こんばんは、会社員@鍵盤弾きのカフェラン(@Cafe21130317)です。
今回は私が経験した坐骨神経痛による苦しみと完治までの過程について、満を持してお話ししたいと思います!
そもそも楽器の演奏と体(の使い方やケガなど)は、切っても切れない関係です。
ムリな姿勢による演奏や練習のし過ぎによる体の故障はよく聞く話ですし、そうなると楽器の演奏がままならないだけでなく、日常生活にも支障をきたします。
特にキーボーディストの場合は機材の運搬という、腰にとってはリスキーな作業が伴いますので特に注意が必要です。
楽器を演奏する人、しない人にかかわらず、今回の体験談が、現在坐骨神経痛で苦しんでいる方へ少しでも参考になれば幸いです。
坐骨神経痛とは
まずは坐骨神経痛とはどういうものかについて、痛みの情報サイト「疼痛.JP」さまの情報を引用させていただきます。
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる、痛みやしびれるような痛みなどの症状のことを指します。
多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みがあらわれます。
つまり、坐骨神経痛とは病気の名称ではなくて、症状の名称なのです。
そしてその症状には当然原因があります。その原因としてよく挙げられているのが次の症状です。
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 梨状筋症候群
- その他
ただし、実態は上記のいずれでもない場合もありますし、原因がよく分からないというケースも多くあります。
原因が明確でないと当然治療に困難が伴うので、すごくやっかいな痛みなのです。
症状の始まり

症状の始まり
それは6年ほどの前の夏のある日でした。
いつものように出勤時の電車で立ってつり革につかまっていると、左足の太もも裏あたりに違和感を感じました。最初は「なんだろ、これ?」という感じでしたが、その違和感はどんどん強まり、なんとも表現しようがない痛みに変化してきました。
これが私の坐骨神経痛との戦いの長い長い始まりでした。
この日から毎日、電車に乗って15分くらいたつと足の痛みが襲ってきます。
たまに座れればラッキーでしたが、基本満員電車ですのでほぼ立ちっぱなしです。
そして当時は電車を降りて職場まで15分くらいかかりましたが、歩いている途中でも痛くなり、途中で5分ほど座って休憩が必要なほどでした。
とにかく私の場合は立っている状態が一番症状が強くでました。かといって座っていれば楽かというと、そういうわけではありません。まだマシ…くらいなんです。
まぁ簡単にいうと軽い地獄ですね。
痛みの具合と範囲
坐骨神経痛の痛みは、なんとも例えようがない痛みですが、あえて表現すると鈍くジワジワくる痛みです。痛みの程度もすごく強いです。
決してズキズキするような鋭い痛みではありません。
一般的にこういった鈍い痛みを「疼痛」と呼びます。まさにうずくような痛みなんです。
そして、痺れもあります。特にふくらはぎから下の痺れがひどいです。
痛みの範囲は、腰の左側から始まり、左足太もも裏からふくらはぎ裏まで、まさに左足全体に渡って痛みが発生します。
坐骨神経痛につながる心当たり
私は元々腰椎ヘルニアも経験したことがあり、元々腰はそれほど丈夫ではありません。
ただそれも15年くらい前の昔の話で、関連性があるとは思えません。
私は考えました。何か変わった行動していなかったかと。
一つだけ心当たりがあったのが、当時スポーツジムで足のトレーニングをしゃかりきにやっていたことです。足の筋肉をつけたくてかなり重いウエイトで負荷をかけていたのです。
今でも原因ははっきりしませんが、これも有力な原因だと考えます。
あと、基本的な生活として、高身長で仕事がデスクワーク(座りっぱなし)なので、腰などに良い環境でないのは間違いないです。
治療の経緯
痛みに耐えかねた私は当然、病院に駆け込みます。
ここからが長い戦いの始まりです。
① A整形外科
まず行ったのが地元の駅前にある整形外科。
先生に症状をひとしきり話したあと、レントゲンを撮ります。しかし骨には特に異常はないという。で行われたのは腰のけん引と低周波治療。
腰のけん引と低周波治療はヘルニアのときも経験があり、確かに腰のときにはある程度効果あったため、この時は「これで治るかも」という期待がありました。
