バンド活動

【バンド活動】社会人・初心者向けのバンドスタートガイド! (キーボーディスト機材準備編) キーボーディストが用意しておきたい道具

足元のコントローラー周り

初心者・社会人向けのバンドスタートガイドということで、これまでバンド結成、バンドに参加するにあたって求められるスキル、そしてスタジオ練習する際のマインド(気構え)をお話ししました。

社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(キーボーディストスキル準備編)
社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(バンド結成編)
社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(スタジオ練習・マインド編)

今回は時系列的には再びバンド結成前に戻りまして、キーボーディストが是非準備しておきたい機材や道具について説明していきます。

必ずしも初心者のうちは必要無いものもありますが、バンドを続けていると必要になる段階がやってきますので、今のうちから是非理解を深めていきましょう!

なお、各機材について、私が勝手に必須度を5段階で判定していますので、ご参考にしてください。

キーボーディストが準備しておきたい機材等

キーボード本体(必須度:★★★★★)

何はなくとも、まずはキーボード本体です。

キーボード自体は練習スタジオからレンタルすることも可能ですが、バンドに参加するにあたっては、やはり自分の鍵盤を準備してほしいのです。

理由は大きく2つあります。

(理由その1) 自宅での個人練習が必要

社会人・初心者向けのバンドスタートガイド(スタジオ練習・マインド編)で書いたとおり、バンドのスタジオ練習は「バンド全体のアンサンブルを整えること」です。そのためには自分のパートは最低限弾けていることが基本です。

そういった観点から、是非自宅に鍵盤を備え、いつでも練習できる環境を整えてほしいと思います。

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それに、このブログを見ている皆さんは鍵盤に興味あるはずですから、絶対自宅で弾きたくなりますよ!

 

(理由その2) 音色作り・各種設定を行うため

ロック/ポップス等のバンドを行う場合、キーボーディストは様々な音色を使用することになります。

最近のシンセサイザーはピアノやオルガン、ストリングスといった音色が大量に入っており(プリセット音といいます)、そのままでもイメージに合致する音色が見つかることが多いです。

ただし、経験を積み重ねるとやはり細かい希望がいろいろ出てくるものです。そこで「音作り」というディープな世界に入っていくわけですが、音作りは試行錯誤の連続なので、やはり自宅でゆっくりやりたいものです。スタジオで借りたシンセでは機能を把握していないことも多いので、希望の音作りはなかなか難しいでしょう。

また、1曲の中で音色チェンジという操作も必須になります
音色チェンジとは例えば、イントロはピアノ音を使用して、Aメロはパット系、サビはキラキラベル音色にピアノをレイヤーして…といった感じでどんどん使用する音を変えていくことです。

もちろん2台のシンセで行うこともあれば、1台のシンセ内で切り替えていくこともありますが、これも予め使用する順番等に音色を並べておかないと、うまく切り替えできません。

このように、色々な面で普段使用するシンセを「自分色」に染めていないと十分活用できないのがシンセサイザーという楽器です。

シンセサイザーというもの凄いポテンシャルを秘めた楽器を十二分に活用するためには、是非準備しておきましょう。

こちらの記事で目的別のおすすめ機種を紹介しています。

【2019年版】【初心者向け】キーボードを購入する際のポイント!フローチャートで自分に最適な一台を知ろう!普段、何か新しいこと始めたいなぁと思っていても、ついつい後回しにしたり、きっかけが必要だったりすることが多いと思います。 そういった意...

