初心者・社会人向けのバンドスタートガイドということで、これまでバンド結成、そしてバンドに参加するにあたっての準備編をお話ししました。
・社会人向けのバンドスタートガイド (キーボーディスト準備編)
・社会人向けのバンドスタートガイド (バンド結成編)
バンドを結成した後は、いよいよスタジオ練習です!
普段、自宅では抑え気味の音量でやっている練習を、仲間と一緒に大音量で音を出せる…バンドの醍醐味を実感できる瞬間の一つですね!
そこで今回から2回に渡り、スタジオ練習を進めるにあたってのポイントを説明したいと思います。初回の今回はマインド編ということで、考え方や注意する部分を中心にお届けします。
スタジオ練習するにあたってのポイント
個人のパートはしっかり練習していく
スタジオ練習の一番の目的は、バンド全体のアンサンブルを整えることです。
ここでいうアンサンブル練習とは、例えば次のような練習を指します。
- ある程度のテンポを決め、そのテンポに対して全体のリズムがズレないようにノリを合わせる。パートによっては、難しいフレーズの場所でモタったりするので、そういった箇所の洗い出しにもなる
- ブレイクやキメなど、呼吸を合わせる部分の練習
- ユニゾンやハモリフレーズのシンクロ具合
- 音量バランスの調整
- オリジナル音源がフェードアウトしている場合などはアウトロをつくる
つまり、メンバー全員が揃ってないと出来ない練習を最優先で行う必要があります。
その為には、個人のパート練習は自宅でしっかり練習することが基本です。
たまに見かけますが、スタジオに入って個人のパートを延々と弾いている人がいます。
機材セッティングに伴う音量調節での音出しとかではなく、ガチで練習している人です。
そういう人に限って、周りはもうセッティングが終わっているのに気づかず、割と大きめな音で弾きまくったりしています。
そういう場合は、ひとまず静観し、音が鳴りやんだタイミングで
と、先生ばりに言ってあげましょう。
あとは、明らかに自分のパートが練習出来ていないままスタジオ練習に来る人もいます。
確かに社会人の場合は仕事や家庭の都合で思うように練習時間が取れないこともあると思います。そういった場合は率直に事情を話し、その日やるメインの練習曲を替えてもらったり、出来る箇所まで重点的に練習するなど工夫しましょう。
ただ、そういったことが繰り返されるようだと、都合によってというよりも、バンド活動に対する心持ちの問題になってくるので、メンバー間の雰囲気も悪くなってくることが多いです。
限られたスタジオ練習を有意義に活用するためにも、自分のパートは自宅での個人練習で弾けるようにしておく。
目標をしっかり決める
割と多く見受けられるのが、定期的にスタジオ練習は行いますが、集まって、とりあえず持ち曲を通しで順番に演奏して、終了~というパターン。
スタジオで大きな音を出すのは気持ちいいですが、それだけで終わってはせっかくのスタジオ練習がちょっと勿体ないですね。
そこでスタジオ練習では、必ず何らかの目標を設定しましょう。例えば…。
- 新しくコピーした曲を初めて合わせてみよう
- あの曲のこの部分がグダグダなので詰めていこう
- ライブを想定した順番で曲のつなぎも意識して通してみよう
- オリジナル曲のアイディアがあるからアレンジを考えよう
- キーとコード進行だけ決めてセッションしてみよう
上記のような目標を設定しつつ、より有意義にするために気になった部分などがあれば積極的に声を出していきましょう。誰も気になっていない部分に対して、自分だけが違和感を感じている時もあるものです。
こういった言葉をキッカケに、どこどこ?…と話しが発展していくものです。それがまた活性化にもつながりますから、そのあたりは遠慮なくいきましょう。
あと目標という部分ではこういう方もいらっしゃると思います。
コレも全然いいと思います。
ただ、そういう活動だったとしても、少しづつ向上していければなお楽しいと思うのです。そういった観点からも、小さくてもいいので目標を持ちましょう、と言いたいです。
(目標の大きい小さいではなく)自分たちのバンド活動にそった目標を設定して、スタジオ練習を進めましょう。
他パートの音をよく聴く
特に初心者のうちは自分の演奏が手いっぱいで、他パートの音なんてあまり聴こえてこないと思います。(自分なんかは今でも気を抜くと自分の音ばっかり気にしてるときあります←ダメ)
やはりバンドですから、自分の殻にとじこもって、鍵盤やギターの指板上ばっかり見て弾いていては、バンドの良さはでないわけです。
では、バンドの良さとはなんでしょう?それはやはり「一体感」だと思います。
一体感を高めるためには、ノリを合わせる必要がありますし、そのためには他パート、特にドラムやベースといった曲の基盤をつくるリズム隊の音は自然と聴けるようになっているのが理想です。
とはいえ初心者のうちはなかなか難しい…という冒頭の話に戻るわけですが、そんな時は「他のプレイヤーの存在を意識する」だけでも違ってくると思います。
自分のプレイに一生懸命で指しか見れなくても、各プレイヤーの位置や音が出てくる方向などを常にイメージすることで段々周りの音が聴こえてくるようになると思います。
やはり観客側からバンドを見るとき、よく音を聴き合って、時にはアイコンタクトなんかもしているバンドは楽しそうだし、見ているこちらも楽しくなりますよね!
この辺りは練習と慣れ…あるのみです。
他プレイヤーの音をよく聴くことで、バンドのノリや一体感が出てくる。
慣れないうちは、他プレイヤーの存在を意識することから始める。
遅刻をしない
この記事は主に社会人向けとして発信していますが、バンド活動の前に社会人なら当たり前の話ですよね。(学生さんも同様かもしれませんが…)
ところが残念ながら割と遅刻って多いんですよね。
電車の遅延、道路の渋滞、急用により…理由は色々あると思いますが、時間が決められているスタジオ練習ではそれだけ全体の練習時間が減りますし、メンバーを無駄に拘束することになりますから遅刻は極力避けたいものです。
基本的には自宅は余裕を持って出発することと、交通機関等の都合で遅れそうな場合はLINE等で状況を早めに連絡することも大切です。
時間が限られているスタジオ練習を有意義に行うためには、遅刻に注意する。
自宅を早めに出る等の対応を心がける。
まとめ
今回はバンドスタートガイドのスタジオ練習における「マインド編」ということで、スタジオ練習をするうえでの考え方をお届けしました。
ただ漫然とスタジオ練習を行うより、ちょっとした意識と工夫を加えるだけで、同じ練習時間でも効果が変わってくると思いますので、是非意識していただければと思います。
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