こんにちは、カフェラン(@Cafe21130317)です。
以前の記事でピアニスト和泉宏隆さんのT-SQAURE時代の名曲の数々をご紹介しました。
今回は、T-SQUAREを退団された以降の活動の中から、またまた選りすぐりの楽曲をご紹介したいと思いますが、これがまたT-SQAURE時代に負けずおとらずの名曲揃い!!
語り始めると止まらないため、今この記事を書いている段階での「厳選10曲」という前提(違う日は違う10曲になるかも)でのご紹介です!
とにかく素晴らしいメロディを良質な演奏で堪能したい…という方にはベストマッチすると思いますので、この機会に和泉宏隆のメロディに触れてみてください。
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目次
和泉宏隆のT-SQAURE退団後を振り返る
まずは和泉さんがT-SQUAREを退団した後の活動を簡単に振り返ります。
前回の記事でもご紹介しましたが、T-SQAURE在籍時から「TERRA DI VERDE」のようなピアノソロ曲をアルバムに収録したりと徐々にアコースティックピアノのプレイに傾倒していきます。
その流れの中で1997年にソロアルバム「FORGOTTEN SAGA」を発表し、これが転機となり以降アコースティックピアノのプレイに専念するため、T-SQUAREも退団することとなります。
退団後はソロとしてピアニストとしての活動が中心になりますが、そこは和泉宏隆…単なるソロのピアニストではなく、様々なプロジェクトを通じて、それぞれ異なる音を届けてくれます。
自ら結成したバンド、ユニット、または参加したグループ等には次のようなものがあります。
- PYRAMID(ピラミッド)
鳥山雄二(ギター)、神保彰(ドラム)との3ピースユニット【2019年現在活動中】 - ヴォヤージュ
野呂一生(ギター)、仙道さおり(パーカッション)とのアコースティックトリオ - 和泉宏隆トリオ
村上聖(ベース)、板垣正美(ドラム)とのピアノトリオ - The Water Colors
吉野弘志(ベース)、石川雅春(ドラム)とのピアノトリオ【2019年現在活動中】 - Twilight Express Duo
岩見和彦(ギター)とのデュオユニット【2019年現在活動中】 - HIROMITSU
須藤満(ベース)とのデュオユニット【2019年現在活動中】
ザっとあげましたが、いかに精力的に活動されているか、その一端が垣間見れると思います。
また、退団したT-SQAUREとの関係も切れているわけではなく、年末年始のスペシャルコンサートなど節目のライブに参加しています。特に「T-SQUARE Reunion」名義の新作音源も参加(曲提供もあり)するなど、ある意味T-SQUAREとしても現在進行形で活動しています。
またソロやThe Water Colorsとして、ライブも頻繁に行われています。
会場はライブバーで30人~50人ほどが入る規模の場所が多く、その分アットホームな雰囲気の中、音楽を楽しむことができます。
The Water Colorsではメンバー3人のゆる~いノリで、和泉さんのジョークや小話に会場の雰囲気も和らぎますし、HIROMITSUでは長い付き合いである須藤さんとの軽妙な掛け合いもいいですね。
仕事帰り、お酒もちょっと飲みつつのライブとしてもおすすめですよ!
ソロ時代以降の名曲10選
①TAKARAJIMA
A SQUARE SONGBOOK/CD/NNCJ-1013
T-SQUARE版の「宝島」は前記事で一生聴き続けたい!とまで豪語していましたが、このピアノトリオ版TAKARAJIMAも、同じくらいの熱量で「一生聴き続けたい」曲です!
