TV番組レビュー

【関ジャム】バンドマン目線で選ぶおすすめ回 「ゲス極み乙女による即興作曲」

みなさま、テレビ朝日で毎週日曜日に放送されている「関ジャム完全燃SHOW」というTV番組をご覧になったことはありますでしょうか?

この番組は音楽番組ではありますが、従来のよくある歌番組とは一線を画しています

何が違うって取り扱うテーマの幅が広い!
ある時は、ピアノやドラムといった楽器にフォーカスを当てたり、オーケストラやラップなど特定のジャンルをピックアップしたり、有望な新人ミュージシャンを特集したり、即興演奏したりと飽きさせません。

関ジャニ∞の生演奏も毎回聴けますしね。

今回はそんな関ジャムについて、バンドマン目線から見て特に面白かった回をご紹介したいと思います。ホント、見て損がない番組ですよ!

 

2016年1月10日放送 「ゲスの極み乙女即興作曲」

番組導入部

ゲストにゲスの極み乙女を迎えた回ですが、この回はすごかった~。
あらためて川谷絵音の天才ぶりを目の当たりにした回でした。

この当時は例のスキャンダルも起きる前で、世に知られるようになってまだ間もないということで、前半はバンドの色んなエピソードに関するお話。

ゲス極は特に小学生に人気!ということで、小学生が好きな曲についてインタビュー。
小学生のベスト3としてあがった曲は「私以外私じゃないの」「キラーボール」「ロマンスがありあまる」の3曲。まぁ定番どころの曲ですね。

面白かったのは色んな小学生のコメント。小6の女の子からでた「今を感じる」というコメントはなかなか秀逸でした。「いや、キミの方がめっちゃ若いけどな」と思わずツッコミそうな感じでした(笑)

 

 

ゲスの極み乙女の楽曲制作秘話

ここから展開は楽曲制作の話について。

司会の村上くんから一般的な楽曲制作のスケジュールをフリップを使った説明があった後、関ジャニ∞でよく作曲を手掛ける安田くんに対して「ヤス、曲一曲作るとしたらだいたいどれくらいかかる?」と聞くと、安田くんから「えー、でもやっぱり編曲とかに出したりすると1か月くらいかかったりとか…レコーディングする状態まではかかりますよ」というコメント。

それにたいして、ゲス極の場合は…ということで画面に出た文字は「レコーディング1時間前まで何も決まっていない…こともあった」というもの。

これについては、関ジャニ、古田さんら一同「ええーー!」と驚き!

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いや、普通レコーディングするっていったら、めっちゃアレンジも事前に考えて、練習して備え万全でいきたいけど…それが凡人の考えなのかー(;^_^A

普段のゲス極のレコーディングに関するエピソードをひとしきり語った後、村上くんから「例えば、例えばですけど…今から1フレーズくらい作る、なんてことは出来るんですか」とかなり遠慮気味に提案。

それに川谷さんから「1フレーズ…まぁ1コーラスくらいならぜんぜん」という言葉が。でも他の3人は苦笑い。そのギャップについて関ジャニのメンバーからツッコミ。

…ということでここから急遽制作モードに入ります!

 

まずは作詞!作詞するスタイル、完成度がすごい!

曲を作るにしてもテーマがあった方がよいということで、皆それぞれテーマを言い合いますがここで古田さんから「牛丼屋に一人でいる女」というパンチの利いたテーマが飛び出します(笑)

川谷さんから「時間帯は?」という質問に対して、古田さんから「深夜12時、場所はセンター街」という更なら追加オーダーが。

これをもとに曲づくり開始!普段は作曲から始めることが多いそうですが、今回は作詞からということで、普段どおりスマホのメモ帳機能に打ち込んでいくことに。

ここで驚くのは、別室に籠って集中とかではなく(番組側では別室の用意もあったようですが)まわりで他のトークが進行している中、自分だけが黙々と作詞を進めたこと。

これって何だかんだでトークの内容も耳に入ってきますし、気を取られるはずですよね。その環境で自分の作業に没頭できるってものすごい集中力だなと思いました。

で、なんと8分程度で作詞完了。で、その作品も完成度が高く、ゲス極テイストに溢れるもの。牛丼という直接的な表現は避け、「箸だけを動かす」という表現を使うあたりはセンスですよね~。

 

次に作曲…作業のスピード感半端ない!

