TOKIOから山口達也が正式に脱退して1年半以上が経ちましたが、これまで音源発表やライブといった音楽活動は再開されていません。
これは他のジャニーズグループからのメンバー脱退と異なり、”バンドである”という部分が非常に大きいからでしょう。
言うまでもなくバンドメンバーはそれぞれ個別の楽器パートの役割を負っていますから、誰かが抜けるとその穴は非常に大きなものになります。
とはいえ2019年はTOKIOデビュー25周年。なんとかバンド活動を再開する方法はないものでしょうか。
今回はバンドマンの見地から、TOKIOバンド活動再開の方法を探ります。
目次
関ジャニ∞との違い
同じジャニーズ事務所のバンドである関ジャニ∞もメンバー脱退で世間を騒がせました。記憶に新しい渋谷すばると錦戸亮の脱退です。
しかしながら関ジャニ∞の場合は、7人から5人体制になったにもかかわらず、この秋に全国47都道府県のライブツアーを開催するなど、音楽活動も継続しています。
TOKIOと関ジャニ∞の一番に違いは、抜けたパートです。
関ジャニ∞から抜けたのは”メインボーカル”と”ボーカル兼ギター”ですが、関ジャニの場合は、幸いなことに、残りのメンバーでこれらのパートを穴埋めできた(した)のです。リードギターは元々安田章大が担当していますし、歌は5人全員でカバーしています。
脱退メンバー以外のメンバーが歌っている姿は、テレビ番組「関ジャム」でも度々披露されていますし、5人体制初の楽曲である『友よ』でも5人均等にボーカルをとっています。
このようにメンバーの脱退に見舞われても、バンドを継続しているケースはありますが、TOKIOの場合は抜けたメンバーがベースです。
残りのメンバーもそれぞれ違うパートを担当している中、抜けた穴をカバーしていくのはなかなか難しいのが現状です。
そんな難しい中ですが、なんとか活動再開の方法を考えてみました。
TOKIO バンド活動再開の方法案
①正式メンバーの補充
まず一番オーソドックスな方法はメンバーを補充するということです。”バンド活動を再開する”という一点に絞れば、これは確実な方法でしょう。
問題は誰を補充するのか、という点。
いうまでもなく、正式メンバーをジャニーズ事務所以外から迎え入れるというのは考えられません。
では現在のジャニーズに
- ベースが弾けて
- 現時点で他のグループに所属しておらず
- 世代もTOKIOのメンバーと一緒にいても違和感無い…
そのような人材はいるでしょうか…いませんね。
もしいたとしてもファンが受け入れられるか難しいところがあります。何故かというと、正式メンバーを迎えたという時点で、”いつか山口達也が戻ってくるかも…”という淡い期待感が消滅してしまうからです。
②他のジャニーズバンドから助っ人
まったく新しいメンバーを補充するというのは難しいですが、他のジャニーズメンバーに助っ人として演奏してもらうのはどうでしょうか。
例えば関ジャニ∞の丸山隆平やHey! Say! JUMPの八乙女光など、いずれも自グループでベースを担当しているメンバーです。
同じ所属事務所内で、番組内での共演等もあることから親和性もありますし、①よりはファンに受け入れやすいと思います。ベースの演奏能力的にもTOKIOの楽曲であれば十分対応可能でしょう。
問題は自グループとの並行活動によるスケジュールの確保です。
実際のところ新作用の楽曲制作やレコーディングはもちろん、長期のライブツアー等になると並行した活動は難しいのではないでしょうか。
③サポートメンバーの補充
それでもやっぱりTOKIOのライブを見たい!となれば、一時的なサポートメンバーを入れることが考えられます。
メンバーの脱退以降サポートメンバーで活動しているバンドは意外と多いです。例えばサザンオールスターズはギターの脱退後、斎藤誠がサポートギタリストとして20年近く務めていますし、アメリカのハードロックバンドBONJOVIは、ベースとギター脱退後、それぞれ長期的にサポートメンバーがバックアップしてきました。
BONJOVIの場合は長期的なサポートの末、2016年にベースのヒューマクドナルド、ギターのフィル・Xが共に正式メンバーとして加入しました。
バンド結成に至る経緯はさまざまですが、特別なケミストリーで結ばれたバンドにいきなり新規メンバーが入るのが難しい場合、サポートというのはよく使われる手法ではあります。
ただし、現メンバーがその手を使ってまでバンド活動を再開したいと考えているかは、疑問なところです。レコーディングにおいてはそれもありでしょうが、ステージ上の見た目的には①と同様違和感がぬぐえないです。
一時的なサポート…という意味では、やはり②が妥当といえるでしょう。
④ベースを打ち込みで対応
もう誰それをメンバーに入れて…というのが難しいのであれば、いっそのことベースパートは打ち込みで対応する方法があります。
打ち込み(うちこみ)とは、主にドラムマシンやミュージックシーケンサーなどに前もって演奏情報を入力しておいて(打ち込んでおいて)、それを再生することで演奏を実現させる技法、またはその結果としての音楽のこと。
引用:wikipedia
これであれば、とりあえずメンバー補充なしでライブ活動を行うことができます。
これに近い案として、オリジナル音源のベースパートと、四人の生演奏でライブを行うという案もあります。こちらは元々山口達也の演奏なので、5人での演奏の復活!といえなくもなくファンは湧き上がるでしょう。
いずれにしても、ベースは生演奏ではない案です。
ライブでのアドリブ的な動きや臨機応変な対応が難しい、そして新作の制作といった面では考えなければいけない問題もありますが、「TOKIOとしてライブを行う」という目的に達成するうえでは、現実的な一つの案だと思います。
