バンド活動

【バンド活動】社会人・初心者向けのバンドスタートガイド! (スタジオ練習・実践編) 

これまで4回に渡って解説をしてきたバンドスタートガイドですが、今回はスタジオ練習・マインド編に続き、実際の練習スタジオでの基本手順等をご説明します。

社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(キーボーディストスキル準備編)
社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(キーボーディスト機材準備編)
社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(バンド結成編)
社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(スタジオ練習・マインド編)

一度経験すれば慣れることではありますが、最初が肝心!ということもありますので、是非基本を押さえて、有意義なスタジオ練習にしていきましょう!

 

キーボーディストの持ち物・レンタル機材の確認

まずスタジオ練習するにあたり、キーボーディストの場合の持ち物を確認しましょう。
基本的に必要となるものは以下のとおりです。

  • キーボード本体(ACアダプター)
  • キーボードスタンド
  • シールド
  • ダンパーペダル
  • ミキサー
  • スコア(コード譜)
  • その他(フットスイッチ、ボリュームペダル)

いっぱいありますね(苦笑)
キーボーディストの場合はこの機材関連を運ぶのが一つの難関になります。
ですので、必要に応じてレンタル機材を活用するなどしましょう。

そして、せっかくのスタジオ練習を無駄にしないため、忘れ物は厳禁ですよ!

では、一つずつ確認してきましょう。

キーボード本体

何はなくとも、まずはキーボード本体です。

シンセサイザーの場合は作った音色や、音色の並び、各種コントローラーの設定等がありますから、普段使用している自分のものを持ち込むのが基本です。

ただし、楽曲でほぼピアノ音色のみを使用する場合は、スタジオから電子ピアノをレンタルする方が現実的です。ピアノメインであれば音色切り替え等の細かい設定は不要ですし、そもそも重量的に運ぶのが大変ですからね(ピアノ弾きはやはり重い鍵盤の方が弾きやすいでしょうし)。

使用するスタジオのHPにレンタルできる機種が掲載されていますから、事前に確認のうえ予約時に一緒に申し込んでおきましょう。

キーボードレンタルは有料(1h数百円程度)の場合が多く、それをキーボーディストが負担するならいいですが、スタジオ代として割り勘する場合は、あらかじめメンバーの了解をとっておきましょう。細かい話ですがお金の話ですからね

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あとアダプターや電源ケーブルも忘れずに!これを忘れたらスタジオ行っても音出すことできませんからね!

キーボードスタンド

キーボードスタンドは基本的に無料でレンタルすることができます。
(あらかじめ各スタジオ内に置いてあることも多い)

ただし、2段式のキーボードスタンドは数が限られていることもあるため、先に他バンドが使用していると借りれない場合もありますので、無料ではありますが予約時に申し込んでおくと確実でしょう。

上記のように、スタンドはかさばるので借りるのが一般的ですが、ライブを想定するなど、まるっと自分のセッティングで行うことを重視する場合は、持ち込みましょう。

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僕の場合は機材を車で運んでいるため、スタンドも持ち込みしてます。

シールド

キーボードとアンプ(またはミキサー)を接続するケーブルです。

キーボードからステレオ(L,R)で出力する場合は2本、キーボードが2台の場合は4本必要です。持参するのが基本だと思いますが、忘れた等の場合はスタジオから借りることもできます。

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ギタリストが余分に持っている場合もありますね

ダンパーペダル(サスティンペダル)

ダンパーペダルとは、踏んでいる間音を伸ばすことができるものですが、ピアノ演奏においてはほぼ必須ですし、シンセメインだとしても、なかなか省略しずらい機材です。

小型ミキサー

特に複数台のシンセを使用する場合は、使用するチャンネルが多くなりますので、自分の手元で2チャンネルにまとめて、PAミキサー(またはアンプ)につなぐのがベターです。

その為、小型のミキサーを持参しましょう。

まぁこちらは忘れたとしても、大きな影響はないと思います。

 

キーボードのセッティング

まずはスタジオのミキサーに接続しよう

PAミキサー自分の経験上、キーボードアンプが備え付けられたスタジオは多くないように思います。
よっては、多くはPAミキサーにつないで音を出すことになります。

キーボードとPAミキサーをつないで音を出すためには手順があります。大きな音が出る状態でいきなりシールドを外すなりすると機器の故障につながることにもなりますので注意が必要です。

【基本的な接続手順】

  1. 全てのフェーダーが一番下まで下がっていることを確認する。
  2. GAINツマミが0になっていることを確認する。
  3. INPUTジャックにシールドを接続する
  4. キーボードの電源を入れる
  5. PAミキサーの電源を入れる
  6. PAミキサーのONスイッチをONする
  7. 繋いだチャンネルのフェーダーを0の位置まで上げる
  8. マスターフェーダーを0の位置まで上げる
  9. キーボードのボリュームをあげ出音を調整する
  10. 必要に応じてPAミキサーのGAINツマミを上げて調整する
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外すときは、基本的に逆の手順でやってみよう

 

音量バランスを整える

さて、自分のパートの音を出せる準備が整ったら、次はバンド全体の音量バランスを整えましょう。

基準はドラムの音量

バランスを調整するのに何を基準にするかといえば、やはり生楽器であり音量の大きいドラムを基準にするのがベターでしょう。

持ち曲の中から比較的派手な曲(派手な曲の方が各パートの音が分かりやすい)を演奏して、バランスを取っていくといいと思います。

スタジオの広さにもよると思いますが、みんながボリュームを上げすぎるとハウリングを起こすことがありますので、時にはドラムの叩き方でボリュームを抑えてもらうことも必要です。

