雑誌レビュー

【雑誌レビュー】キーボードマガジン 2019 SPRING No.404 感想&レビュー

1年に4回発行(季刊)のキーボードマガジン!
その春号が発売されましたので、さっそくメイン記事を中心にレビューと称した感想をお届けしたいと思います!

ABEDON(UNICORN) インタビュー

巻頭記事はユニコーンのABEDONインタビューです。

ABEDONは割とキーボードマガジンのインタビューに登場していますね。
直近だとちょうど一年前、2018春号でもH ZETT M(H ZETTRIO)との対談という形式で掲載されています。

ジャズ/フュージョン畑でバリバリのピアニストであるH ZETT Mとプレイスタイルが全然異なるABEDONとの対談はなかなか面白かったです。

H ZETT Mがの音楽が「人生は上々だ」から始まったというくだりは、意外性ありました。

で、今号です。テーマはユニコーンの新作アルバム中心としたものです。アルバムはユニコーン100周年を記念したものですが、「え!ユニコーンって結成100周年なの?」「何歳なの?あの人達!?」って瞬間思った方、焦らないでください!(苦笑)

実は、

  • バンドが再始動して10周年
  • ABEDONが加入して30周年
  • 川西幸一(Dr)の還暦(60周年)

これらを足しての100周年なんです(笑い)
相変わらずのユニコーンです。

話はアルバムで使用した機材について。
今回は奥田民生の「変な倍音みたいなの入れて」というリクエストに応え、Seaboardを使用したとのこと。
このSeaboardはすごく演奏が難しくて気を抜くと指がずれてミスしたように聞こえるから、「大変なものに手をつけたな」という感想を語っています。まぁ何にでも挑戦するABEDONらしいですね(笑)

そしてメロトロン。インタビュー現場にも実機を持ち込んでいますが、どういうところに魅力を感じているか?との問いには「哀愁があるから」とのお答え。テープに1回音を録っているからなのか雰囲気がでるし、音域が少ないから工夫が必要だし、そこから色々発展していくから面白い…というのもとてもポジティブな考え方だと思いました。

次にオルガンについて。特にフォームについては「ピアノと違って指を寝かせて弾くのがポイント」ということなど、ちょっと技術的な解説もあります。発音する時より、離す時のタイミングがすごく大事」というのは、ハッとさせられますね。

最後はおじさんが弾くピアノに憧れているというピアノの話から、なんとモジュラーシンセのお話へ。「とうとうそこへ手を付けてしまったんです」と言えば、インタビュアーも「それは沼にハマっていきますね」と返す。いやーいいですね(笑)

ますます幅が広がっていくABEDONインタビューでした。

 

小川貴之(sumika)インタビュー

こちらもニューアルバム「Chime」をリリースしたばかりのsumikaの小川貴之インタビューです。

このアルバム聴きましたが、とってもイイですね!
全編に渡ってポップさが増している印象があって、それが爽やかで聴いててとても気持ちがいい。ただそれだけではなくて、ジャズやカントリー要素、バラードの名曲もあってバラエティに富んでいるところもポイント高いです!

ご本人がTwitterで「「Chime」に注いだ音楽は僕史上最高だと確信している」とつぶやいているだけあって、その完成度が伺い知れますね。

インタビューは全編に渡って、アルバムに収録されている各曲の制作過程のお話です。

このアルバムには映画「君の膵臓を食べたい」のタイアップ曲3曲が収録されていて、最初にオープニングテーマの「ファンファーレ」、次に挿入歌の「秘密」、最後に主題歌の「春夏秋冬」の順番に制作することになって、これは物語の進行とリンクするので、1曲1曲テーマに応じて作りこめたそうです。

この流れから、元々はバンドとかではなく映画の劇伴をつくるような仕事に就きたいと思っていたそうで、だからこそ今回のオファーはうれしかったようです。

キーボード的に一番の聴きどころは「ゴーストライター」とのこと
最初のデモ段階ではギターリフが中心のバリバリのバンドサウンドだったものを、小川さんがアレンジし直して今の形(ピアノとチェロ、ボーカルの編成)になったらしいです。

作曲者の黒田さん(G)のために「ピアノを弾きたいと思った」とはなかなかいえないセリフですよね。

この言葉もそうですが、インタビュー全編からバンドメンバー同士の信頼感が伝わってきて、今後増々大きくなってくるバンドだと思いました!

