一昔前まで日本のメジャーシーンで活躍しているバンドに、キーボーディストが正式メンバーとして在籍しているケースは少数でした。
それはビートルズ以降に出来上がった”バンドは4人組”というフォーマットに則ったものといえます。
ところが2010年代後半以降最近では、キーボーディストが正式メンバーで在籍しているのはもちろん、割と中心メンバーであることが多くなってきました。
ということで、今回は現在活躍している若いバンドを中心に、「キーボーディストが在籍しているバンド」20組をご紹介します!
キーボーディスト在籍バンド20選
Official髭男dism
2018年メジャーデビュー(バンドとしては2012年から活動スタート)し、今やリリースした曲すべてチャート上位という超売れっ子バンド。
キーボーディストの藤原聡はボーカリストやプログラミング、パーカッションまでこなすマルチミュージシャンでありバンドの中心人物。幼稚園からクラシックピアノをやっていただけあって、演奏には余裕すら感じさせます。
音楽性に関してはピアノPOPバンドをうたっていますが、1stシングル「ノーダウト」のようなブラックミュージックテイストの楽曲も多いですが、最近ではよりポップな方へ傾倒している感じがします。
「イエスタデイ」や「宿命」をプロデュースした蔦屋好位置(アゲハスプリングス)の影響も大きかったでしょう。
sumika
sumikaは2013年から活動している4人組ロックバンド。ロックというよりは、かなりポップなサウンドが特徴ですが、作詞作曲もつとめる片岡 健太のボーカルが力強いのが特徴ですね。
そしてこのバンドへは途中加入ながらピアノで存在感を発揮している小川 貴之。キーボーディストというよりはピアニスト寄りのプレイヤーですね。それだけポップな楽曲にうまくピアノをアレンジに溶け込ませています。
現在固定のベーシストはおらず毎回ゲストプレイヤーを迎えていますが、ライブではそれが割と面白いかもしれないですね。ベースが変わると曲の雰囲気も結構変わりますが、それが新鮮な風を吹き入れるみたいな。
King Gnu
King Gnuは2013年活動開始ですが、実はメジャーデビューは2019年と最近なんです。自分たちを「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と称し、その名のとおり、ロックやジャズ、ヒップホップなど様々な音楽に影響を受けたミクスチャースタイルが特徴的。
ジャンルもミクスチャーなら、このバンドはマルチミュージシャン揃いです。特に全ての楽曲の作詞作曲を行っているリーダー常田大希は、ギター、ボーカルを務めますが、他にもチェロはコンクールで全国上位、ベースの大会でも準優勝するなど、どの楽器も高いレベルで演奏できるエグイ人です。その人が認めるメンバーですから、各パートのレベルもうなずけるというものです。
「白日」で注目を集めましたが、あまり日本にはいないタイプのスタイルだと思うので、これからが楽しみなバンドであります。
Mrs. GREEN APPLE
Mrs.GREEN APPLEは2015年メジャーデビューの5人組。ギターが2人いることからも、サウンドはギターを主体としたロックでありながら、キーボードも存在感を発揮しており、とてもバランスがよいバンドだと思います。ドラムが女性というのも今風ですよね。
基本的にはボーカルの大森元貴が作詞・作曲を行いつつバンドをひっぱっていく、そんなリーダー突出型といえるバンドですが、基本みんなうまいです。
キーボードの藤澤涼架は、幼少期からピアノをやっているほか、高校の吹奏楽部でフルートの経験もあり、実際にバンドでもフルートを吹くことがあります。
とにかく若くてエネルギッシュ!これからも期待していきたいバンドです。
フジファブリック
バンド自体は2000年の初頭からスタートしていますから、実は割とベテランの域に達しているフジファブリック。
2009年にボーカル・ギターの中心人物、志村正彦の死を乗り越え、3人体制になっていますが、上の動画「徒然モノクローム」は3人体制での初シングルで新境地を切り開いています。ギター山内総一郎のボーカルはどんどんよくなっていますね!
