音楽の雑学

鍵盤奏者の呼称(呼び方)を一挙に掲載!ピアニストからシンセシストまで!

ギタリスト、ベーシスト、ドラマー…楽器を弾く、叩く、吹く人には特別な呼び名があります。

鍵盤楽器を弾く人(鍵盤奏者)も例に漏れず「キーボーディスト」のようにプレイヤーとしての名称があります。

ただし、鍵盤楽器は非常に多くの種類があって、同じ鍵盤楽器に属する楽器であっても、ある特定の楽器のみを弾くケースが多くあります。そのため、奏者の名前にもバリエーションがあります。

今回はそんな鍵盤楽器奏者の呼び方とそれぞれどういうプレイをする人を指すのか、そしてそれぞれの代表的プレイヤーをピックアップしていきたいと思います。

そもそも鍵盤楽器の種類にはどういうのがあるの?という方は、こちらをどうぞ!

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鍵盤楽器の種類を総まとめ!12種類の鍵盤楽器を一挙に解説!【使用目的・音・弾き方等の違い】ピアノやシンセサイザーといった鍵盤楽器について、楽器名や特徴を一挙にご紹介します!...

 

鍵盤奏者の呼び方

ピアニスト

ピアノを弾く人を「ピアニスト」と呼びます。

これは分かりやすいですね。

ピアニストはさらにジャンルによって呼称が変わります。

  • クラシック・ピアニスト
    クラシック音楽を専門に演奏するピアニスト。技巧と表現力に秀でており、ピアニストの中では最もプレイヤー人口が多い。基本的にはソロピアノです。
  • ジャズ・ピアニスト
    ジャズを専門に演奏するピアニスト。アドリブが中心のプレイスタイルで、ソロやピアノトリオなど、様々な活動形態があります。
  • ポピュラー・ピアニスト
    ポピュラーとは映画音楽や洋楽や邦楽のポップスなど、大衆的な音楽を指し、ホテルのラウンジやライブハウス等で演奏することが多いピアニストです。
    ソロやバンドなど、様々な活動形態があります。

クラシックピアノとジャズピアノの違いを分かりやすく解説している記事です。
同じピアノでも奏法から思想までずいぶん異なるのです。

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ピアニストは基本的に、ピアノ一本!!というイメージがあり、他の鍵盤楽器は演奏しない傾向にあります。その硬派なイメージが、「ピアニスト」という重厚感につながっているのでは?と個人的に考えています。

次は代表的なピアニストについてピックアップしてみます。

辻井伸行 (クラシック・ピアニスト)

盲目の天才ピアニストとして有名になった辻井伸行。

クラシックピアノとは?…という命題について体現している存在だと思います。

 

上原ひろみ (ジャズ・ピアニスト)

日本のジャズピアニストの第一人者といえますね。2011年にはグラミー賞も受賞しています。
その音楽性は従来のジャズの枠には収まらず、もっと幅広いものと個人的には感じます。

下記の動画はバラエティ番組に出演した際のものです。自身の曲「Margarita!」を演奏しますが、納得いかないとして2回目も続けて弾きます。その演奏がまたすばらしい!パワーに満ち溢れたような演奏です。

そのあとに、「マイウェイ」を即興で弾きますが、これがスタンダードなスイングジャズっぽい演奏で、グッときました!

 

オルガニスト

オルガンを弾く人を「オルガニスト」と呼びます。

同じオルガニストでも、弾く楽器によって全くスタイルが異なります。

  • パイプオルガン
    主に協会に設置されている巨大な楽器で、鍵盤部分は大きなパイプ群の真ん中にコンソールとして設置されています。
    協会のミサなどで演奏するほか、コンサートオルガニスとして活動するケースが多いです。
  • 電子オルガン
    ハモンドオルガンに代表される電子オルガンは、主にロック、ジャズ、フュージョン等に用いられます。
    なお、同じ電子オルガンでも「チャーチオルガン」といわれる機種は、パイプオルガンを電子的に再現したもので、音、演奏方法はパイプオルガンに準じています。

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オルガニストを名乗る人も、他の鍵盤楽器を弾かないイメージです。もっとも、奏法から鍵盤の重さから違いが大きすぎますからね。ちなみにエレクトーン奏者もオルガニストに含まれます。

次に実際のオルガニストをピックアップしてご紹介します。

福本茉莉(パイプオルガン)

 

大高清美(電子オルガン)

現在、日本のフュージョンバンド Casiopea 3rdのメンバーとして活躍中です。

それまでカシオペアのキーボーディストを務めていた向谷実はピアノやシンセのプレイが身上でしたが、一転して大高清美はカシオペアにおいてもほぼオルガンのみです。

昔の楽曲等もオルガンオレンジされており、新鮮な気持ちで聴くことができます。

 

 