しかしその後、2か月ほどリハビリに通うも一向に改善しません。
ええ、分かっているんです、こういった症状の改善には時間がかかるって。
でも、頭で分かっていても痛みで余裕のない私はせっかちになってしまいます。
② B整形外科
そんな時、妻が「〇〇にある〇〇っていう病院が評判いいらしいよ」という情報を知り合いから仕入れてきました。
改善しない状況にしびれを切らしていた私は、A整形外科からB整形外科へ移ります。
B整形外科は車で通う距離でしたが、「評判がいい」という枕詞に惹かれ、がんばって通うことにしました。
B整形外科での治療は、A整形外科とほぼ同じでした。
足や腰を動かして痛みがでる態勢や状況を確認後、レントゲンを撮ります。レントゲンではやはり骨に異常は無いとのこと。
この頃、坐骨神経痛に関する書籍も読み漁っており、その中には梨状筋症候群などの筋肉が原因であることの記載も多くありました。
そういった筋肉方面での診断はないのかぁと思いましたが、そういった診断はありません。
ちなみにこういった雑誌を読み漁っていました。
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そして病院ではリハビリとしてけん引と低周波治療…。
またこの展開か…やはり地道にリハビリするしかないのかという思いを抱えながら、3回ほど通いましたが、やはり症状は改善されません。
整形外科での治療に限界を感じた私は、整体に活路を見出すことにしました。
③ C整体院
WEBサイトで坐骨神経痛の治療に特化していたC整体医院を見つけました。
WEBサイトには、実際に完治された人のインタビューも掲載されていて、症状も似ていたことからとても期待しました。
この整体医院は自宅の二階で行われていて、玄関入って普通に家族(奥さんや子ども)がいる中を通って二階に上がっていくというスタイルでした。部屋の中も何もないごく普通の一室に寝転がって施術を受けます。
さて、あらかじめWEBサイトでどういう施術をするかというのを確認はしていたものの、人生で整体というものは初めてです。
実際に受けてみると、全然痛くないどころか、体のあちこちを触っているだけです。
「ん?ナニコレ?効くの?」という思いが頭をかすめます。
それについて聞いてみると、いわゆる骨をボキボキいわせる整体と違って、手技によって筋肉や骨のバランスを整えることで、自己治癒力を高める…ということらしいです。
理屈は何となく分かりますが、半信半疑はぬぐえません。
でもまったく効果が無かったといえばそうでもなく、何回か通う中でこんなことがありました。
いつも通り施術を受けた後、「これから家の周りを10周くらいしてみてください」といわれたので、実際10周くらい歩くことにしました。
10周くらい歩くと20分以上かかるのですが、なんとその間足の痛みを感じなかったのです!その事実に小躍りしました。
先生にもその話をし、「よかったです。その調子で続けていきましょう」といわれ、もう少しで治るかも!?と希望MAX状態!
しかし…次の翌朝の電車内でまたもや15分後、あの痛みが襲ってきました。
痛みそのものよりも、「やはり治っていなかったのか…」という絶望感の方が強かった記憶があります。
10周回った時はたまたま調子よかったのか、一時的に治ったのか、続ければ治るのか…頭の中で考えがグルグルしましたが、考えても仕方ないので、その後2か月くらい通いました。
ちなみに、整体の場合は基本的に保険がきかないので、一回あたり5000円くらいかかります。二週間に1回通っていましたので、これも地味に痛かったです。
④ D整体院(整体・鍼灸)
C整体での施術が悪かったわけではありませんが、小康状態となっている現状を変えたくて別の整体医院へ通うことにしました。
今度のD整体医院は元整形外科で理学療法士をやられていた方で、鍼灸師の資格もある方です。
つまり複合的な施術を受けられるため、様々な症状に対応できるのでは?と考えました。
実際受けてみると、理学療法士出身らしく、骨の構造模型を基に痛みの原因や症状を詳しく説明してくれました。
そして、整体と針、お灸の施術を受けました。
この整体医院はあまり商売っ気がなく、またよかったら予約してください、というだけでその場での次回予約はありませんでした。