アンプ・スピーカーの向きを調整する

キーボードの音は上部のスピーカー(赤丸で囲っている部分)から出てきます

 

上記で上げすぎた音量を調整することに触れましたが、逆にあるパートが聴こえづらい場合もあります。

聴こえないからといって単純にボリュームを上げていくとハウリングを起こす場合がありますので、まずはアンプの向きを調整してみましょう。
これは音の指向性の問題で、同じ部屋に居てもある人にとってはバッチリ聴こえる、でもある人にとっては聴こえづらい…そんなケースがあります。

例えばドラマーから「ギターの音が全然聴こえない~」とあったら、なるべくドラマー方面に向きを整えてあげましょう。

また、キーボードをPAミキサーに接続した場合は、上部に設置されたスピーカーから(ボーカルの音と一緒に)音が出てきます。

これもスピーカーから近い人にとっては「めっちゃキーボードの音デカイ!」っていうふうになりますので、場合によってはこのスピーカーの位置も調整してみましょう。

 

キーボードの場合はさらに音色間のバランスも

KORG KRONOSの音色設定画面。赤枠で囲っている部分が各音色の音量調整部分

 

キーボードの場合は他のパートと異なり、様々な音色間のバランスも整えておく必要があります。

例えば、ピアノの音は適切だけど、オルガンがめっちゃ大きいとかです。

自宅環境では違和感無かったのに、スタジオの大音量環境では音量にバラつきを感じるのはよくあります。自宅ではどうしても音量を下げますから気づかないこと多いんですね。

こういった場合は曲が終わるごとに微調整します。その場でやらないと忘れたり、調整した結果を確認できませんからね。都度都度やって納得するようにしましょう。



練習を録音する・練習風景を録画する

目的

スタジオ練習の音源はなるべく録音して、あとで聴けるようにしましょう。

もちろん演奏しながらも聴きますが、他パートも含めて細かいところまではなかなか聴き込めないものです。

あとでじっくり音源を聴いて振り返ることで、音量バランスやリズムのズレやテンポのズレに気づくことができます。

あと、単純に自分たちの演奏を聴くのも楽しいですからね!

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数年経って聴き返してみるのも楽しいものですよ!

 

録り方

① スマートフォン

音質にこだわらなければ、それこそスマホで十分だったりもします。
お手軽度では一番ですね!

② スタジオ備え付けの録音機材

多くのスタジオではPAミキサーの下部にCD録音できる機材等が設置されていますので、それを使って録音する方法があります。

天井に設置されたマイクで録音するため、そこそこの音質で録音することができますが、CD-R等を別途用意する必要があります。

③ レコーダーを持ち込む

レコーダーを持参して録音する方法です。例えばこのような機材です。

こういった機材で録音するとまた録る場所も色々工夫できるため、かなりよい音質で録音することができます。

④ 即レコを利用する 

「即レコ」というYAMAHAのサービスを利用すると、かなり高音質な状態で録音することができます。もはや練習の振り返りとしてだけでなく、簡単な作品としても鑑賞できる程度です。

録った音源はクラウドでメンバー間で共有できるため、そういった意味でも非常に便利なサービスですね。

詳しくはこちらをご確認ください!

 

音源の共有方法

上記④については音源をクラウドで共有できるのも込みのサービスですが、①~③は別途何らかの手段で共有しましょう。

数年前はメンバーの人数分CD-Rに焼いて配ったりしたものですが、今はもっと便利ですよね。

① オンライントレージで音源を配布

Giga File便」や「firestorage」といったオンラインのファイルストレージに音源をアップロードし、他のメンバー側がダウンロードすることでファイルを共有することができます。無料で利用することが出来るサービスが多いため、非常に便利です。

② クラウドストレージでファイル共有

①と近いですが、①は一時的にファイルを保存可能なのに対し、こちらは特に保存期間に制限はありません。

クラウド上にスペースを作り、音源ファイルを保存、メンバーは共通のID、パスワードでログインすることで、いつでも聴くことができ、必要に応じてダウンロードすることもできます。

スタジオ撤収時の注意

スタジオによっては、終了時間の5分前には完全に撤収するなどのルールがありますので、守るようにしましょう。

スタジオ練習が白熱してくると、どうしても時間を忘れたりします。で、気づいたら5分前…慌てて後片付けしますが、時間が過ぎてしまい次のバンドが入ってきてしまう…。

こんなことになったら絶対ダメです!

後片付けではこんな部分も気を付けておく必要があります。

  • PAミキサーのツマミやフェーダーを元に戻しておく。
  • エアコンは切っておく
  • マイクやレンタル機材は、セッティングを外し借りた状態に戻しておく
  • ホワイトボードを使った場合は消しておく
  • 椅子や譜面台も元の場所に並べておく

上記のような後片付けを、終了5分前までに終わらせられるよう、逆算して撤収準備しましょう。スタジオによっては、撤収目安として10分前くらいにライトが点滅する場合もあります。

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自分たちが逆の立場になったことを想像し、マナーを守って正しく使いましょう

 

まとめ

スタジオ練習する場合の基本的な手順について解説いたしました。

どれも基本的なことではありますが、慣れてくるとおざなりになってくる部分でもありますので、常に意識しながらより良い練習環境を作っていきましょう!

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