ピアノ練習を独学でがんばっている方、又はこれからピアノを始めようとしている方、ピアノマーベル(Piano Marvel)というWEBアプリをご存知でしょうか?
今回は私が実際に利用しているピアノマーベルについて、アプリの中身や練習方法、メリット等についてご紹介します。
特にこのような方にはすごくお勧めです!
- ピアノ教室に通わずに基礎力を向上させたい
- 初見演奏を身に着けたい
- 練習メニューをしっかり示してもらいたい
目次
ピアノマーベルを始めたきっかけ
ピアノマーベルの具体的な解説に入る前に、私がピアノマーベルを使い始めたキッカケをお話しします。
私の楽器歴はギターから始まり、その後バンドでキーボードに転向し今に至っています。
バンドの中においてはギターにしろキーボードにしろ「コード」の必要性が大きいため、おのずと五線譜よりもコードを参考に演奏するということが多かったわけです。
つまりちゃんとした譜面の音楽はあまりやっていなかったのです。
そんな状態ですからソロピアノを弾くときに苦労します。ソロピアノは楽しいのでどんどん弾きたいのですが、折角苦労して譜面を覚えてもしばらくやらないとすっかり忘れて、またイチから覚えなおす…そんな状態が続いてイヤになります。
- 苦手な譜読みを何とかしたい
- クラシックの人みたいに初見演奏ができたら
そうなんです!ある程度初見ができれば、折角覚えた曲を忘れるとかという問題はそもそも起きないのではないか。そんな希望を持ちながら、なんとか少しでも譜面に慣れたいということで見つけたのがピアノマーベルです。
ピアノマーベルの特徴
ピアノマーベルはアメリカのピアノマーベル社(日本ではサウンドマーベル社が代理店)が提供するピアノ教育用のWEB専用アプリです。
実際にアメリカ国内では50以上の大学と教育機関において使われており、今やピアノ教育の教材として一定の評価を得ています。
公式サイト
PianoMavel
さっそく次の項目にそって特徴を解説していきましょう。
- 基本的な利用方法
- 収録されている曲数
- 利用料金
1つずつ説明します。
基本的な利用方法
ピアノマーベルはパソコン(またはタブレット)と電子ピアノを接続することで実際に弾いた音をアプリが認識し、きちんと弾けているかどうかを判定・採点してくれるアプリです。
ユーザ側は採点結果をもとに弾けていない部分や苦手な部分を把握することで、効率的にピアノの基礎力を向上させることができるという仕組みです。
具体的なレッスン内容は後述することにして、ここでは事前準備について解説します。まず必要な機器類は次のとおりです。
- パソコン又はタブレット(OS:windows or mac)
- 電子ピアノ(シンセ)※USB又はMIDIOUT端子が付いているもの
- USBケーブル又はMIDIインターフェイス
そして僕の実際の環境はこんな感じです。
電子ピアノとPCを接続して使用しています。僕の電子ピアノにはMIDI端子がありますので、「MIDIインターフェース」というケーブルで接続しています。
このようなものです。
そして電子ピアノの裏側はこのようになっています。
MIDIインターフェースにも色々な種類がありますが、僕が使用しているのはRolandの”UM-ONE”というものです。
ちはみに必ず電子ピアノでないとダメというわけではなく、アコースティックピアノでもピアノマーベルは活用できます。ただしPCと接続することは出来ないので判定機能などは利用できません。
判定機能はピアノマーベルの肝になる機能なので、せっかくなら安価なキーボードでもいいので接続して利用することをおススメします。
収録されている曲数
ピアノマーベルで弾くことのできる曲(楽譜)は、なんと10,000曲以上です。これは他の類似のアプリの収録曲数を大きく上回るものです。
曲数がとても多いのでこのような検索画面で弾きたい曲を選ぶことができます。
レベル(1~18)、ジャンルを指定することで絞り込むことができます。
今のところ6つのジャンルから選ぶことができます。
- クラシック
- 洋楽ポップス
- ホリデー
- 聖歌・ゴスペル
- ジャズ・ブルース
- ロック
ジャンルの括りがいかにも欧米といった感じです。実際ポップスにしても邦楽は皆無で、クラシック系が充実しています。
そして、楽譜は定期的にアップデートされていくので、どんどん増えています。これもプラスポイントですね!
