バンドを始めるきっかけは様々あると思いますが、高校での軽音楽がバンド経験の始まり!という方も結構いらっしゃると思います。
実際に自分の長女も、高校の軽音楽部に入部して音楽生活をスタートさせました!
この春から高校生の長女は、軽音部に入ってベースをやりたいそうです。
めちゃめちゃウレシイ父は、さっそくこの週末からギター特訓を開始しました😆
ベース志望ですがギターのコードを知っておいて損はないので、とりあえずC、G、Amの3つを教えました。
— カフェラン@鍵盤ブロガー (@Cafe21130317) March 21, 2020
ただ当然ながらこれから高校生になる方にとっては「高校の軽音楽部ってどんななんだろう?」と分からないことばかりだと思います。
そこで今回は”軽音楽とはこういう部活だよ!”という中身を、ある高校の事例にもとづき紹介します!
目次
軽音楽部に入部するまでの流れ
実際に入部するまでいくつかのステップがあります。娘の高校では次の段階を経て入部しました。
- 練習見学
- 入部試験
- 一斉部会(入部)
- 演奏力&歌唱力テスト
順番に解説します。
① 練習見学
まずは軽音楽部の練習を見学できる機会があります。これはなにも軽音楽部だけでなく、自分が興味ある部活をいくつか見学できるというもので、ここで部活の雰囲気をつかむのが目的です。
軽音楽部の部活紹介用冊子が配布されます。

見学会では先輩部員の生演奏を聴くことができます。また既に楽器を持っている人は持参し音を出すこともできるようです。
最後に入部試験用のレポート用紙も配布されます。
② 入部試験
入部試験の内容はレポートの提出です。
「へ~入部試験なんてあるんだぁ~」と感じた人もおられると思いますが、自分も思いました。ただこの試験の目的は楽器の腕前や音楽の知識とはではなく「部活を3年間やるぞ!」というやる気を問うものでした。
内容はその目的どおり、レポートのテーマは次の2つです。
- 軽音部を志望した動機
- テストの結果が悪く親に部活を辞めなさいと言われた時の説得の仕方
①はまぁ分かりますが②のテーマがなんかリアルです。
しかも1テーマあたり400文字(2テーマですから800文字!)のレポート用紙で、”全ての行を埋めなければ受け取りません”という注釈付きなので、結構ガチめな入部試験といったところです。
③ 一斉部会(担当パート決め)
一斉部会では入部希望者が一堂に会します。ここでレポート用紙と入部届を提出できれば晴れて入部です。一斉部会でのメインはパート決め。これは大事です!
新入生の軽音楽部への入部は全40名で、最終的な希望パート内訳は次のとおり。
パート | 人数(割合) |
ギター(G) | 20人(50%) |
ベース(B) | 10人(25%) |
ドラム(Dr) | 10人(25%) |

やはりギター人気が高い!実はギターに人が集中し過ぎてベースに回った子が何人かいたようです。
パート選びについて、最初からの希望を貫き通すか、途中でパート変更するか…この選択について個人的には正解は無い考えています。
こういう人も何人も知っています。
憧れの楽器一本で行くのもいいですし、色々な楽器を経験しておくのもプラスになります。いつが元の楽器に戻ることもできますしね。
その時の状況にもよると思いますが、前向きにチャレンジされるといいんじゃないかなと思いますよ!
ところで上の表をみて何か足りないパートが無いですか?
実はこの高校ではボーカルというパートはなく、ボーカル担当は必ず楽器も兼任する決まりになっているそうです。(通常はほぼギター&ボーカルの組み合わせ)
よってギターパート20人のうち何名かはギターボーカルという形になります。仮に10人ギタボになれば1年生だけで10バンド作ることができますね。
そして当ブログ的には重要パートと考えているキーボード!…実はキーボード単体としてのパートも認めていないそう。キーボードをやりたい場合は他の楽器との兼任のみ。ギターパートをやりつつキーボードもやる、という感じですね。一方の楽器に余裕(経験)がないと厳しいですね。
④ 演奏力&歌唱力テスト
厳密には入部後に訪れる大き目なイベントです。
一ずつ担当パートを人前で演奏する機会があります。例年であれ部室(視聴覚室なども)で先輩等を前に演奏するそうですが、今年(2020年)についてはコロナの関係で部屋に一人ずつ入り演奏の様子を撮影するようです。
そしてその動画を先輩等が視聴し、新人部員の現状を把握しバンドの組み合わせ等を考える、という流れです。
一日の練習スケジュール