実はこの整体院も車で30分くらいかかる距離にあり、なぜか直観であまり改善するイメージが描けず、この1回だけになりました。
もし、続けていたら改善しただろうか、というのは今でも少し考えます。
⑤ E整形外科
整体というものを体感し、どうもソフトな整体というものに確信が持てなかった私は、再び坐骨神経痛をきちんと診てくれる整形外科はないものかと情報を探し回りました。
そこで同じ地域内にあるE整形外科を見つけました。
もちろん昔からその場所にあるのは知っていましたが、整形外科での型通りな治療にあきらめを感じていた自分は通う候補に入れていなかったのです。
ただ改めて病院のHPをみると、評判はよさそうでした。
そして実際に治療を受けるわけですが、ここでも治療はリハビリが中心、そして痛みについては薬で我慢するしかないね…というちょっと突き放された感のある対応。
実際原因がはっきりしないと、お医者さんとしてもどうにもならないのかもしれませんが、希望につながらないんですよね。
⑥ F整形外科(トリガーポイント注射)
E整形外科での治療に成果が感じられないまま、他になんとかいい治療法はないものかと、日夜情報を探す毎日。
そんな中、当時愛読していた「健康」という雑誌でみつけたのが、「トリガーポイント療法」というものです。
トリガーポイント療法とは、石川県にある加茂整形外科の加茂淳医師が提唱した療法です。
腰痛の原因は、神経が圧迫されることや脊椎の構造異常などとされていることに疑問を抱き、真因は筋肉の痙攣ではないかと考え、それに基づく治療法で多くの腰痛患者を救済してきた。ホームページは腰痛など筋骨格系の痛みを抱える人々の“駆け込み寺”的存在となっている。
以下のように、現在の医学的認識の誤りを指摘し、画像診断(レントゲン、MRIなど)は骨折や悪性腫瘍、感染症の除外診断の意味しかないとしており、最近になって徐々にその指摘が一部の医師の間に浸透しはじめた。
- 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因となることはない。
- 痛みやしびれは神経症状ではない。
- 腰椎すべり症、分離症(初期の疲労骨折は除く)、椎間板や軟骨の変性が痛みの原因となることはない。
- 筋骨格系の痛みやしびれのほとんどは筋性疼痛(攣り、引っ張り、こわばり、凝り、痙攣、攣縮、スパズム)が原因である。すなわち、筋肉の微小損傷が始まりである。
引用:wikipedia 加茂淳
加茂医師が提唱されていることを要約すると、腰痛などはほとんどが筋肉の凝りなどが原因で、レントゲンで骨などをみてもほとんどの場合意味がない…というものです。
何故なら、これまで幾多の医療機関を受診し、そのたびにレントゲンを撮り、異常が無いといわれ続けてきたのですから。
トリガーポイント療法とは
筋肉はとても繊細な繊維の集合体で、少しでも負担がかかればすぐ傷つくとされています。
すると周囲の血流が悪くなり、その結果筋肉は酸欠となり、スパムズ(けいれん)を起こして硬直し、ブラジキニンという発痛物質を出します。
この発痛物質が知覚神経にぶつかり痛みとして伝わります。
このような痛みは3~7日で自然と消えるのは通常ですが、筋肉の負担やストレスは長期間続くと筋肉の硬直が戻らなくなります。このコリコリとした筋肉の塊が「トリガーポイント」です。
トリガーポイント療法は、この筋肉の凝りに対して「トリガーポイント注射」を打つものです。
こちらの本に詳しい説明が載っています。トリガーポイント療法の第一人者 加茂整形外科の加茂淳医師による著書です。
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実際の治療
この治療はどこの整形外科でもやっているわけではありませんが、幸いなことに雑誌に医院リストが載っていたため、病院を把握することができました。
一番近くても車で1時間ちょっとかかる距離でしたが、藁にもすがる思いで通いました。
トリガーポイント注射は怪しいと思われる複数個所に注射しますが、注射自体は痛くないです。治療は基本的に注射するだけ。
この治療にはホントに期待しました。治ると思っていました。
しかし合計5回ほど通いましたが、残念ながら完治にはつながりませんでした。
⑦ G整体医院(整体・スポーツマッサージ・鍼灸)

結論からいうと、このG整体院で、長く苦しかった坐骨神経痛治療の旅を終えることができました!