⑤城島茂がベースパートを兼任
もう一つ、TOKIOとしての新作を制作するとなった場合、ギターの城島茂がベースを兼任するという案もあります。
ギタリストがベースを兼任するというケースは他にも見受けられます。例えばLOUDNESSの高崎晃は脱退者が続出した90年代に、自らベースを兼任してアルバムを制作したことがあります。ギタリストの布袋寅泰もまたアルバムでベースを弾いています。
ギタリストでなくとも、山下達郎や奥田民生、斉藤和義といったマルチプレイヤーはギターとベースを共にこなす人は多いです。
現メンバーの4人だけで新作アルバムを制作できるとすれば、バンド活動再開としていうことないですよね。
ただし、城島茂のベースの腕前が確認できていないため、それが可能なのか判断材料がありません。
既存の曲をコピーすることは、ギタリストであれば可能だと思います。ただしアレンジするとなれば別です。それも新作アルバムに収録する10数曲分をやるとすればそれなりにベースへの造詣が深くなければ、ベースラインなどのバリエーションを生む出すのが難しいでしょう。
もっともアレンジはアレンジャーにお任せする仕組みであれば問題ありませんが…。
⑥国分太一がベースパートを兼任
4人体制でバンドを再開させる案の2つ目です。国分太一がキーボードパートでベースを兼ねるというものです。
キーボードというパートはやろうと思えば何でもできるパートです。もちろんベースは音色的にもフレーズ的にもシンセで再現することは可能です。
イメージ的には左手でベースパートを弾いて、右手は従来のキーボードパートの一部を弾くというものです。
ただし…こういったプレイ、言うのは簡単ですがやるのはずごく難しいです。山口達也は5弦ベースを使って割と動くラインを好んで弾いている傾向があるため、それを鍵盤で弾くと跳躍も結構出てきますから、左手を見て弾くことが多くなるでしょう。
意識が左手に向くと、右手で弾けるフレーズにも限界があります。結果中途半端になり、せっかくライブをやっても不完全燃焼で終わる確率が高くなります。
それを実現させるために猛練習でも出来れば可能性ありますが、レギュラー番組などその他の仕事も抱えている国分太一にそこまで求めるのは非常に酷です。
国分太一がキーボードからベースにパート替えした方がまだ可能性があるくらいです。
⑦長瀬智也がベースパートを兼任
4人体制でバンドを再開させる案の3つ目です。長瀬智也がベースボーカルとしてベースを兼ねるというものです。
この案であれば、ギター、ベース、キーボード、ドラムがきちんと揃ってライブを行うことができます。
元々長瀬智也はギターボーカルとして、ギターを弾きながら歌うことが多いため、それがベースに代わるものですが、一般的にはベースボーカルの方が難しいとされています。
難しいとされていますが、実際にそういう体制で行っているバンドも結構います。Hi-STANDARDやWANIMA、THE ALFEEなどです。
ある程度ベースにも注力する必要があるため、大きく動き回ったり、観客を煽ったりというライブパフォーマンスは控えめになるでしょうが、テクニック的には恐らく可能ではないでしょうか。
元々、TOKIOでの音楽活動再開を一番切望しているのが長瀬智也といわれていますから、ここは大きなチャレンジを見たいところです。身長の高い長瀬に、大きなベースというのは意外としっくりくるような気がします。
⑧山口達也の復帰
最後は山口達也がTOKIOに復帰するというものです。TOKIOの音楽活動再開という観点では、これが最上級だと思います。
しかしこの案には賛否両論があるでしょう。
現実面をみれば、山口達也はバンドを脱退しているだけでなく、ジャニーズ事務所も辞めています。つまり芸能界から去っている状態なのです。
しかし山口達也は取材でこうもいっています。
ジャニーズの看板がなくなった。仕事も失った。それでもかっこいいと言われるオヤジになるために、もう一度、自分の足元を見て頑張っていきます。いつの日か、もう一度人前に出たいんです。やっぱり人に何かを訴えかける仕事がしたい。それは芸能活動とは限りません。自分なりの表現の仕方があると思います
引用:NEWポストセブン
人前で何かをやりたい気持ちは戻ってきているようです。
個人的な考えですが、一度の過ちでその人の人生が終わってしまうのはどうかと思います。
もちろん取り返しのつかない過ちというのもありますが、山口達也の場合はどうでしょうか。きちんと被害者に向き合い、しかるべき段階を踏んだ先には、人生の次のステージに進んでもよいのではないでしょうか。
芸能界はとかく甘い…という声もよく聞かれますが、きちんとした段階を踏んだいつの日かTOKIOの5人で演奏、そんな日があってもいいと思います。
ただ、それはすぐにはないでしょうね。
まとめ
TOKIOの音楽活動再開に向けた具体案ということで考察してきました。
実現性、ファンの受け入れやすさ、演奏能力などの技術面を考慮した結果以下のようになりました。
- 長期的に音楽活動を再開させる最有力案
→⑦長瀬智也がベースパートを兼任 - 単発でライブを実施案
→②ほかのジャニーズバンドから助っ人
→④ベースを打ち込みで対応 - 新作制作限定の音楽活動再開案
→③サポートメンバーの補充
→⑤城島茂がベースパートを兼任
TOKIOの関係者のみなさま、ぜひご一考いただければ幸いです。
音楽にこだわりをもっていたメンバー達だからこそ、音楽活動を再開させてあげたいなぁと思います。それまでは、こんな妄想などをしながら待っていたいと思います。
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