一日の練習内容や時間なども気になるところですよね。
事例の高校では月、水、木、土が基本の練習日として設定され、時間は以下のとおりです。
【平日】 | |
時間 | 練習内容 |
15:30~ | 出席確認・ミーティング |
15:35~ | 機材セッティング |
15:50~ | 音出し練習(バンド練)、個人練習 |
17:30~ | 機材型付け、活動場所清掃 |
17:45~ | ミーティング |
【土曜日】 | |
時間 | 練習内容 |
8:30~ | 出席確認・ミーティング |
8:35~ | 機材セッティング |
8:50~ | パート別基礎練習 |
9:30~ | 音出し練習(バンド練)、個人練習、ボイストレーニング |
12:30~ | 機材型付け、活動場所清掃 |
12:45~ | ミーティング |
年間活動イベント

さて、日々の部活動はバンドや個人練習を中心に行われるわけですが、これをインプット作業だとすると、その結果をアウトプットする場が必要です。
軽音楽部では年間を通じて様々なイベントを通じて、練習成果を発揮することができます。
主な年間イベントは以下のとおりです。
- 育成バンド成果発表大会
- セッション大会
- 主催合同ライブ
- 校外ライブ
- 夏合宿
- 各コンテストへの参加
一つずつ説明します。
① 育成バンド成果発表大会
1年生はまずは「育成バンド」という一時的なバンドに振り分けられ、ここでバンド活動の基礎を身に着けます。この際各バンドには基礎から教えてくれる先輩がつき、分からないことは何でも質問できる環境が用意されています。
そしてひと通りの指導が終わった後に、指導にあたった先輩方の前で練習の成果を披露します。その披露する場が「育成バンド成果発表大会」です。
この発表会をもち育成バンドは終了となり、その後は3年間一緒に活動していくバンドを組み、本格的に活動していくことになります。
② セッション大会
普段は別々のバンドで活動している部員が、バンドや学年の枠を超えて、課題曲を演奏するイベントです。部員同士で投票して優秀セッションバンドや優秀プレイヤーを表彰します。
③ 主催合同ライブ
合同ライブというのは運動部でいうと練習試合のようなものです。その場を自分の高校で主体的に開催するので「主催合同ライブ」というわけです。
県内・県外を問わず強豪校も迎えるため、会場の設営や照明、音響なども気合を入れて開催するようです。
④ 校外ライブ
こちらは他校の合同ライブに参加させていただくことです。不定期ですが積極的に参加しているようです。
⑤ 夏合宿
例年は夏休みが始まると3泊4日の夏合宿が行われます。一日中思う存分練習でき仲間と切磋琢磨できる貴重な体験ですね。
この夏合宿では1バンド1曲オリジナル曲を完成させるというミッションがあるようです。最終日の夜にはその成果発表があったりと、充実度がハンパないです!
残念ながら2020年はコロナの関係で中止…長女は非常に残念がっていました。3年生までに1度は出来るとことを願いつつ。
⑥ 各コンテストへの参加
東京都の場合は東京都高等学校軽音楽連盟、東京都高等学校文化連盟軽音楽部門の大会が夏・秋と行われます。その他ライブハウスで行われるコンテストも季節ごとにあります。
今回例として取り上げている高校では「オリジナル曲を作る」ことを目標とする部であるため、コンテストへの出場も原則オリジナル曲で出場しています。
入部するための楽器レベル

最後に大切なことを。
この記事をご覧いただいている方は少なくとも軽音楽部に興味がある方だと思います。そんなあなたがもっとも気なるのは、楽器経験がどのくらいあればいいのか?だと思います。
「やってみたいんだけど楽器とかやったとこないしなぁ」そうやって二の足を踏む必要はありません。
実は高校で軽音楽部に入部する人のほとんどはバンド経験はもちろん、バンドで使うような楽器の経験がないのです。
他ならぬ我が娘も、楽器の経験はありません。私自身がバンドを趣味としてますので家に色んな楽器がありますし、弾いている姿もよく目にしたでしょうがこれまでは興味を示していなかったんですね。
それがここにきて軽音部に入部するまでに音楽に興味を持った…これは父としてすっごくうれしいことだったのです。
そんな楽器経験なしの長女でも軽音楽部に入部して楽しんいます。そして自宅でもちょこちょこ練習がんばってます。

是非、経験に拘らず、楽しいバンド生活をスタートしましょうね!
Amazonが提供する”Amazon Music Unlimited”は、
6500万曲が聴ける音楽サブスクリプションの中でもトップクラス!
今なら30日無料で聴き放題です。是非この機会に!