この治療院は整体と鍼灸、そしてスポーツマッサージを組み合わせた総合治療が売りということで、過去にD整体院で経験しているようなスタイルでした。
ただ、ここの院長さんは、オリンピック選手の治療やケアも担当され、確かな技術をもっているということで期待がありました。
施術はソフトな整体(C整体院と同じ手法…ちなみにC整体院の先生と知り合いみたいです)と鍼でしたが、特に鍼の効果があったのではないかと考えています。
鍼を打つと、時折ズーンと響く感覚があります。それはターゲット(トリガーポイント?)に対して効いている証拠なのだといいます。痛気持ちいいって感じです。
そして、2か月ほど通い、見事症状が消え去りました!足が軽やか~♪
お世話になった治療院には感謝してもしきれません。
腕も確かなうえに、話もよく聞いてくれる雰囲気のとても良い空間でした。
再発防止のために (坐骨神経痛の予防)

ここまで苦しんだために、もう二度となりたくない!という思いは人一倍強いです。
そこで予防が重要になりますが、特に重要なのは下記の3点と思われます。
- 長時間座ったままの体制をとらない
- ストレッチを行う
- 重いものを取り扱う際に姿勢に注意する
① 長時間座ったままの体制をとらない
これは特に梨状筋症候群の予防に効果があるとされているものです。
腰痛にとっても座りっぱなしがよくないのは、通説となっています。
ただし、私の場合は本業がデスクワーク(このブログ書きも基本デスクワーク)中心ですので、その状態を避けたくても限界があります。
なので、1時間に1回など時間を決めて歩くようにしています。そして階段の段差を利用して足を伸ばしたりと、細かい動きを取り入れています。
まずは意識することが大事なのかなと思います。
② ストレッチを行う
一番生活に取り入れているのは、このストレッチです。
特にハムストリングと呼ばれる太もも裏を伸ばす運動、これを行うだけでも足の凝りをだいぶ防止できるはずです。
そして、お尻は子どもに乗ってもらって足踏みマッサージです。これが効くんです!
とくにかかとでドリルのように刺激してもらうことで、梨状筋の凝りを防止できるのではないかと思います。
一般的にはお風呂上りなど筋肉がより温まっている状態が効果的です。
③ 重いものを取り扱う際に姿勢に注意する
重い物を持ち上げる時などに、足を曲げずにえいっと持ち上げることがあり、腰にイヤな痛みが走ることがあります。ぎっくり腰の典型ですね。
重い物はしっかり腰を落としてから、足の力で持ち上げるようにすれば腰の負担をだいぶ和らげるようになります。
これも意識の面が大きいと思います。重いものを持ち上げるって日常生活ではそうないと思うので、いざその時は注意をわすれがちですから、日頃から心掛けることが大事です。
現在の状況
こういった予防策が功を通しているのか、私は幸いなことに症状が完治して以降は再発をしていません。
まとめ
坐骨神経痛が完治するまでの体験談をお話しさせていただきました。
本当にこの症状は痛みが強く、日常生活への影響がありまくりだったため、いつ治るのか、もしかしたら一生このままなのか…と不安な毎日でした。
私の場合は鍼が効果的だったと思いますが、人によって当然原因や症状が異なるため、私にはあまり効果の無かった、整体や整形外科でのリハビリは効果的かもしれません。
どういった治療がいいか、ということに関しては、行動し続ける、ということが重要だと思います。
基本的には情報を入手することです。
実は病院や整体に行く以外に、雑誌等で得た療法など様々なことを試みていました。ストレッチや体操、生理歩行といわれるウォーキング、ツボ押し、ホッカイロを使った温熱療法、食事内容、終いには高価な医学書まで購入しました。
確かに、WEBや雑誌、テレビなどで情報はあふれています。終いには何を信じればいいのか分からなくなるときもあります。
それでも情報を集めないことには、何が自分にとって必要は判断できないため、がんばって行動する必要があると思っています。
現在、坐骨神経痛で苦労されている方へ、少しでも参考になれば幸いです。
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