そしてキーボード金澤ダイスケのプレイスタイルは、ピアノ、オルガン、シンセとオールマイティにこなしつつも、シンセの割合が増えている感じもします。メイン機材にmoogのVoyagerを使っているところからもそんなイメージが伝わります。
ゲスの極み乙女
まさに音楽の天才ともいえる川谷絵音率いるゲスの極み乙女。
語るべきポイントは色々ありますが、一番は川谷の作り出すメロディでしょう。一発で川谷のそれだと分かる個性は強烈さがあります。
天才たる所以は、そのソングライティングのスピード。ゲス極以外にも多くのバンドを並行して活動している中、次々と生み出される楽曲は多作なだけでなくハイクオリティ。
アレンジ面でキーになっているのはキーボード。ギターはボーカルリストである川谷が兼ねているため曲によっては弾いていないことも多い。そんなとき前面にでるのはピアノで、上記動画「だけど僕は」もそうした一曲ですね。
キーボードのちゃんMARIはクラシックピアノがベースにありながらも学校でジャズも学んでいるためアドリブっぽいプレイもいれています。安定感とコードの選び方がいつも面白いですよね。
SHE’S
SHE’Sは2011年に結成された大阪出身の4人組。音楽性はピアノ・ロックバンドと称されるように、ピアノのアレンジを主体としながらも幅広さも持ち合わせています。
キーボードはボーカルを兼任する井上竜馬。全作品の作詞・作曲も担当するなどまさに中心人物。
メロディアスなメロディが好きで、かつピアノが好きなら文句なくおすすめです。これだけなら爽やかさが全面にでているかもしれませんが、SHE’Sの場合はギターもポイント高いです。
ギターの服部栞汰はハードロックがベースにあるためか、ギターソロがとってもエモーショナルで個人的にツボです。紹介したMV「Letter」のギターソロも泣きが入っていて、あまり今メジャーシーンにいるバンドでこういったソロを弾く人あまりいないので、そういった意味でも気に入ってます。
キュソネコカミ
キュウソネコカミは2009年結成で、その音楽性はシンセをフューチャーしたポップなパンクロックといった感じ。
そのステージングも派手で元気いっぱい!そして割と珍しいのがその配置。キーボードがボーカルの横でフロントの一角を占めている。そんでもってジャンプしまくり動きまくりのステージ!
いやーある意味これまでのキーボーディスト像をいい意味で壊しまくってますよねぇ。
そんなステージングなので機材も最小限なのか、メイン機材はNovationのUltraNova。37鍵のこの機種はとってもコンパクトだけどよい音するんですよ。
シンプルだけどポップ、そして元気!そういったバンドが好きな方には是非おすすめです。
サカナクション
サカナクションは2007年メジャーデビューの5人組バンド。メンバー全員北海道出身というのが一つの個性にもなっていますね。
基本的にはロックにカテゴライズされるバンドですが、その音楽性はシンセサイザーがフューチャーされたエレクトロな楽曲が多く、しかもポップでリズミカルなのでとても聴きやすい。
キーボードの岡崎 英美は決して弾きまくるタイプのプレイヤーではありませんが、打ち込みをうまく使いながらアレンジの妙で聴かせていくタイプという気がします。
またリーダーの山口一郎は何か新しいことをやってやろうという心意気が感じられるので、楽曲だけでなく、そういったバンドの動きも面白がれる。
Silent Siren
今や日本のガールズバンドの代表格になった感もあるサイレントサイレン。2010年デビューですから、2020年でもう10周年なんですね。
日本のガールズバンドで長期に継続しているバンドはそう多くないですが、続いている理由はメンバーそれぞれが本当に音楽を好きだからというのもあるでしょう。というのも、このバンドはデビューするために事務所がメンバーを集めたのではなく、元々バンドやっていたメンバーが集まって結成されたからです。
ビジュアルも華があって、演奏も手堅い。正統的な女の子バンドを聴きたければ、まずは”サイサイ”ですね!
→次ページ やっと折り返し!CHAI、ネクライトーキーなどまだまだいるよ!
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