今や国民的バンドといっても過言ではないミスターチルドレン。
大衆を惹きつけるパワーをこれだけの長きにわたって維持している、という意味では日本でトップクラスの存在であると思います。
普段はインスト曲ばかり聴いているわたくしカフェランですが、実はミスチルをファーストアルバムから聴き続けて数十年の筋金入りのファンでもあります。
一方で10代~20代のファン層はどうでしょうか?もちろん今でもシーンの最前線にいる彼らですが、ミリオンを連発していた90年代からのファンに比べると、その支持は年齢層によって偏りはあると思います。
今回はそんなミスチルの魅力を改めて広く認識してもらうべく、特に評価の高い桜井和寿が生み出す歌詞にフォーカスをあて紹介していきたいと思います。
思わず『明日からもがんばりたい』とつぶやくようなポジティブな歌詞を厳選します!
ミスチルのポジティブな歌詞 8選
終わりなき旅
高ければ高い壁の方が 登ったとき気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
ミスチル屈指の名曲「終わりなき旅」
数々の名フレーズが飛び出すこの曲の中でも上記の歌詞は、個人的にも共感MAXです!
個人的に思うのは、人間の満足度って努力に比例するものだと思うのです。
何だかんだいって簡単に得たものって、すぐ飽きたり、忘れたり、満足できなかったり…といった経験はないでしょうか?
苦労して得たものって、それがモノであれスキルであれ、ずっと大事にしたり血肉になっているでしょう。そんな努力と満足度の関係性を、誰もがイメージしやすい壁に例える、そのセンスが素敵です。
ちょっとしんどい状況にいる時、ピンチをチャンスに!じゃないですけど、この一節を思い出せばちょっと力出せそうじゃないですか?
ちなみに、この曲では桜井さんがギターのストロークを4つ打ちリズムで鳴らしていますが、この一定のリズムは足音を表現しているといわれています。
人生という終わりなき旅へ向かう若者の歩み…そんな風景をうまくアレンジでも表現しています。
Any
今僕のいる場所が 探してたのと違っても
悪くない きっと答えは一つじゃない
会社、学校、家庭…人は何らかの組織、コミュニティに属していることが一般的ですが、時にその場所にいることが辛くなることがあると思います。
理由は人間関係だったり、やりがいだったり、または具体的な条件だったり様々だと思います。
逃れられない現実、毎日「イヤだなぁ~」と考える負の思考…そんなときにこの曲を聴くと、「こんな場所だけど、それでもこんな面もあるよな」とちょっと前向きに考えることができたんです。
つまり組織って良い面もあれば悪い面もあるものですが、負の思考に支配されているときは、ずっとそれがループして良い面のことなんて頭から出ていっている状態なんだと思います。
「悪くない きっと答えは一つじゃない」…少し控えめな言葉ですが、自分にとっては助けられた、そしてこれからも助けられる一節です。
いつでも微笑みを
もし僕がこの世から巣立って逝っても
君の中で僕は生き続けるだろう
そう思えば 何とかやっていけそうだよ
究極にポジティブだと思います。
もし自分が死んでも、大事な人の思い出の中に残っていると思えば、これからもがんばっていける…っていうことですから。
そして曲タイトルが『いつでも微笑みを』…究極ですよね。そうありたい。
でも個人的に思うのは、君の中で生き続けるから…というよりは、そんな風に思えるほど、信頼できるパートナーがいる…その事実が素敵だし、自分もそうでありたい。
ちなみにこの曲は2002年5月に発表されたアルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」に収録された曲ですが、この2か月後に桜井さんは小脳梗塞を患い入院することになります。
時系列的には曲の方が先だったんですが、当時は発表時期と入院時期がごちゃごちゃになって、そういった病気の経験が反映された曲なのかなぁと思ったりしたものでした。
ラララ
なくてはならぬものなど あんまり見当たらないけど
愛する人も同じように 今日も元気に暮らしている
一人じゃない喜び なにはなくとそれで良しとしようか
「いつでも微笑みを」と同じような意味で、好きな歌詞です。
毎日色々大変なこともあるけど、あいつもがんばってるしなぁ…ってふと思うと、ちょっとがんばれる。
