音楽をやっていると色々な専門用語に出会います。
まぁ音楽は専門用語の宝庫といっても過言ではないでしょう。
一口に専門用語といっても、クラシックの楽典的な用語から、楽器や機材の名称、音楽ジャンルや奏法の名称等々…と一冊の辞典が作れるくらいあります。
そういった用語の一つとして、バンドの中で日常的に使われているものも、ある意味専門用語だと思いますが、当たり前に使っているそれらの言葉も初心者のうちは、何のことを指しているのかよく分からないときもあると思います。
そこで今回は、よく使われるバンド用語について、2コママンガでの使用例を加えながら解説してみたいと思います。
別に知らなくても音楽は出来ますが、知っていると話が早いよってことで、是非覚えてみてください!
よく使う音楽用語(バンド用語)
ハシる(モタる)
【意味】
定められたテンポに対して、曲がどんどん速くなっていくこと
あまり良い意味では使用されません
ハシってしまう原因には色々あると思いますが、主の原因として下記があげられます。
- 緊張によるもの
- 自分の音に集中して周りの音を聴いていない
- そもそもリズム感の悪さ
1番はライブで多く見受けられますが、ドラムがハシッた場合は全体のテンポが異常に速くなったりします。
2番はどのパートでも見受けられますが、自分の音に集中するあまり、リズム隊(※)のテンポとずれていくことがあります。
3番はリズム感を鍛えるところからですが、周りの音をよく聴くことが大切ですね。
~ここでも用語解説~
※リズム隊
バンドでリズムを担当する楽器(パート)を称してリズム隊と呼びます。
一般的なバンドでは、ドラムとベースを指します。
対義語として「モタる」があります。
こちらはリズムがテンポに対して遅くなっていくことを指します。
■使用例
グルーヴ(Groove)
ファンクやジャズ、ヒップホップなどのリズム重視の音楽で特に用いられる、リズムに対するノリを表す言葉
一般的にはうねった感じのノリを表すことが多いようですが、明確な定義づけは難しい面もあります。
グルービー(Groovy)という形容詞で使うこともあります。
■使用例
逆リハ
【意味】
ライブ当日のリハーサルを逆の順番で行うこと。逆リハーサルの略。
例えば、出番が最初だとリハーサルは最後になります。
メリットとして、最後にリハーサルしたバンドのセッティングはそのままで本番に移れるため、機材セッティングにかかる時間を省略することができます。
セッティングに時間や手間がかかることが多いキーボーディストにとっては、とっても嬉しい形式です。
逆リハに対して、「順リハ」もあります。
こちらは出演順どおりにリハーサルを行うことで、出演者の入り時間が遅くて済むので拘束時間が比較的少なくて済みます。
私の経験上、逆リハーサルが圧倒的に多いです。
■使用例
上手(かみて)・下手(しもて)
【意味】
ステージ上の立ち位置を示す言葉です。
上手(かみて)、下手(しもて)とそれぞれ言います。
演者側から見て 左側=上手 右側=下手
観客側から見て 右側=上手 左側=下手
…ちょっとわかりにくいですか??
ではこちらは、マンガではなく図解でご説明しましょう。
■図解
【補足】
上手・下手は主にPAさん(※)とのやり取りで使われることが多いです。
~ここでも用語解説~
※PA
「Public Address(パブリックアドレス)」の略で、ライブハウス等で大音量のサウンドを出すための装置群のことを指します。
その装置を扱う人を「PAエンジニア」といいますが、ライブハウスにおいては、たんにPA又はPAさんで通ることが多いです。
ライブのリハーサルの際PAはミキサーで出音の調整を行うため、バンドの各パートとそれぞれ音量等の確認を行います。その際、例えばギターが二人いるような場合は、「はい、それじゃ上手のギターさんからお願いしまーす」といった感じで使われたりします。
まとめ
今回は比較的使われがちな用語に絞り、いくつかご紹介しました。
バンドなどをやっていると専門用語がよく飛び交いますが、それが分からなかった場合、その場では知ったかぶりする、または無言でほほ笑んでいる…といったこともよくありました(苦笑)
その場で聞けば済むんでしょうけど、あまりにも当たり前に使うので聞く雰囲気ではないことも多いと思います。
なので、聞き慣れない言葉を聞いたら、その場は微笑み等でしのぎ、後でスマホ等で調べる等の習慣をつけるといいと思います。
バンド内コミュニケーションをスムーズに図るためにも、専門用語身に着けていきましょう。
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