今回はこういった疑問へお答えします。
ピアノを弾けるようになる過程は大きく2通りあります。それは誰かのレッスンを受けるか、独学するかです。
もちろんそれぞれメリット、デメリットはありますし、今あなたが置かれている環境によっても向き・不向きな場合があります。
今回の記事を読むことで、自分に合ったピアノの始め方を判断することができますので、是非参考にしてみてください!
目次
ピアノを習得する方法

ピアノの始め方を大別すると次の2つの方法があります。
- ピアノ講師のレッスンを受ける
- 独学する
ピアノ教室等に通って講師のレッスンを受けるか、または独学するかです。
ただし、ピアノを幼少期から始める場合は、講師からレッスンを受けるのほぼ一択です。
子ども(幼少期~)の場合
なぜなら、幼少期の子どもは「自分で判断する」ということがまだ難しいからです。その代わり与えられた課題の吸収率は大人の比ではありません。乾いたスポンジのようにどんどん吸収していきます。そういった特徴があるがゆえ、講師についてしっかり基礎を固めるというのはとても大切ですし、理にかなっています。
大人の場合
では大人の場合はどうでしょうか。
大人の場合は、その人の置かれた状況が様々です。
時間的、場所的、経済的な条件が様々であるため、その人にとって何がベストか…ということが異なります。また、どのようなレベルを目指すのかによっても、選択肢は異なってくると思います。
大人は上記のような諸々の条件と、これまで培ってきた経験をもとに「判断」することができますので、「ピアノ講師から習う」という選択肢の他に、「独学」という道も視野に入れることが出来ます。
では、それぞれのパターン別にどういった手段があるか、深堀していきます。
ピアノ講師から習う

「ピアノを始める」となればまずは「ピアノ教室に通う」、というのが昔から一般的ですし、ピアノという楽器の特性を考えると本来の正道でしょう。
【ピアノの特性】
ピアノは「楽器の王様」と称されることもあるくらい、様々な特性を備えています。オーケストラの楽器を網羅するくらいの音域の広さがあり、両手を使って伴奏とメロディを同時に奏でるなど、ピアノ一台でアンサンブルが完成できる楽器でもあります。
それだけに求められる技術や知識が多く、習得が難しい楽器をいわれています。
特にクラシックピアノにその傾向が強く、ピアノ講師に習うというのは習得の最短距離ではあると思います。
では、まずピアノ教室に関する一般的なメリット、デメリットを整理してみましょう。
一般的なピアノ教室のメリット・デメリット
メリット
- 楽譜の読み方やフォームなど基礎的なことを指導してくれる
- 自分の目標に合わせたトレーニングメニューを提示してくれる
- 疑問点があれば質問することができる
- 次のレッスン日までに取り組むべき課題が出されるため、練習せざるを得ない環境を作れる
デメリット
- 教室のある場所まで移動しないといけない
- 時間的な制約がある
- 月謝としてそれなりの金額を要する
- 自分の思った指導が受けられない、講師と合わない、方向性が違うなど教室側とのトラブルも想定される
ピアノ教室の主な形態
ピアノ教室の形態には次の3パターンがあります。
- 大手音楽教室
- 個人のピアノ教室
- ネットオンラインのピアノ教室
それぞれの特徴を解説します。
①大手音楽教室
島村やヤマハといった楽器店やEYS音楽教室を始めとした企業が運営している音楽教室です。全国展開しているケースも多く、ほとんどは公式サイトがしっかり用意されているので、事前にレッスン内容や雰囲気、料金をある程度把握できます。
ただ教室側の都合で講師が途中で交代したり、講師自体の質にもバラつきがあったりと、大所帯うえのデメリットも存在します。
教室によって得意なジャンルなどが異なるので、その辺を十分調べておく必要はありますが、有名であるが故ある意味安心して通うことは出来ると思います。
①に関する深堀記事です。僕が実際に通っていた音楽教室を例に解説しています。

②個人のピアノ教室
個人の先生が営んでいるピアノ教室です。駅前にあるというよりは、住宅街の自宅で行っているケースが多いです。
先生と生徒の関係がより濃密で、きめ細かい指導が特徴といえます。ただその関係性ゆえに、気軽に先生を変える…ということもしずらい面があります。
近所にちょうどいい教室があれば通う際の手間も軽減されることから、検討してみるといいでしょう。
③ネットオンラインのピアノ教室
インターネットを介して遠隔でレッスンを受けられるのがオンラインのピアノレッスンです。既存のピアノ教室がサービスの一環として提供しているケースもあれば、オンライン専業で行っているケースもあります。
コロナ禍により一機に市民権を得たといえるレッスン方法です。
最大の特徴は自宅に居ながら先生のレッスンを受けられるため、教室に通う手間がないことです。ではその分レッスン内容が物足りないかといえば、決してそのようなこともありません。
これからの時代のレッスン方法として、より拡大していくと思われます。
③に関する深堀記事です。方向性が異なる3種類のオンラインレッスンをご紹介しています。

