を占めるバンドもたく...

 

③テクノポップのキーボーディスト

テクノポップのような多数の機材を使った打ち込みサウンドでは、鍵盤を手弾きする需要はあまりないので、クラシックピアノの経験があります!…といってもすぐに活躍するのは難しいでしょう。

こういったジャンルの場合はまずは機材の知識と操作、まずはそれが第一ですね。

 

④ロック・ポップスのキーボーディスト

さて①から③までは比較的極端な例を出したかもしれませんが、同じ鍵盤を扱うパートでありながら求められるスキルは大きく異なるというのがお分かりいただけたと思います。

最後はロック・ポップス系のキーボーディストです。記事冒頭で触れた高校や大学の軽音部等でよくみられる光景…とはロックやポップスなどのコピーバンドであるケースが最も多いと思います。(そもそもジャズやメタルに特化したバンドの場合、誘う側もちゃんと人選しますしね。)

ということで、少々前置きが長くなりましたが今回の記事はこの部分を深堀していきたいと思います。

つまりこういうことです。

クラシックピアノ経験者がロックやポップスのバンドに参加するにあたり、まず最初に身に着けておきたいキーボーディストスキル

それではさっそく、次の項目からスキルの内容を解説していきます。

 

覚えておきたいスキル

ピアノを弾く様子

クラシックピアノの経験者がロック・ポップス系のバンドに参加するにあたり、まず意識して覚えてほしいのが次の2つです。

  1. 簡単なコードを覚える
  2. 簡単な音色エディットを覚える

キーボーディストにとってどちらも非常に大事で奥深いテーマですが、いずれも「簡単な」とつけているところがポイントです。

つまり、まずは基本的なところを押さえておくだけでもバンド活動に大きなプラスになるんです。

では一つずつ見ていきましょう。

①簡単なコードを覚える

コードとは和音のことです。和音とは複数(通常3音以上)の音を同時に鳴らす音のことで、全てのコードには”コードネーム”という名前がついています。

クラシックピアノでは弾くべき音はすべて五線譜に書いてあるため、コードネームを覚える必要はありません。

ただバンドの場合はコードを覚えるメリットがとても大きいです。主なメリットを4つあげます。

(1)曲を覚えるのに効率的
(2)バンド内の会話はコード主体
(3)ジャムセッションでは必須
(4)作曲に役立つ

4つのうちまず最初に意識しておきたいのは(1)(2)です。(3)(4)は将来的に役立つメリットとして理解しておいていいと思います。

(1)曲を覚えるのに効率的

バンドの場合もコピー曲をやる場合は「バンドスコア」を用意して練習することが多いと思いますが、譜面を見ながら演奏するケースは少ないです。特にロック系のバンドは魅せるという要素もあるので、キーボーディストなら立って演奏することも多いでしょう。

要するに「暗譜」をすることになりますが、このとき5線譜を暗譜するというよりはコード進行をある程度覚えてしまう方が断然楽です!

基本的に曲のバッキングは8~9割が何らかのコードを弾いていますので、コードさえ覚えてしまえばそれを全音符で伸ばすのか、8分音符で刻むのか、跳ねたリズムで弾くのか…そういったリズム的な部分を覚えてしまえばコピーも楽です。

(2)バンド内の会話はコードが主体

バンド内で曲の練習をする際はコードが会話の主体となりますので、最低限コードの知識がないと会話に置いていかれることになります。

例えばコピー曲であってもイントロやアウトロをアレンジすることはよくあります。

カフェラン
カフェラン
オリジナルがフェードアウトしている曲なんかは「どう終わる?」ってのがよくありますからね

「”G”のキメを3回繰り返してから、再度”C”で締めよう」なんて具合にメンバーから提案があったりします。その他にも「〇小節目のDmの部分だけど…」のように会話の至るところにコードネームは登場します。

あと(3)に該当する部分ですが、練習開始時や休憩時に誰かが適当に弾き始めてセッションになる…なんてこともあります。セッションに関してはある程度のコードを示して行うことが基本なので、必須といえます。

コードをどの程度覚えればいいか

コードにはたくさんの種類がありますが、それらを全部丸暗記する必要はありません。

まずは3つの音で構成されるコード(トライアドといいます)のうち、メジャーコード、マイナーコードを覚えれば十分です。

コードの基本はこちらの記事で詳しく解説しています。

コードの基本形
【ピアノのコードをマスター!#1】コードの基礎(基本形)とコードネームを覚えよう!コードをマスターすると「こんなことが出来るよ!」という根本的な目的意識を知ったうえで、コードの基礎知識及び基本の形を学んでいきましょう!...

コードの基本形をマスターしておけば、たいていの曲には対応できますし、そこから発展形へ理解を深めていくことができますので、是非早いうちに覚えておきましょう。

 

②簡単な音色エディットを覚える

キーボーディストにとって音色への意識はすごく重要です。

ここにこだわるかどうかでキーボーディストとしての評価も大きく変わってきますし、大げさにいえばメンバーからの信頼も厚くなります。

分かりやすいところでいうとコピー曲をやる場合にどこまで本物に寄せられるか、というポイントがあります。

コピーをやる場合でも自分たちなりの解釈を交えてやる場合もあると思いますが、完コピを目指したい場合も多いと思います。

そういったときキーボーディストは自分のシンセのプリセット音の中から似た感じの音色を選んで演奏すると思いますが、微妙に違うことも多いでしょう。

ここで

K氏
K氏
ま、割と雰囲気でてるしこの音でもいいよね

で終わるか

K氏
K氏
うーん、この音の立ち上がりをもうちょっとフワッとさせたいなぁ

と追及したいかに分かれると思います。

もちろん前者でもいいですが、スキルの向上につながることを考えれば後者の考え方をもちたいところです。

そのために強調しておきたいのは、”とにかく自分の持っているシンセサイザーの「操作説明書(マニュアル)」は必ず熟読しておきましょう”ということです。

”どういう音にしたいか”は感覚ですが、”どうやってその音にするか”は知識です。マニュアルをみれば解決します。

ピアニスト出身の場合はこういった機械操作を苦手とする方もいますが、所持しているシンセを十分活用するにはマニュアルの読み込みは不可欠です。思わぬ便利機能があったりするものですよ。

音作りは奥深いものですが、エフェクターによる音作り、音の立ち上がり終わりを変えたい…といったところから始めてみましょう。

音作りに関する詳細はこちらの記事で解説しています。

シンセサイザーにおける「音作り」とは 音色作成の考え方を解説!こんにちは、会社員@鍵盤弾きのカフェラン(@Cafe21130317)です。 数多くある鍵盤楽器の中でも、シンセサイザーの大きな特...

音色エディットとは「この音をもうちょっとこうしたい」そういった自分の表現したい思いを音として表現していくことです。

まとめ

ピアニストがバンド加入時に身に着けておきたい2つのポイントを解説しました。

コードと音作り…実はこの2つを身に着けるのは、意外と簡単です。もちろん突き詰めていけば奥深いものですが、基本を身に着けるのは簡単なんです。

それよりもクラシックピアノで身に着けたテクニックは一朝一夕に身に着けたものではありませんし、そのテクニックはすごい武器になります。

元々そういった武器が備わっているプレイヤーに、新たな武器が備わったら…?それはもう最強ですよね!

そういった意味でピアノをバリバリ弾ける人は、バンドに特化した知識を早めに身に着けて、バンドでもバリバリ活躍していきましょう!

 

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