これまでこのブログではピアノの独学方法について様々な記事で解説してきました。

ピアノの独学というのは十分可能なのですが、弱点の一つとして挙げられるのが”自分のペースで進めすぎる”というものです。
自分のペースで進められるのは独学のメリットでもありますが、一度ペースが停滞するとなかなか自分で練習頻度等をコントロールするのが難しい面があると思います。
そんなピアノの独学において、今回は主に初見力を集中的にトレーニングできる方法についてご紹介したいと思います。
練習にいまいち集中できない、もっと練習ペースを上げたいと…という悩みを持っている方は是非参考にしてみてください。
目次
集中トレーニングにはPianoMarvelのBootCamp機能
ピアノ練習の継続と集中
過去の記事でも触れましたが、ピアノ練習で大事なのはとにかく継続することです。
例えば2日練習したら3日休んで、また3日連続して練習した後は2日サボってしまう…そのような練習サイクルだと当然休んでいる間に前回の練習内容を忘れたり、鍵盤の感覚自体が鈍ってしまいます。
分かりやすくいうと、練習を休んだ分下手になり、練習はまずそれを取り戻すことから始まります。とても非効率ですし、成長スピードは超低速モードですよね。
継続の重要性はこちらの記事でも詳しく解説しています。

記事の中では短時間でもいいので毎日練習する、鍵盤を触ることの重要さを説明していますが、これは最低限の話であって、上達をより実感するためには、練習時間…つまりある程度集中してトレーニングすることも重要です。
このあたりは自分の中にどういう課題を作っていくかという部分も関連します。つまり課題をこなすため必然的に練習時間をかけるからです。ピアノ教室に通っている場合は講師がうまくサポートしてくれるでしょうが、独学だとすべて自分で設定する必要があります。
そこで今回は集中トレーニングという観点から、おすすめの練習方法を紹介します。それがピアノ練習アプリ「PianoMarvel」のBootCamp機能を使った練習です。
PianoMarvel(ピアノマーベル)とは
ピアノマーベルは独学に最適なPC上で稼働するピアノ練習用アプリのことです。PCと電子ピアノ等を接続することで、実際に弾いた音をもとに正しく弾けているかどうか判定をしてくれるものです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

今回はピアノマーベルの中に搭載されている「BootCamp」機能を使って集中トレーニングを行うやり方をご紹介します。
そもそも”BootCamp”ってどういう意味かご存知ですか?
wikipediaで”ブートキャンプ”を調べると次のような意味であることがわかります。
ブートキャンプ(アメリカ英語: Boot Camp)とは、アメリカ合衆国で「新兵訓練施設」を意味する口語表現である。転じてアメリカ軍の新兵に対して行われる教育・訓練プログラム(新兵訓練)自体を指すようになり、さらには軍隊式トレーニング全般を意味するようになった。
ブート(Boot)とは俗語で新兵を意味する。
”軍隊式トレーニングを意味する”という記述からもわかるとおり、集中的にトレーニングするんだな…ということが十分伝わると思います。
ピアノマーベルのBootCamp機能はまさにこの集中トレーニングを行うためのメニューで、自分の甘えた気持ちに喝を入れてくれる、そんなスパルタ先生のような機能です。
BootCamp機能の解説

それでは、さっそくBootCamp機能の詳しい使い方を解説していきます。
実はこのBootCamp機能を使うにはちょっとした操作が必要です。普通はメニュー一覧などに表示されているのが分かりやすいと思いますが、メニューの中にはそういったものがないため、ピアノマーベルユーザの中でもこの機能に気づいていない人がいるかもしれません。
BootCamp機能に関しては、公式から概要説明の動画も公開されていますので、こちらも合わせてご参照ください。
機能の起動
まずはBootCamp機能を呼び出します。

「楽譜を探す」画面の曲名欄に「boot camp」と入力(※上図①)し虫メガネマークをクリックすることでboot campで取り組むことができる5種類のカテゴリーが表示(※上図②)されます。
今回は”Classical Camp”を選択(※上図③)します。
レベルの選択
カテゴリーを選ぶとレベルの選択肢が表示されます。”Classical Camp”の場合はLevel2からLevel10まであります。

ひとまずLevel6を開くとこのような画面になります。
左側のメニューにはLevel6で取り組む曲名が表示されます。
そして右側の「はじめる」をクリックするとBootCampが始まりますが、その前に難易度別のステージを選択することができます。

ステージ10はいきなり両手弾きですが、片手からじっくり取り組みたい場合はステージ1を選択しましょう。よいスコアを取れば途中のステージをスキップできますよ。
初見トレーニングスタート!
さて、レベルを選択すると本当に始まります。右上に”演奏スタートまで”と表示され、30秒のカウントダウンが開始されます。
この時間で楽譜をじっくり確認しましょう。
冒頭でも述べましたが、このトレーニングは初見力を鍛えるためにとても有効です。上手く弾けなくても、間違えまくっても気にせず最後まで弾き切りましょう。
取組結果の確認
このように次々と繰り出される課題に挑戦していった結果、次のような結果となりました。
(※下図はレベル3の挑戦結果です。)

スコアが良かった場合は、ある程度同レベルのステージがステップされ次に進む仕組みとなっています。上図の例ではステージ2やステージ4、5、6がスキップされている様子が分かりますね。
そして取組結果の更に詳細を確認するには”レポート”をクリックします。

挑戦した曲の右手のみ、左手のみ、両手の成績が分かります。
上図をみてお分かりいただけると思いますが、曲ごとに「右手」「左手」「両手」、テンポも「おそい」「ふつう」「はやい」の組み合わせを網羅するため全部で130回近く弾いています。
自分の意志だけでその数こなせますか?
BootCampという機能をうまく使うことで、”初見で曲を弾く回数をこなす”という取組を行うことができます。
これは泥臭いやり方かもしれませんが、量をこなすということに一定の効果があるのは間違いありません。
まとめ
今回はピアノ練習アプリ「ピアノマーベル」のBootCamp機能について解説しました。
初見力を養うにはそれなりの練習量が必要ですが、独学で練習量を増やしていくのはなかなか大変なものです。人間にはどうしても楽したいという気持ちがありますからね。
その甘えを、アプリの力を借りてある程度コントロールできれば安いものだと思います。
ピアノマーベルを今現在行っている人、また興味がある方は是非BootCamp機能を活用してみてください。
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