ピアノを始めるにあたりピアノ教室が向いている方
上記の特徴を踏まえ、ピアノ開始時にピアノ教室をおすすめしたい方は次のとおりです。
- 最初に基礎をしっかり教えてもらいたい人
- あまり回り道をせず、習得していきたい人
- クラシックピアノを志向する人
- 人前でピアノ演奏することを前提にしている人
- 意志が弱く、三日坊主になりがちな人
独学する

現在は一昔前に比べて独学できる環境がすごく整ってきているのは事実です。
教室に通うのがどちらかというと「受動的」(先生から教えてもらう、与えられた課題をこなす等)なのに対し、より「能動的」(自分で考えて行動する)に動ける人には十分選択肢になります。
では、まず独学に関する一般的なメリット、デメリットを整理してみましょう。
一般的な独学のメリット・デメリット
メリット
- 自宅を中心に練習できる(移動の手間がない)
- 自分の生活サイクルに合わせて練習できる(時間的制約が低い)
- 自分の好きな曲を課題曲に設定できる(ストレスフリー)
- 出費を低く抑えられる
デメリット
- 練習しなくとも注意してくれる人はいない
- 疑問が生じたときに気軽に質問できる人がいない(ピアニストの友達でもいれば別ですが)
- 練習の方向が間違っていた場合、軌道修正が大変
独学の主な方法
独学の方法には次の4パターンが考えられます。
- 教則本を購入して練習する
- ネットの色んな情報を元に練習する
- アプリやネットサービスで練習する
- DVD動画で練習する
実際は上記のどれか一つではなく、複数を組み合わせて…という形がベターであると思いますが、各方法についてそれぞれ解説します。
①教則本を購入して練習する
独学の一番スタンダードといえる方法です。コスト的にも安価であるため始めるためのハードルがとても低いです。
ハードルが低いだけに練習を休んだりするのも簡単です。上達するためには計画的、かつ継続できる行動力が必要です。
世に星の数ほどある教本から、ジャンル・目的別におススメを紹介している記事です。

②ネットの色んな情報を元に練習
インターネット上にはノウハウ系の記事や動画がたくさんあります。探せばかなりのクオリティを無料で利用できるのでコスト的には①以上にハードルが低いといえるでしょう。
ただし、参考になる資料が逆に多すぎて、あっちこっちフラフラしてしまう可能性があります。また基礎から体系的に説明しているというよりは、テクニックだったり理論だったりを個別に解説している場合が多いです。
初心者のうちは、1つの教本をじっくり取り組む方が良かったりもします。おススメは1冊の教本をベースに、動画等を補助的に利用することです。
高クオリティなYoutube動画をご紹介しています。

③アプリやネットサービスで練習する
ピアノ練習用のスマホアプリが充実しています。
アプリで練習とはどういうことかというと、ピアノを弾いた音をアプリが認識することで、正しく弾けているか判定し、自分の弱点やで出来栄えを把握することでスキルアップを図っていくものです。
ほとんどのアプリは月額数百円から1000円程度で利用でき、多いと数万曲もの中から自由に曲を選択して弾くことができます。
取組結果の蓄積や採点など継続しやすい工夫も施され、うまく使えばピアノ講師の代わりにもなりそうな優れもののアプリです。
以下の記事では実際に自分が利用した5つのアプリを比較しおすすめを紹介しています。

④DVD動画で練習する
④は独学といいつつ、半分ピアノ講師のレッスンを受けているようなものです。というのも、有名なピアノ講師が制作したDVDのレッスン動画があり、それで練習するということは自宅にいながらピアノ講師のレッスンを受けているようなものだからです。
ピアノ教室と独学のいいとこ取りのような方法ですが、ある程度計画的に取り組める方であればバランスのとれたいい方法だと思います。

ピアノを始めるにあたり独学が向いている方
上記の特徴を踏まえ、ピアノ開始時に独学をおすすめしたい方は次のとおりです。
- 自分のやりたいことが明確である人
- 自分の意志で粘り強く取り組める人
- バンドの中でピアノを弾きたい人
- 経済的、時間的に制約がある人
- 過去に教室を経験したことがあり、ブランクから再開する人
③はロック/ポップス等のバンドでキーボーディストとしてやりたい場合はソロピアノよりハードルは下がるので独学でも十分対応可能です。
④は消極的理由による独学対応ですね。
⑤は長期的なブランクがあったとしても、基礎的な部分が備わっていれば、あとは独学で補足していけますね
まとめ
自分のやりたいこと(積極的理由)や各種制約(消極的理由)の両面を考慮して、ピアノ教室向きか独学向きかを整理させていただきました。
ただ、どのような練習方法を取ろうと、実際上達するかどうかは、自分の取組次第です。
いかに、最初の「ピアノを弾けるようになりたい!」という初期衝動を大切に、継続できるかがピアノ上達のカギになると思いますので、その意識のうえで今回の記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
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