 

 

キーボードスタンド(必須度:★★★★)

きちんとした姿勢で弾くうえでも、そして景観的な意味合いからもシンセはスタンドに置きましょう。将来的にライブを行う場合も必須になります。

キーボードスタンドには4点で設置するテーブル型や、1本の柱のようになっているタイプなど色々ありますが、汎用性、運搬面、コスト面を考慮すると「X型スタンド」をおすすめします。

 

汎用性

高さを簡単に切り替えられるため、座って弾く場合,立って弾く場合、どちらでも素早く対応できます。また、足元がちょうど空くため、ペダル類を置くのにも困りません。

運搬面

例えば上記で例示した「KS-020」は重要4.2kgで、片手でも楽々運べます。
もっともかさばるので基本的に車運搬になろうかと思いますが、それでも軽いのは助かりますね。

コスト面

X型のほとんどの機種は3,000円から5,000円くらいで購入できますから、比較的コストパフォーマンスはよいと思います。
ただし、当然値段の差によって耐久性や拡張性(2段式を追加設置できる等)がありますので、自分の求める機能と相談しながら購入しましょう。

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シンセを購入する際に、セットで付いてくる場合もありますので、新規に購入する場合はお店にも色々聞いてみましょう

 

キーボードアンプ (必須度:★★★★)

一般的なシンセサイザーはそれ単体では音を出すことはできません。
(ヘッドホンを使えば音を聴くことはできます。)

音を出すためには、アンプに接続する必要がありますので、小型のものでいいので、是非自宅に備えておきましょう。

上記の機種は入力チャンネルを3チャンネル備えているため、シンセサイザーが複数台あっても、この1台でまとめて音を出すことができます。

ちなみに、ギターアンプでも代用することができます(ギターアンプの方が安価に購入できることが多い)が、キーボードアンプの方がより高音から低音がクリアに出力されるように設定されています。

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機種は用途に合わせて選ぶ必要がありますが、自宅練習用であれば、あまり品質にこだわる必要はないと思います

 

キーボードケース(必須度:★★★★)

バンドのスタジオ練習等で外に持ち出す場合はほぼ必須です。

キーボードケースにはハードケース、セミハードケース、ソフトケースがあり、当然ハードケースの方が保護するための耐久性は増しますが、その分重量が重くなります。

ケース選びはかなり結構重要です。
現在使用しているKRONOS2-88LSは最初ハードケースに入れて移動していましたが、本体が約20kg、ケースが約10kgと合計30kgになり、体を痛める恐れがある為ソフトケースに切り替えた経緯があります。

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僕の場合は、スタジオまで車に積み込んでの移動なので、車までの距離を移動できればよく、ソフトケースで十分対応可能でした。

反対に61鍵サイズのシンセであれば、ハードケースに入れてもそれほどの重量にならないと思いますので、ケースも含めた総重量や移動距離、移動方法を考慮して決めていただくのがいいと思います。

ちなみにこれからシンセを購入する場合は、シンセとセットになっている(またはサービスで付いてくる)ものもありますから、購入時には色々調べることをおすすめします。

 

シールド(必須度:★★★★)

キーボードとアンプ(またはPAミキサー)を接続するケーブルです。

キーボードからステレオ(L,R)で出力する場合は2本、キーボードが2台の場合は4本必要です

シールドの価格帯は1本1000円未満から、1本10,000円程度とピンキリですが、割と良いものを購入した方が結果的に割安となります。というのも、安いものは中が断線するなどしてノイズが発生しやすいためです。

マメに買い替えるより、長く使える方がリーズナブルですよ。

あとは、必要な長さも考えておく必要があります。
シールドのバリエーションは1m、3m、5mと色々ありますが、長すぎるとそれだけ断線や音質劣化のリスクが高まります。

鍵盤の設置場所とアンプやミキサーの場所を考慮し、選択してください。
通常は3mを購入すればあまり困ることはなりと思います。

 

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僕は人気のあるこちらのシールドをよく使ってます。安いですね

 

サスティンペダル(必須度:★★★★)

足元のペダル類足元のペダル類

サスティンペダル(またはダンパーペダルという名称)とは、踏んでいる間、音を伸ばすことができるものですが、ピアノ演奏においてはほぼ必須ですし、シンセメインだとしても、なかなか省略しずらい機材です

ダンパーペダルには「極性」というものがあって、ペダルとシンセの極性が合っていないとペダルを踏んでいない時にサスティンがかかってしまい、踏んだ時にサスティンが止まります(シンセの設定で極性を逆に切り替えることができるものもあります。)

