コード進行

【涼宮ハルヒの憂鬱】God knowsのコード進行を中心とした楽曲分析【王道進行&小室進行!】

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今回はアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇中歌として使用された「God Knows…」の、コード進行を中心とした楽曲分析を行います。

一見難しく聴こえるアレンジですが、実はそこそこの難易度に抑えられた、思わずバンドで演奏したくなるポップな1曲です。今回はその辺の秘密も解説していきます!

カフェラン
カフェラン
Youtube再生回数は脅威の1億回超え!ある意味軽音楽部の定番にもなっていますね!

 

涼宮ハルヒの憂鬱とは

概要

『God Knows…』のバックボーンを知るため、まずはアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」について簡単に説明しましょう。

『涼宮ハルヒの憂鬱』はあの「京アニ」という名で親しまれているアニメ制作会社”京都アニメーション”による初の地上波作品であり、この作品によって同社が一気に有名になった、という経緯があります。

この作品は主人公の涼宮ハルヒが、日々を面白く過ごすために結成したSOS団の活動を通じて、高校生活の中で起こる様々な事件を描く。SOS団の大半のメンバーは宇宙人、未来人、超能力者で、ハルヒ自身も知らない巨大なパワーを押さえているというストーリー

「God Knows…」は、作品の中で主人公たちが文化祭のステージでバンド演奏するシーンに使われたことで、軽音部などで演奏する曲として定番となりました。

アニメにおける楽器の演奏シーンって手の動きと音が合っていないことが多いですが、この動画ではギターの演奏シーンなどにリアルさを感じませんか?
それもそのはず、これらは実写映像を基にした手法(ロトスコープという方法)を使うことで、リアリティを追求しています。

カフェラン
カフェラン
いや、カッコイイなぁ…まさに思わずバンドで演奏したくなる曲だと思います

 

「涼宮ハルヒの憂鬱」の視聴方法(U-NEXT)

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U-NEXTがおすすめな理由

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「God knows…」の楽曲分析

それでは、さっそくGod knowsの分析をしてみたいと思います。フルのコード進行はこちらのサイトをご覧ください。

God knows(U-FRET)

キー

この曲のオリジナルキーはEメジャーですので、Eメジャーダイアトニックコードを中心に構成されています。

God knowsのキー

主に使用する音を鍵盤で示すと以下のとおりです。

Eメジャーダイアトニックスケール
カフェラン
カフェラン
上図の箇所だけでほぼメロディを弾くことができます

 

イントロ

まずはギターのフレーズが印象的なイントロのコード進行をみていきましょう。

コード進行

イントロコード進行

イントロは「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」の進行となっています。つまり「4536進行」ですね。これは別名「王道進行」と呼ばれ多くの名曲に使われています。

例えばこんな曲です。

王道進行が使用されている曲
  • いとしのエリー(サザンオールスターズ)
  • 瞳を閉じて(平井堅)
  • ロビンソン(スピッツ)
  • HANABI(ミスターチルドレン)
  • SAKURA(いきものがかり)
  • 全力少年(スキマスイッチ)
カフェラン
カフェラン
上記はごく一部ですが、いずれも王道的な名曲ばかりですね!

さて、ではなぜこのコード進行を使うとよい曲になるのか?その仕組みを探っていきます。

冒頭の「Ⅳ→Ⅴ」の流れはサブドミナントからドミナントと進行しています。この後トニック(Ⅰ)に進行すれば”ドミナントモーション”という安定感のある進行になりますが、王道進行では「Ⅲm→Ⅵm」と流れていきます。

ドミナントモーションの詳しい解説は下記の記事を参考にしてみてください。

キャッチアイ画像
【ピアノコードの勉強シリーズ 第5回】ダイアトニックコード内の役割分担(トニック・サブドミナント・ドミナント)を理解しよう。コードの勉強シリーズ第5回目です。 前回はダイアトニックコードという仲良しコードの集まりがあるんですよ、ということについて解説いたしま...

 

しかし実は「Ⅲm→Ⅵm」自体がドミナントモーションなのです。

K氏
K氏
え?どういうコト?言ってることが矛盾してない?

種明かしすると、ドミナントモーションといってもEメジャーキーにおけるそれではなく、Eメジャーと平行調の関係にあるC#マイナーにおけるドミナントモーションなのです

C#マイナースケール

つまり3、4小節目は平行調への一時的な転調をしているともいえます。こうすることでイントロの雰囲気は以下のようになります。

  • 1,2小節 → Eメジャー(明るい)
  • 3,4小節 → C#マイナー(もの哀しい)
カフェラン
カフェラン
平行調の関係ですので始まる音が違うだけで使うコードはまったく同じです

つまり、王道進行は雰囲気の波を大きく転換しながらも、SD→D→Tの流れをくむことで、聴く人に安心感(というかしっくり感)を与えるという、絶妙なコード進行だったのです。

 