この歌詞を考えていてふと頭に浮かんだ歌詞が、大事MANブラザーズバンドの「それが大事」。ここではオリジナルではなくアコースティックのカバーをご紹介します。
ここにあなたが居ないのが淋しいのじゃなくて
ここにあなたが居ないと思う事が淋しい
ミスチルからすこし脱線してしまいましたが、この歌詞もとても素敵です。
両方に共通するのは、実際に逢っているっていうのはさほど重要ではなくて、離れていても心がつながっていれば強くなれる…ということだと思います。
そういった気持ちを再確認させてくれる曲でもあります。
曲自体もサビが「ラ~ラララ~♪」って有りそうで無かった、シンプルだけどみんながすぐ合唱できる…そんなところも気に入っています。
優しい歌
出口のない自問自答 何度繰り返しても
やっぱり僕は僕でしかないなら
どちらに転んだとしても やっぱりそれば僕だろう
このスニーカーのヒモを結んだなら さぁ行こう
ついつい自分と人を比較してしまうことがあります。
あの人は出来ているのに自分には出来ない…そんなことが続くと、ついつい自分を卑下して、自信を無くしてしまいます。
でも、実はそこで自身喪失する必要はなくて、自分には自分の強みがある。得意分野がある。
出来ないことを無理してしんどい思いをするだけなら、得意なところで活躍できればいい…それがやっぱり自分なんだし。
そんな悩みを抱えている頃助けてもらった歌です。
今も、良い意味で自分は自分…と割り切って行動するようにしています。
花の匂い
どんな悲劇に埋もれた場所にでも
幸せの種は必ず植わってる
こぼれ落ちた涙が如雨露いっぱいになったら
その種に水を撒こう
ミスチルの曲の中でもすごく好きな曲です。
どんな悲劇の中にでも幸せの種は必ず植わっている…悲劇の中にいない今の状態で聴けばそうだよなぁと理解できますが、実際に悲劇の真っただ中にいたらそうは思えないかもしれません。
でも、この曲はそういった出来事の中で聴いてこそ、心に迫るものがあるのではないか…そういう風に思います。
ところで、上の動画で歌っている桜井さんはすごく柔和な表情で歌っていると思いませんか?実はこの曲は亡きお父様に捧げる歌でもあるのです。
「ありがとう」「さよなら」 言葉では言い尽くせないけど
この胸に溢れている
この言葉に集約されていますね。
パーソナルなメッセージを内包しながらも、誰しもが共感できる、そんな心を柔らかく包んでくれるような曲です。
Prelude
信じていれば夢は叶うだなんて口が裂けても言えない
だけど信じてなければ成し得ないことが
きっと何処かで僕らの訪れを待っている
この「信じていれば」を「努力」に置き換えて考えると分かりやすいです。
努力をすれば夢は必ず叶うとはいえない でも努力しないと夢は叶わない。
自分探しをテーマとして歌詞を、ポップなアレンジで送る、とても前向きな曲です。
足音~Be Strong~
夢見てた未来は それほど離れちゃいない
また一歩 次の一歩 足音を踏み鳴らせ!
時には灯りのない 寂しい夜が来たって
この足音を聞いてる 誰かがきっといる
遠くに思い描いている夢も、目の前の一歩の積み重ね。決して焦ってはいけない…そんなメッセージが伝わってきます。
そして最も好きなのは「この足音を聞いている 誰かがきっといる」の部分です。
日本には昔から「お天道様がみている」という言葉があります。これはほかの人が誰も見ていなくても太陽はちゃんと見ているから、悪いことをしてはダメだよ…という教えですが、こういった考え方が染み込んでいるところがありますよね。
ちょっと意味合いは違いますが、日頃のがんばりについても、誰かがちゃんと見ているものです。
自分に正直に、出来ることをちゃんとやる、シンプルですが行動の指針にしています。
まとめ
以前の記事「落ち込んだときに 元気になれる曲」で、10曲ご紹介しました。
今回は同じようなテーマですが、ミスターチルドレンだけで構成したポジティブソングです。共感する歌詞はありましたでしょうか。
ミスチルはラブソングにも名曲はたくさんありますが、こういった自分探し系の曲には特に名曲が多いと思います。
僕の場合は実生活において実際に助けられていますので、本当に生活の中のミスターチルドレンです。
ミスチルに限らず、普段さらっと聴いている歌詞をじっくり聴いてみてはいかがでしょうか。
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