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和泉宏隆の名曲「宝島」の音源化9バージョンを解説(オリジナルからカバー・吹奏楽アレンジまで)

吹奏楽の定番曲として有名な「宝島」。皆さんもTVなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この有名な吹奏楽アレンジの原曲は、日本を代表するフュージョンバンド”T-SQUARE”の代表曲でもあるのです。

そして作曲者は元T-SQUAREで現在ピアニストとして活躍している和泉宏隆氏。

和泉さんの名曲の数々は↓こちらの記事でも、思い入れたっぷりに語っていますが、今回は様々な音源バージョンが存在する「宝島」に焦点をあてて楽曲解説したいと思います。

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和泉宏隆 T- SQUARE時代の珠玉の名曲10選今回は僕がキーボードを始めたきっかけであり、最も好きなピアニストである和泉宏隆さんの名曲の数々をご紹介します。 本当は心行くままに...

 

「宝島」とは

まず”宝島”という曲について簡単に説明します。

冒頭でも触れたように吹奏楽の世界では超定番曲として有名です。おそらく世間一般的にもこちらのバージョンの方が有名かと思われます。

このようにサンバのリズムが楽し気な、明るくにぎやかな雰囲気にアレンジされています。このアレンジを行ったのが編曲家の真島敏夫さんです。

カフェラン
カフェラン
吹奏楽で初めて宝島に接した若い人は真島さんのオリジナル曲だと思っている人が結構いるようですね

オリジナルはT-SQAURE(当時はTHE SQAURE)が1986年に発表したアルバム「S・P・O・R・T・S」に収録された「TAKARAJIMA」です。

オリジナルが1986年に対して、真島氏の編曲が翌年の1987年ですからかなり早くから吹奏楽アレンジが施されていることになりますね。

吹奏楽を通してフュージョンであるオリジナルの宝島を知る…という流れもまた多いようで、フュージョンファンからすればとてもうれしいことです!

今回はその流れをもうちょっと深堀して、音源として発表されている宝島の様々なご紹介してみたいと思います。

9バージョンの「宝島」を解説

YouTubeでもT-SQUAREが演奏するたくさんの宝島動画がありますが、今回はカバーも含めて音源として発売されているものに限定してご紹介します。

その違いを味わうのも楽しいです。

TAKARAJIMA T-SQUARE

レビュー

T-SQUARE(当時はTHE SQUARE)11枚目のアルバム「S・P・O・R・T・S」(1986年)に収録されたこちらが正真正銘のオリジナル

どこか夏の爽やかさを感じさせる雰囲気で、いつ聴いても元気になれるそんな曲です。

オリジナルなだけにこれから紹介する他のバージョンの比較元として必ず押さえておきたい名曲、そして名バージョンです。

 

 Takarajima 和泉宏隆トリオ

レビュー

T-SQUAREを脱退後の和泉さんが結成した3人組のピアノトリオによる「Takarajima」です。

オリジナルでは”リリコン”というウインドシンセサイザーがメロディを担当していますが、こちらはピアノがメインメロディを弾いています。作曲者である和泉さん本人が弾くメロディですから、めちゃくちゃ説得力ありますね

そしてこのバージョンでは、ドラム、ベースといった各パートも見せ場もふんだんにあって、よりジャズテイストに近い仕上げりとなっています。

個人的にはオリジナルと甲乙つけがたいくらい好きな楽曲です。

 

宝島(6/8) HIROMITSU

レビュー

共に元T-SQUAREである和泉さんと須藤満さんによるピアノとベースのデュオの2作目。こちらに収録されている宝島(6/8)は、その名のとおり8分の6拍子になっており、また違った雰囲気を味わうことができます。

特に後半の流れるような3連のベースプレイは心地いいです。

それにしてもピアノとベースだけなのにこの音の厚み!長年同じバンドで切磋琢磨した盟友としてのコンビネーションによる部分も大きいと思います。

なおこの曲に関しては視聴音源を探すことができませんでした…是非聴いてほしいんですけどね

 