よって基本的にシンセとペダルは同じメーカー製のものを使用するのがいいです。

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ちなみに、ヤマハとローランドは同じで、コルグは極性は逆です。よって、シンセがヤマハでペダルがローランドだと大丈夫ですが、ペダルがコルグだと使用不可です。

ローランド製のシンセではこちらを使用しています。

 

コルグ製ではこちらを使用しています。

 

 

小型ミキサー(必須度:★★★)

鍵盤を複数台使用する方は、あらかじめ自分の出力を2チャンネルにまとめるために使用をおすすめします。

例として、2台のシンセで両方ともステレオ出力(4チャンネル必要)したいなケースで想定してみます。

ヘッドフォンで音を聴いている場合

自宅練習をヘッドフォンで行っている場合、ヘッドフォンはそちらか一方のシンセにしか聴くことが出来ませんので、複数鍵盤を使用する場合は集約する必要があります。

キーボードアンプを使用する場合

キーボードアンプにはインプット端子として1チャンネルしかないものもあります。この場合もミキサー経由で2チャンネル程度にしてからアンプへ接続します。

PAミキサーに接続する場合

スタジオのPAミキサー側のインプットを合計4つの使用することになります。メンバー全員がコーラスを行う場合などはインプットが足りなくなる可能性があります。

DI(ダイレクトイン)に接続する場合

ライブを行う場合は、通常DI(ダイレクトイン)というステージ上に設置された小さい箱みたいな装置に、シールドを差し込んでPAに音を流します。
このDIも通常用意されるのは1~2チャンネル程度です。(事前に申し込んでおけばその分チャンネルを用意してくれるかもしれませんが、やったことはありません。)

 

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僕が実際に自分が使用しているのはこちら!普段使いでは機能的に十分だと思います

ボリュームペダル(必須度:★★)

足元のペダルでボリューム操作が出来るというものです。

楽曲にこだわればこだわるほど、演奏中にボリュームを調整したいという場面は必ずやってきます。

例えばバラード等のエンディングでストリングスやパットを使用している場合、音がブツ切れで終わると雰囲気が台無しですから徐々にフェードアウトしたいですよね。そのような場合はボリューム調整して徐々に音量を小さくしていきたいですよね。

またソロをとる場合は、バッキングの時よりちょっと音量を上げたかったりします。
(こちらは、またシンセの設定で事前にセッティングしておくこともできますが)

もちろん本体のツマミで調整してもよいのですが、演奏しながらだとなかなか難しいうえに、ライブではPAさんが確認したマスターのボリュームは変更しないのが基本です。

そういった場合に、足元のペダルでボリュームを調整するとスムーズです。

 

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僕が使用しているのはこちら。この機種はアナログのボリュームペダルとしても使用できますし、エクスプレッションペダルとしても使用できるものです。

フットペダル(必須度:★★)

フットスイッチ(他にも「フットコントローラー」など色々な名称があります。)も、足元で踏む系の装置で、色々な機能を割り当てて使用することができます
上のボリュームペダルと機能が被る部分もあります。

例えば、音色切り替えを足元で行う。この場合はあらかじめ設定した音色順を1つ踏むたびに進めていくことができます。

その他、シーケンサーのスタートやエフェクトのON/OFFなど様々な機能を割り当てられます。

フットスイッチできることを詳しく解説してします。

【キーボーディストの足元】フットスイッチの活用方法を解説。ギタリストやベーシストの足元はエフェクターやらペダル類やらでにぎやかですよね。 では私たちキーボーディストの足元はどうでしょうか?...

 

ワンランク上のレベルを求めていく際に、欲しくなるアイテムだと思います。

 

 

まとめ

キーボーディストが用意しておきたい機材をピックアップさせていただきました。

必須度として提示した★の数は、多いほど「最初から欲しい」、少ないものは「後々用意したい」といった感じでイメージしていただければいいと思います。

様々な道具を活用することで曲そのものや、ライブのクオリティが上がっていきますので、「スキルの足りない部分は道具の力も借りながら」みたいな意識で活用していくと、より良いキーボードライブが送れるものと思います!

 

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