ここからスタジオの別セットに移動して作曲です。
まずはコード進行から決めるということで、川谷さんがギターで弾いたコードを、ちゃんMARIがホワイトボードにコードネームを書き込んでいきます。

ここも驚きポイントですが、川谷さんはコードネームを意識してコードを決めているわけではなくて、単純にコードの響きやつながりが自分のイメージ通りになっているかを意識して決定しているということです。

つまり、ダイアトニックコードやドミナントモーションやセカンダリードミナント、ツーファイブといったコード進行のセオリーなんかはまったく考えていないということです。

こういうのを天才タイプって呼ぶんでしょうねぇ。

そして、川谷さんの弾く響きを淡々とコードネームに書き起こす、ちゃんMARIもすごい。絶対音感の持ち主だそうですが、楽器無しで9thや11th等のテンションが入ったコードも聴きとる能力すごいわ

コードが決まると普通メロディを作ったりするんでしょうけど、ゲス極の場合はちょっと違うようで、次のように手順で進めるようです。このやり方だからレコーディング1時間前に決まっていなくてもレコーディングが成立したってことですね。

  1. コード進行決め
  2. アレンジ(セッションしながら)
  3. アレンジに合わせて即興で歌メロ(歌いながらつくる)

まずセッションで曲の全体像を固めていく作業を進めていくのですが、ここで川谷さんからすべてのパートに指示が飛びます。

例えば、キーボードに対しては、「イントロはシンセの音にして…いやそれじゃなく、もっとシャーンとした感じで」「(ブロックコードじゃなく分散和音の意味を指す)パララパーンっていう感じで」「Aメロはピアノでサビに入ったらオルガンで」…といった感じでガンガン指示が飛びます。

これはベース、ドラムに対しても一緒で、曲をイメージした段階で、アレンジのイメージも頭の中で鳴っているんでしょうね。ただ指示は擬音が多かったですね。

でも、メンバーはその指示を即座に理解するから、そこもすごいなと。

一連の様子を見ていた関ジャニメンバーからは「同じメンバーじゃなくてよかったわ!!」という感想が…いや気持ちわかります(^^;

で、肝心の歌メロは歌いながら決めるということで、一度演奏したがらやってみますが、歌うとゲス極の音楽になるから大したものです。自分のテイスト、個性を持っているって強いですね。

 

 

で、なんとここまでで作曲15分程度!!
最終的にトータル35分程度でほぼ完成というところにもっていきました。ものすごいスピード感ですね!


最後にタイトルどうする?という話になって川谷さんから「『透明にならなくちゃ』ですかね~」といえば、今回のテーマをだした古田さんからは「牛丼音頭で」とぶっこみます。

この曲ほし~という声に対しては、「じゃあ次の作品に入れます!「透明にならなくちゃ」か「牛丼音頭」で」という言葉がありましたが,これは今だ実現していないようです。

 

セッション

今回の関ジャニ∞とのセッションは「私以外私じゃないの」
参加者は安田くん(ギター)と丸山くん(ベース)。結構リハーサルも入念にやっていたようですが、二人ともそつなくこなした印象です。

今回はセッションの他にも、ゲスの極み乙女による「両成敗でいいじゃない」の演奏もありました。この曲もいいですね!

まとめ

2016年放送の関ジャム「ゲスの極み乙女」回を振り返ってみました。

いやー今見てもこの回はすごいです!

バンドマン目線というからには、何かしらの参考になればいいんですけど、このやり方は普通の人にはあまり参考にならないかもしれません(苦笑)

ただここまでのセンスやスピード感はないにしろ、事前にアレコレ考えすぎて手が進まないというよりは、気軽にセッションなりを通じて曲を作る方が気楽だし楽しいっていうのはあるのかもしれないですね。

過去に放送された関ジャムもこういった素晴らしい回がたくさんありますので、これからどんどん振り返っていきたいと思います!