利用料金
ピアノマーベルを利用する場合、まずは”30日の無料お試し”で体験することができます。30日も無料期間があるので良心的ですよ。
そして気に入った場合、有料プレミアム会員になることで引き続き全機能を利用できるようになります。その場合の料金は月額1,380円。年間一括払いは10,890円ですが月あたり900円ちょっとなので、こちらの方がお得ですね。
なお、30日無料期間後にプレミアム会員にならなくても、フリーの10曲分(トルコ行進曲など)は無料で利用することができます。
ピアノマーベルの具体的なレッスン内容
さてここからは、ピアノマーベルを実際どのように使用していくかをレッスン内容別に解説していきます。
レッスンのメニュー次のような構成になっています。
- メインメニュー「メソッド」と「テクニック」
- 楽譜リスト
- 初見テスト「SASR」
- BOOTCAMP機能
一つずつ解説します。
①メインメニューの「メソッド」と「テクニック」
ピアノマーベルのメインレッスンには、「メソッド」と「テクニック」という2つのメニューが用意されています。
「メソッド」「テクニック」それぞれに「1-A」から「6-E」までのレベル分けがなされており、1レベルあたり20曲で構成されています。
つまり、メソッドで600レッスン、「テクニック」で600レッスンの計1,200ものレッスンが用意されているんです!
曲を選択後、スタートの合図と共に楽譜どおり弾いていき、一曲終了すると採点されます。
弾けた箇所は緑、間違いは音符が赤で表示され、これにより自分がどこで間違えたか把握することができます。
1レベルの20レッスンすべて100%弾けると、☆付きのトロフィーをもらうことができ、そのレベルを習得できたことになります。
このように、自分のレベルに応じた課題を自分のペースで進めていき、しかも習得状況が一目でわかる形となっているため、習慣化やモチベーションの維持にも効果的です。
では”メソッド”と”テクニック”それぞれの特徴をあげていきましょう。
メソッド
メソッドでは主に既存の曲(アメリカやヨーロッパの童謡にような曲等)をベースとしたレッスンです。曲ごとに習得する目標が定められています。
テクニック
テクニックではキーごとのスケールやコードを中心に学習します。基礎練習ですね。
②楽譜リスト
クラシックや洋楽ポップスの中から好きな曲を選択して練習することができます。
弾くために求められるレベルの目安も設定されていますので、無理なくチャレンジすることができますよ。
上の画面ではQUEENの「BOHEMIAN RHAPSODY」を選択している例です。
右手のみ、左手のみや小節を区切って細かく練習したりと、習得状況に合わせたレッスンを指定することができます。
こちらが実際のレッスン画面です。
③初見テスト「SASR」
私が一番身に着けたい初見力。それを養うのにこの初見テストは最適です!
使い方は、まずレベルを選択します。私の場合は現在中級を選択しています。
そうするとまずは、こういった簡単な楽譜から開始され、徐々に難しくなっていきます。
右上に表示される開始まで〇〇秒が緊張感を誘いますね(苦笑)
ちなみに演奏開始まで20秒間あり、その間に楽譜をさらっと確認することができます。
ミスした箇所が20%以内であれば次のレベルに進み、20%以上を3回繰り返すと、そこで終了し、スコアが表示される流れとなります。
さてさて、私の今現在のスコアはこちらです。
左側にアメリカにおける基準でスコアごとのレベルが定められており、今のところ中級と上級の間をさまよっています。
自分の初見力を数値で表せるというのはすごく斬新だと思います。何故なら、数字はすごく客観性があり、物事を評価するのに明確だからです。
これもやはり継続が大事で、しばらく離れたりするとスコアが落ちてしまいます。
スコアが落ちるということが、まだま身体の中に初見力が定着していないという証拠だと思いますので、しっかり定着するまで継続するのが何より重要なのかなと考えています。
また、ここまで取り組んできて、初見をするために必要なことが何となく分かってきました。それは次のような点です。
- 弾く前に全体の構成を何となく頭にイメージする
- 鍵盤を見ずに楽譜を常に見ている
- 今弾いている箇所より先の小節を見て展開を把握しておく
結局、鍵盤を見ていては楽譜から目を離すことになり、今自分がどこを弾いているか迷子になってしまいますし、先の展開を把握しておかないと慌ててミスしてしまうことになります。つまり、基礎力が決定的にないと初見は難しいなということです。
④BootCamp機能
ピアノマーベルには初見テスト「SASR」の他に初見力を鍛える機能が搭載されています。それが「BootCamp」機能です。
その名称からも伺い知れるように、これはSASRよりも更に練習量に負荷をかけてトレーニングできるものです。
詳細はこちらの記事にまとめていますので、初見力をさらに鍛えたい方は是非参考にしてみてください。
まとめ
今回はピアノ練習アプリ「ピアノマーベル」のご紹介でした。
ピアノを始めたいけど、教室に行くのは難しい(時間的、金額的等)ので、まずは独学したい、という方には最適な練習方法の一つだと思います。
ピアノ練習はとにかく継続して取組ことが大切ですが、特に初見力を鍛えるには、よいツールがそろっているため、飽きずにモチベーションを維持しながら継続できると思います。
また類似のピアノ練習アプリが他にもあり、比較記事を書いていますので、こちらも検討の参考としていただければと思います。
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