キーボーディスト

鍵盤楽器全般を操る人を「キーボーディスト」と呼びます。

一般的な「キーボーディスト像」は、ロック/ポップス等のバンドで、キーボードを担当する人…というイメージが一番ハマると思いますが、主に歌ものバンドの中でバッキングとしての役割を果たすため、ピアノやオルガン、シンセサイザーと多岐にわたる鍵盤楽器を演奏するのが特徴です。

ただし、ピアノを弾くといってもステージでアコースティックピアノを弾く機会は少なく、ほとんどの場合は電子ピアノo電子rオルガン+シンセサイザーといった体制で演奏することが多いと思われます。

なにか一つの鍵盤楽器に突出していないが、全般的にこなせる…そういったイメージのプレイヤーといえます。

キーボーディストはたくさんいすぎますし、割とイメージ付きやすい存在だと思いますので、ひとまずプレイヤー紹介は省略させていただきます。

 

シンセシスト

主にシンセサイザーを弾く人を「シンセシスト」と呼びます。

多くの場合、キーボーディストとシンセシストは同義であることが多いですが、鍵盤楽器の演奏に重きをおいているキーボーディストに対して、シンセシストは音色作りやリズムトラックの作成など、鍵盤そのものより機材の操作を含めたプレイに特色があります

代表的なシンセシストをご紹介します。

浅倉大介

浅倉大介は、ピアノなども演奏しますが、どちらかというと「シンセの人」っていうイメージがあります。

下の動画でも、見事な機材操作を見せてくれます!

実際浅倉大介は、YAMAHAの浜松工場でシンセサイザーの開発に携わっていたほど、本物のエンジニアでもありましたし、小室哲也のマニュピレーター(シンセの音を作る人)も務めていた、まさにシンセのプロです。

 

 

DJ

主にクラブなどで音楽を流す人を総称して「DJ」と呼びます。

通常の音楽を流す以外にも、ターンテーブルを使ってスクラッチを行うなどのプレイは有名なところですが、それ以外にもシンセサイザーを使って演奏することもあります。

主な使い方として、まずはサンプリングマシンとして。シンセのサンプラー機能を使って実際の音を取り込み、それを鍵盤に割り当ててリズミカルなプレイを行う。

または、シンセの打ち込みにより短いフレーズを作り、それをうまく組み合わせることでダンサブルな空間を作るなどです。

こちらも鍵盤中心というよりは、シンセの機能をうまく利用するといったイメージです。

 

ケン・イシイ

DJ、そしてテクノミュージシャンでもあるケンイシイ。
日本より海外(イギリス)で評価され、日本には逆輸入の形で世に出てきた感じです。

人生で最初に手に入れた「M1」の内部メモリーが何故か壊れ、音色が全て無くなったというエピソードがあり、その後一から音色を自分で作ったという猛者。雑誌のインタビューでは、とにかくマニュアルを読み込むことの大切さを解いています

この辺り、機材を重視するDJっぽさが出ていると思います。

 

 

アコーディニスト

アコーディオンを弾く人を「アコーディニスト」と呼びます。

アコーディオンはその形態からして、他の鍵盤楽器とは一線を画していますし、鍵盤奏者だからといって、なかなかすぐに弾きこなせるものではないですね。

だからこそ、アコーディニストは特別感があります。

アコーディニストの活動にも幅があって、自作曲のCDを発売するなどのアーティスト活動もあれば、ブライダルやイベントでも演奏など多岐にわたっています。

 

coba

日本におけるアコーディニストの第一人者で間違いないでしょう。
この方の活動によってアコーディオンの色んな曲が知られるきっかけにもなっていると思います。

表現力と情熱がすばらしい!

 

 

チェンバリスト

チャンバロを弾く人を「チェンバリスト」と呼びます。

チャンバロはピアノが出現する前からあり、主にルネサンスやバロック時代に活躍した楽器です。よって現在演奏される音楽もその当時のクラシック音楽ということになります。

チェンバリストの活動は、コンサートやリサイタルでの演奏活動、オーケストラの一員としての活動など。また下で紹介する曽根麻矢子さんなどは、音源をCDで発売するなどのアーティスト活動も見られます。テレビ番組「関ジャム完全燃SHOW」のピアノ特集にも出演されていましたね!

曽根麻矢子

 

 

まとめ

鍵盤奏者の分類鍵盤奏者の分類

 

鍵盤奏者と一口にいっても、弾く楽器や求められるスキル、そして活動内容はそれぞれまった異なることがお分かりいただけたと思います。

上の図は、各鍵盤奏者を鍵盤演奏のスキルと機材操作(音色作成、シーケンス、サンプリング等)の面で分類したものです。こちらは超個人的なイメージです!

同じ鍵盤楽器を扱う人でも、ピアニストとDJでは対極ですね。

cafe
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僕自身はキーボーディストの位置かな?残念ながら何かに特化した技能は無いので、広く浅くを信条に?、今後も精進していきたいと思います。
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