ギターフレーズ

イントロのリードギターにも触れておきましょう。

とっても印象的だしリードギターの見せ場ですよね。まず音数が多く速いうえに、音の跳躍も大きいためすっごくテクニカルで難しい印象を持つ方も多いと思います。

ただし、実際に弾くと実はそうでもないのです。

速弾きでもフルピッキングによるものは難易度高いですが、このフレーズは開放弦をうまく使っているので、左手のフィンガリング自体は複雑ではありません(弦を離したり押さえたりという動き)

そして、後半の6連符フレーズも、プリングというテクニック(左手で弦を弾く)を使っているのでやはり難易度は低めです。

ある程度練習すれば弾けるようになると思いますので、初心者でも恐れずにチャレンジすればおいしいフレーズがあなたのものになります。

詳しくは下記動画(kobekotamusic)で詳しく解説されています。

 

Aメロ

次、Aメロ行きましょう。

コード進行

GodknowsのAメロ

「Ⅳm→Ⅴ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」という進行になっていますが、この進行…実はあるコード進行にとっても似ています。その進行とはズバリ小室進行!

小室進行とは、小室哲哉氏が主に好んで使うところからその名が付きましたが、「Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」というのがその中身です。

出だしのⅥmは平行調におけるⅠ(トニック)であることから、少しモノ哀しい雰囲気をたたえているのがこの進行のポイントです
つまりコード機能的には「T→SD→D→T」という流れになっているため、スッと入ってきやすいんです。

カフェラン
カフェラン
名曲「Get Wild」をはじめ、数え上げたらきりがありません

この曲のAメロでは間に「Ⅴ」が入っていますので、小室進行の派生バージョンといえるでしょう。

ただし、コードチェンジのタイミングが長い部分だと2小節間隔なので、それほど小室進行感を強く感じるというわけではなさそうです。

最後8小節目の「D#m7→G#7」は、平行調におけるツーファイブ進行(Ⅱ→Ⅴ)になっています。切なさを演出しつつAメロの綺麗に締めています。

リズム面

Aメロのドラムは基本的にバスドラムの4つ打ちが続きます。そして歌詞の譜割りも細かく、拍を強調したパートになっています。

これは後述するBメロとの対比において、曲をドラマティックに展開させる仕込みといえるでしょう。

 

Bメロ

次、Bメロいきましょう。

コード進行

God knowsのBメロ

コード機能的には「SD→T(代理)→SD(代理)→SD」という流れで進行していきます。代理コードをうまく使うことで、劇的な展開感は薄いですが、流れるように自然な進行が心地いいです。

7、8小節目はノンダイアトニックコードである「G#」を持ってくる(しかもsus4とのセット)ことで、次のサビへの劇的な展開へとつなぐバトンの役割を果たしています。

リズム面

Aメロの4つ打ちから一転、8ビートを刻みつつボーカルは伸びやかに歌い上げるパートになりました。このリズム面の切り替えが、曲展開にドラマティックさを与えています。

伸びやかに歌うBメロですが、5、6小節目になると16分音符を加えたメロディを繰り返し、サビへ流れていく展開もキレイです。

 

サビ

コード進行・メロディ

サビは基本的にイントロでも使用した”王道進行”による循環で構成されています。
そしてメロディはペンタトニックスケールの音のみを使ったものになっています。

ペンタトニックスケール
カフェラン
カフェラン
メロディはオレンジ色の箇所だけで構成。このシンプルな音使いが力強く伝わるメロディになっているのだと思います

 

リズム面

そしてリズム面では様々な工夫が施されています。

例えばサビ前半では1拍目の頭が常に半音前に食う形(アンティシペーション)になっています。冒頭ドラムのフィルインをバックにした弱起(アウフタクト)で始まる部分もそうですが、リズムに対してメロディが前のめりになる箇所は、疾走感を出す効果を高めてくれます

サビの構成も、8分音符を中心とした箇所と、4分音符を中心にした箇所が繰り返し登場することで、メリハリが効いています。歌詞の内容によって、場面展開を図っていると考えると、しっくりきます。

このように、伝えるメッセージによってリズム面から展開を作っていくと、よりダイレクトに伝わるものになると思います。

 

まとめ

それでは”God knows”の分析まとめです。

  • イントロとサビはヒット曲で頻繁に使用される”王道進行”に基づいた構成となっている
  • アレンジで印象的なイントロのギターフレーズは、開放弦の利用とプリングの活用により実はそれほど難易度は高くない
  • Aメロは小室進行(派生形)を取り入れることにより、切なさも醸し出している
  • 平行調への転調を細かくいれることで、明るさと切なさを絶妙にミックスしている
  • サビのメロディはペンタトニックスケールの音のみで構成されている
  • ボーカルメロディは譜割りを細かくしたり、長くしたりすることで、曲の展開を生み出し、曲の世界観やメッセージを伝わりやすくしている。

上記のとおり、ヒット曲の法則をこれでもかと詰め込んでいました。God knowsを始めて聴いても、どこか懐かしかったり、しっくりくるのはそういう仕組みがあったからなんですね。

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