この曲が収録されているのは、T-SQAURE時代の数々の名曲をカバーした2008年リリースの「A SQUARE SONGBOOK」
編成がピアノ、ベース、ドラムだけですので、当然アレンジはシンプルになっていますが、その分曲の骨格が浮き出て、より曲の持つノリだったり、メロディ感がダイレクトに伝わってくる感覚がうれしいです。
村上聖さんは6弦ベースの使い手として、とても動きのあるベースラインを聴かせてくれます。特に中間のベースソロいいですね!須藤さんはスラップ中心のプレイスタイルですが、村上さんはフィンガーピッキングによるフレーズで聴かせるタイプですね。
後半の畳みかけるピアノソロには、感情も揺さぶられます。
②A Light In a Distance
2007年に発表された初のピアノトリオ作成「Lights In a Distance」に収録されたラストナンバー。本作は基本的にピアノ、ベース、ドラムによるトリオ作品であるが、ラストを飾る本ナンバーではギター、シンセ、フルートなどが入った、通常のバンド編成での曲となっています。
このアルバムはT-SQUARE退団後、ソロピアニスト中心に活動してきた後が満を持して世に送り出したアルバムであり、それだけ和泉さん本人の並々ならぬ自信も感じられる一枚です。
さて、この曲を説明するときなんて表現したらいいんだろう?
そこで思ったのが「ドラマティック」という表現です。ピアノでここまで物語性を感じさせるにはテクニックもさることながら、曲の構成、アレンジ力等の全てが高いレベルに達していないと到達できないでしょう。
あと、曲中のバックにずっと流れているヴォイスパッド系の音色、これがまた雰囲気を盛り上げていますね!
ハイライトは中盤に訪れる、ベースソロ→ギターソロ→ピアノソロ→フルートソロ→ベースソロの流れ。他パートが複雑に連携しても無理やり感が一切ないのはすごい。
③Silver Girl In the Mist
この曲も「Lights In a Distance」収録のナンバーで、今でもライブでよく演奏される曲です。
「Silver Girl In the Mist」…霧の中に佇む、銀髪の少女…という感じでしょうか。
曲自体はメジャーキーですが、タイトルから想起されるアンニュイな雰囲気を表現するようにピアノのメインメロディはどこか神秘的。
イントロのシンコペーションと、曲中に度々登場するブレイク、そういったリズム面に着目しても面白い曲だと思います。
なお本ナンバーは後年The Water colorsの「a return of saga」にも収録されており、こちらは、正真正銘のピアノトリオとして演奏されています。
まぁこういったジャンルでは当然ですが、曲中盤の展開がまったく異なるため(アドリブ展開)2曲を聴き比べても面白いですよ。
④Colors on the Street
「Colors on the Street」はこれまで和泉さんの様々なアルバムに収録されてきた歴史ある曲であり、そして和泉宏隆を代表する1曲でもあると個人的には思います。
ソロピアノ版やピアノトリオ版など様々へ編成で味わうことができますが、そのいずれも「いい!!!」と思わず唸ってしまうほどの名曲。
イントロから一切スキのない展開ですが、特にお気に入りなのは中盤のピアノソロ。
1分15秒あまりにわたって展開されるソロは、よくこんな展開を思いついたな~と感心するほど、洗練された美しいフレーズだと感じます。
ちなみに収録されているアルバムを並べると以下のとおりです。
- 6 to 10 morning
- Lights In a Distance
- a return of saga
下の動画はソロピアノライブですが、気に入りましたら、是非他のバージョンを味わっていただければなと思います。
⑤Dear My Friend
2012年に発表されたthe water colors名義のアルバム「しなやかな風」に収録されている一曲。
この曲はよい意味であまり変わったことをしておらず、アップテンポで元気がでるナンバーです。
ピアノの音色がすばらしい。
本当にピアノを単純に味わいたい…そんなときにおすすめな一曲です。
⑥I Need To Be In Love
2009年にリリースされたカバーアルバム「covers NOSTARSIA」から、カーペンターズのカバーとして「I Need To Be In Love」をご紹介します。邦題「青春の輝き」として有名な曲ですね。
このアルバムではスティービーワンダーやエルトン・ジョンなど、割と有名どころもカバーしていますが、私自身がカーペンターズ好きということもあり、是非これは聴いていただきたい!