宝島 T-SQUARE

レビュー

T-SQUAREによるセルフカバーバージョン。

T-SQUAREはこれまで幾多のメンバーチェンジを行っていますが、往年の名曲である宝島を現メンバー(安藤、伊東、河野、坂東)で演奏したものです。

そして固定メンバーのいないベースには歴代のメンバーが参加しているのも特徴です。

今回紹介する宝島の中ではオリジナル曲にもっとも近い仕上がりですが、メロディがリリコンからEWIに変わっているため、よりポップで丸みのある雰囲気になっています

意外と大きな違いと感じるのがベース。オリジナルでは2拍目裏のプルが心地よいアクセントになっていますが、こちらのバージョンにないですね。

そして河野さんの弾くピアノソロもすばらしい。オリジナルである和泉さんのソロが素晴らしいのはもちろんですが、よい意味でその雰囲気をまといつつ、オリジナリティを発揮しているのはさすがです。

 

宝島 T-SQUARE

レビュー

T-SQUAREの名曲の数々をオーケストラと共演して制作されたアルバム「宝島(with MUNCHEN SYMPHONY ORCHESTRA and CITY OF LONDON WIND ENSEMBLE)」に収録されたバージョンです。

今回ご紹介する宝島の中では一番異質な雰囲気で、曲の形が大きく変わっています。そんな通常のバンド演奏とは一味違った宝島を楽しむことができます

T-SQUAREは本アルバム以外にも”ハーモニー”というオーケストラと共演しているアルバムがあり、かなりクラシック音楽に寄せたセルフカバーになっています。

どっちかというと宝島上級者向けかも?

 

TAKARAJIMA 和泉宏隆

レビュー

現在和泉さんはこれまで自身が発表してきた楽曲をソロピアノにまとめ、順次発表していくプロジェクトを進めていますが、TAKARAJIMAはその第一弾アルバムに収録されています。

はじめてソロピアノバージョンのTAKARAJIMAを耳にしたとき、イントロはとてもゆったりした立ち上がりであったのでバラード調にアレンジしたと思いましたが、徐々に左手のリズムが入り、軽快な中にも落ち着きが感じられる”新しいTAKARAJIMA!”という印象です。

やっぱり和泉さんのソロピアノはいい。と改めて感じるところですが、余計なモノ(…他の楽器は決して”余計なもの”はではありませんが)がそぎ落とされメロディがむき出しになったこのバージョンは、改めて曲の持つ本質を知らしめてくれます

 

宝島(Live Version) T-SQUARE

レビュー

宝島のライブバージョンとして収録されているのがこちら。視聴音源はほぼ須藤さんのMCで終わっていますが(苦笑)

お客さんと一体になって聴ける宝島もまた、格別なものがあります。

 

宝島 シエナ・ウインド・オーケストラ

レビュー

真島敏夫氏による有名な吹奏楽アレンジが収録されているアルバムはいくつかありますが、今回はシエナ・ウインド・オーケストラのアルバムをご紹介します。

シエナ・ウインド・オーケストラは東京を中心に演奏活動を行っていて、いくつも音源を発表している楽団です。

吹奏楽のアレンジはもろラテン!という感じで、陽気な気分にさせてくれる勢いのある曲になっていますが、とにかく楽器の数が多いので音圧がすごいですね

元々オリジナルが最高!と思っている自分なんかが聴いても、ノリノリになれるのでこれはこれでめっちゃアリです!

 

宝島 ユッコ・ミラー

レビュー

サックスプレイヤーとしてめきめき実力と露出をあげているユッコ・ミラーによるカバーバージョン。

サックスプレイヤーらしくサックスの表現力が全面にでています。そのサックスは伊東さんとも本田さんとも、宮崎さんとも違う。若々しさというかそういうものが溢れています

ユッコ自身はとても不思議ちゃん系のキャラですが、音楽の本格化。

元T-SQUARE(HIROMITSUで和泉さんともユニットを組む)の須藤さんが参加しているTRIXのアルバムにもゲスト参加しています。中でもATLASという曲はエアロフォンでポップな演奏を披露しており、演奏の幅広さをみせてくれます。

ライブも見ましたが、アドリブもバリバリでいいプレイヤーです。

まとめ

様々な宝島をご紹介させていただきました。

元々T-SQUAREが好きで宝島を聴いていた人、吹奏楽部などで宝島を演奏したことのある人…それぞれの人にとって新しい発見があれば幸いです。

またこの曲がきっかけとなって和泉宏隆さんの楽曲をもっと知るきっかけになってくれればうれしいです。

それがピアノトリオ版でも、バンドでも、ソロピアノでも違った魅力がありますので、それぞれを聴いてみてくださいね。

 

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