浅倉大介 ライブリポート

浅倉大介のヒューリックホール東京2days公演のライブリポート記事です。

セットリストと今後のライブスケジュール(access含む)に加え、とにかく機材の紹介につきますね。浅倉大介の記事はいつも機材の説明と写真を見ていくのが楽しいです。

今回は最近本人がハマっているモジュラーシンセをステージにセッティングして演奏しているようです。

いやー、シンセの数がすごいのはこれまで通りですが、モジュラーシンセが加わったことで見た目がさらにすごくなりましたね!機材マニアにとっても是非!…のライブだと思います。

クラフトワーク 来日記念 名曲分析

この秋に来日するクラフトワークの名曲分析。

個人的にはクラフトワークは通っていないこともあり(何せもともとはハードロック野郎ですから、エレクトロな音楽は聴いてこなかったのです)、勉強する意味で読みました。

インタビュー冒頭はこれまでの日本公演の模様をダイジェスト的に紹介。

そして名曲分析は、次の曲について譜面やコード進行を併せて掲載し、詳しく解説しています。

  • Autobahn(アウトバーン)
  • Radioland(ラジオランド)
  • Showroom Dummie(シュールーム・ダミー)
  • Computer Love(コンピューター・ラブ)
  • Pocket Calculator(電卓)

コアなファンや、こっち系のプレイヤーにはとても参考になる記事だと思います!

万能楽器 オルガンに学ぶ

今号のメイン特集です。

オルガンはどんなジャンルの音楽をやっていても活用できるし、役立つ楽器です。
まさに「万能楽器」ですが、色々な角度から掘り下げた記事になっています。

まずはオルガンの歴史から!
協会のパイプオルガンから始まり、ハモンドオルガン、コンボオルガンの誕生、国産オルガンのことについて時系列にまとめられていますので、資料的にも貴重な記事だと思います。

続いては、ジャンル別オルガンアルバム10選ということで、各ジャンルの必聴アルバムを10枚ずつピックアップする記事です。

ロック編、ジャズ/フュージョン編、ソウル/R&B編でカテゴライズされていますが、ロック編では井上堯之バンドの「太陽にほえろ!ベスト」がピックアップされています!いやー40代以上の方にとっては、太陽にほえろのテーマは懐かしいですよね。子供の頃は何気に聴いていたあの音…ハモンドだったんだなぁ~って思うと、より親しみがわきます(笑)いい音!

次はハモンドオルガンの基礎知識ということで、鍵盤、ドローバー、パーカッション、ビブラート、レスリースピーカー、ペダル等の各機能について解説していますが、特にドローバーの定番セッティングについては大変勉強になると思いますよ!
図解で分かりやすいです。

最後は、奏法面の特徴を譜面と音源(付属CD)を使って解説。これもレガート奏法やグリス、パーカッション機能を生かした奏法など定番テクニックをこれでもかと紹介しているのでためになります。

おまけで、モンキマジック(ゴダイゴ)とドント・ストップ。ミー・ナウ(クイーン)の譜面が掲載されています。2段鍵盤+足鍵盤用の譜面ですが、シンセで弾く場合も参考になると思いますよ。

ジョーダン・ルーデス(Dream Theater)インタビュー

2019年2月にニューアルバムをリリースしたばかりのジョーダン・ルーデスにインタビューです。

まとめ

メイン記事を中心にレビューをさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

特にオルガン記事はプレイヤーの方にとっては本当に参考になると思います。個人的には保存版ですね!

そして、メイン記事以外にも次世代を担う?バンドやプレイヤーのインタビューがちょこちょこ掲載されています。

  • マナ(CHAI)
  • 園田 涼(三角関係 feat.三浦拓也)
  • ひろ坊(The 3 minutes)
  • AAAMYYY
  • 友田ジュン(DEZOLVE)

こういった若いアーティストを知るキッカケにもなりますから、ご興味のある方はぜひご覧ください!