カバー自体は割とオーソドックスな部類で、よくあるカバーと捉えられるかもしれませんが、和泉さんがこういったオーソドックスなピアノプレイを聴かせてくれるのも価値があると思うのです。
そして中盤のピアノソロは、和泉節ですよ。
こうやって他人の曲だけど和泉さんが弾くとしっかり、和泉テイストがあふれ出すというのも、ピアニスト、いや音楽家としてすばらしい点でしょう。
⑦The Cather in the Rye
A SQUARE SONGBOOK/CD/NNCJ-1013
「The cather in the rye」は、前記事T-SQAURE時代のおすすめ曲でもご紹介しましたが、やはりイイものはイイ!の精神で、このピアノトリオ版もご紹介せずにはいられないです。
「TAKARAJIMA」もそうですが、この曲もオリジナル版とは曲の雰囲気がずいぶんと異なります。
オリジナル版はサビになってリズムパートが入ってくるため、全体的にゆったりとした空気感を出していますが、本ナンバーでは、最初からベースとリズムが主張し曲を先導しています。
特にベースの隙間を埋めるような動くベースラインはこの曲にマッチしています。
⑧Time Remembered
2008年にリリースされた「BEYOND THE RIVER」のラストナンバーとして収録された曲。和泉宏隆トリオとしては3作目にあたる作品でした。
アルバムラストに収録されるバラード曲…といえばT-SQUARE時代を彷彿とされる”和泉バラード”ですね。
この曲も、とてつもない名バラードだと思います。
無駄な音は一切ない、静かな感情が伝わってくる、そんな曲です。
⑨Northern Island Breeze
2014年にリリースされたHIROMITSU2枚目のアルバム「6 on 224」に収録された曲。
HIROMITSUとは、T-SQAURE時代からの盟友須藤満とのデュオユニットです。
ピアノとベースのみであるため、もしかすると音薄いのかな?と思うかもしれませんが、これがまたそんな思いは微塵も感じさせない音を聴かせてくれます。
収録曲の中でも「Northern Island Breeze」はアップテンポなナンバーで、ベースラインもめちゃくちゃクールです。
T-SQAURE時代もそうですし、TRIXでの演奏もそうですが、須藤さん普段スラップ中心のベーススタイルですが、このユニットに関してはとてもメロディアスなベースラインを存分に聴かせてくれます。
テクニックよりも歌心…そんな一面が見れるだけでもこのユニットは価値がありますよ。
ちなみに「Northern Island Breeze」は、「BEYOND THE RIVER」にもピアノトリオ版として収録されています。気になる方はチェックしてみてください。
⑩Whenever You Want
PIRAMIDのサードアルバム「PYRAMID3」のオープニングナンバーとして収録された曲。
まぁとにかくカッコイイ。まさにフュージョンとして洗練された曲です。
PYPAMIDはもちろん和泉さんのソロプロジェクトではありませんが、あまりにもカッコよいのでピックアップしましたが、この曲は特に鳥山さんのギターが素晴らしいです!
いやギターだけじゃなく、神保さんのドラムも、もちろん和泉さんのピアノも。3人の化学反応によって生み出された演奏ですよ。
それもそのはず、この3人は慶応大学時代の仲間で、長い付き合いで気心も知れています。
神保さんはカシオペア、鳥山さんはスタジオミュージシャン、そして和泉さんはT-SQAUREとそれぞれの時代を駆け抜け、今共にいる、というのがすごくいいなぁと。
フュージョン聴きたくなったら、これですよ!
まとめ
T-SQUARE退団後の活動を含めて、おススメの名曲をご紹介させていただきました。
和泉宏隆の魅力は、とにかく圧倒的に美しいメロディです。
メロディを大切にするからこそ、こうまで引き込まれるのだと思います。
これまで和泉さんを知らなかった方、またT-SQUARE時代しか知らなかった方、この機会に和泉さんのピアノに触れてみませんか。あなたの生活に何かを与えてくれると思います。
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